2024/06/24

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対する起源株1価組み換えタンパクワクチン「コブゴーズ®筋注」の国内製造販売承認取得について

 塩野義製薬株式会社(本社:大阪市中央区、代表取締役会長兼社長 CEO:手代木 功、以下「塩野義製薬」)は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対する起源株1価予防ワクチン「コブゴーズ®筋注」(開発番号:S-268019、以下「本ワクチン」)について、本日「SARS-CoV-2による感染症の予防」を効能・効果として、初回免疫における国内製造販売承認を取得したことをお知らせいたします。

 

 塩野義製薬が創製した本ワクチンは、SARS-CoV-2のスパイクタンパク質を有効成分とする組み換えタンパクワクチンです。これまで国内で、主にCOVID-19予防に使用されてきたmRNAワクチンとは異なるタイプであり、国内外で広く長きにわたり使用され、有効性や長期的な安全性が実証された技術に基づくものです。

 

 国内における2024/2025シーズン新型コロナワクチンの予防接種では、JN.1系統対応の1価ワクチンが推奨されており、本ワクチンは、起源株に対する組み換えタンパクワクチンであることから、承認取得後の供給は予定しておりません。塩野義製薬は、今後の推奨株を考慮した開発を進めており、ヘルスケアニーズに応えるCOVID-19ワクチンを速やかに供給できるよう、取り組んでまいります。

以 上

【組み換えタンパクワクチン コブゴーズ®筋注について】

コブゴーズ®筋注は、当社グループ会社の UMN ファーマが有する BEVS を活用した遺伝子組み換えタンパクワクチンです。ウイルスの遺伝子情報から目的の抗原タンパクを発現・精製し、アジュバントを添加した後に投与されます。また、コブゴーズ®筋注は成人における初回免疫(1 回目および2 回目接種)による COVID-19 の予防を適応として、国内での製造販売承認を取得しています。

BEVS(Baculovirus Expression Vector System):昆虫細胞などを用いたタンパク発現技術

 

  S-268019の研究開発は国立研究開発 法人日本医療研究開発機構(AMED)の「ワクチン開発推進事業」及び厚生労働省の「ワクチン生産 体制等緊急整備事業」の支援を受けて実施しております。

[お問合せ先] 塩野義製薬ウェブサイトお問い合わせフォーム:https://www.shionogi.com/jp/ja/quest.html#3.