シオノギグローバルヘルスアクセスポリシー

シオノギは、「常に人々の健康を守るために必要な最もよい薬を提供する」という理念を基本方針に掲げています。医薬品へのアクセスは、世界中の多くの人たちにとって重要な課題であり、シオノギはそれに対して真摯に取り組みます。日本を拠点とする製薬会社として様々な国際機関と連携を取ることは、医薬品へのアクセスを拡大・改善させるためにも必要不可欠であるとシオノギは考えます。シオノギは以下の3つの分野に注力しています。

1.アンメットメディカルニーズを満たす革新的な治療法を開発する

シオノギは、既存の標準治療よりも優れた革新的な薬剤を創ることを通じて、グローバルヘルスをより良くすることに貢献してまいります。シオノギは、自社だけでなく、学術機関、新興企業、投資家、その他のパートナーと共同で、必要な新薬の研究開発への投資に取り組んでいます。シオノギのコア疾患領域は感染症と疼痛・神経ですが、先進国ですら、それらの領域では充分な治療を得ることが難しい状況です。

また、世界的な新型コロナウイルスによる感染症(COVID-19)のパンデミックに対応して、シオノギはCOVID-19ワクチンと治療薬の開発を加速しています。2020年3月に独自のバキュロウイルス発現ベクターシステム技術を用いたCOVID-19の組換え蛋白ワクチンを国立感染症センターとの共同研究により創生し、2020年中の臨床試験開始を目指しております。また、北海道大学人獣共通感染症リサーチセンターと共同研究を開始し、新規治療薬の開発に取り組んでいます。シオノギは、企業の社会的責任に強いコミットすると同時に感染症領域に取り組んできた長い歴史を持つ企業として、COVID-19の早期診断・治療・予防のための新しいツールや技術の開発に取り組んでまいります。

2. 医薬品が必要な患者さまにとって入手しやすい環境を整備する

発展途上国においては、経済的理由により革新的な医薬品へアクセスできないことがあります。シオノギは、医薬品の価値及び購入しやすさを十分に考慮しつつ、各国の情勢及び医療制度に合わせた価格を製品ごとに検討しています。現在、シオノギでは患者さまが私どもの製品を購入・入手できるよう、適宜、患者支援プログラムや製品の寄付、および特許プール(特定の国で特許を無料で開放すること)等の措置を講じています。

開発途上国、低所得国においてはシオノギ製品の特許権を登録しないこととしています。これによって、シオノギの研究成果を第3者機関が活用し、低所得国のような特定の地域における患者さまのニーズを満たして頂けるものと期待しております。

また、シオノギ製品の入手が必要でありながら、シオノギが流通網を持たない地域では、適切なインフラを整備している組織とのパートナーシップを通じてシオノギ製品を購入・入手できるように対応しています。

シオノギへの未承認医薬品提供(コンパッショネート使用)の要請ついては、重篤または生命を脅かす疾病・症状を有する患者さまが、シオノギの治験の参加対象に当てはまらなくとも、当該未承認薬による治療が有益になりうると医師が判断する場合には、個別に適切に検討しています。例えば、多剤耐性グラム陰性菌感染症に対するシオノギの抗生物質であるセフィデロコルでは、現在販売されていない国であっても、医師が投与を必要と考える場合は、患者さまがセフィデロコルを用いた治療を受けることができるよう、シオノギは国際的なコンパッショネート使用プログラムを導入しています。

3. ヘルスケアシステムを強化する

シオノギは患者さまの健康をより良くすることを標榜しており、それを実現するためには優れたヘルスケアシステムが必要不可欠です。医療制度における複雑な課題を克服するためには、実際の医療現場で活躍する皆さまと協働していくことが最良の手段である、とシオノギは考えます。

既存の抗菌薬が効果を示さない細菌(耐性菌)が増加している現状はシオノギにとっても重大な懸念事項であり、それを解決するべく、シオノギは世界中の医療従事者に対して感染症薬の適正使用を推進・教育することに尽力しております。シオノギは、AMR Industry Alliance(薬物耐性業界連合会)、IFPMA(国際製薬団体連合会)など、いくつかの関連業界団体に参加して活動を推し進めています。