Mother to Mother SHIONOGI Project
第1期事業:ケニア共和国 ナロク県ナロク南準県
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月次報告
プロジェクトの紹介
第1期のコンセプト

アフリカでは命を落とす妊産婦が日本の77倍[*]との報告があり、「健康に産み・育てる」ことが難しい環境です。“Mother to Mother SHIONOGI Project”は日本の母の健康を支えているポポン®シリーズの売上の一部を、アフリカの妊産婦と子どもたちの健康に役立てるプロジェクトです。
- ※WHO「Trends in Maternal Mortality: 1990 to 2013」より算出
コンセプト
塩野義製薬は人々の健康に奉仕することを基本方針としています。それを具現化するプロジェクトの一つ、“Mother to Mother SHIONOGI Project”は社会の永続的な繁栄の基盤となる“子供”の健康を願い、日本とグローバルの”母”を応援していきます。
支援地域とその課題
事業地:
ケニア共和国 ナロク県 オスプコ郡 イララマタク
対象人口:
合計14,612人
(うち5歳未満児2,440人と出産年齢の女性3,507人を含む)

母子保健に関するデータ | ケニア[*1] | ナロク県[*1] | オスプコ郡[*2] |
---|---|---|---|
妊婦の産前健診率(4回以上)(%) | 57.6 | 46.0 | 22.6 |
専門技能者が付き添う出産率(%) | 61.8 | 40.3 | 9.4 |
保健施設での出産率(%) | 61.2 | 38.6 | 9.4 |
消耗症率(%) | 4.0 | 2.4 | 10.9 |
低体重率(%) | 11.0 | 11.6 | 22.9 |

母子保健に関する各種指標はケニア全体の指標を下回っている。
原因:
- 病院の数、サービスの量・質の不足
- 地域保健員(CHWs)と病院の協力体制が整っていない
- CHWsと病院スタッフの能力不足、地域住民の知識不足
- ジェンダー不平等
体調を崩した子どもを診療所へと連れていく家族

- ※1Kenya Demographic and Health Survey 2014
- ※2現地保健施設のデータに基づくイララマタク地域開発プログラムによる活動報告 (協力)国際NGOワールド・ビジョン・ジャパン
母子健康支援の具体的なアクション
“Mother to Mother SHIONOGI Project”は、母子の健康管理を自立かつ持続的に行えるコミュニティの実現を目指しています。ポポン®シリーズによる売り上げの一部・シオノギの社会貢献支援会「ソシエ」等からの寄付をもとに、国際NGOワールド・ビジョン・ジャパン[*]の現地活動をサポートすることにより、ケニアの妊産婦・新生児・乳幼児の死亡率低減、へ貢献してまいります。
- ※国際NGOワールド・ビジョン・ジャパンHP:https://www.worldvision.jp/
活動の柱
母子保健サービスへのアクセス改善
診療所の建設、巡回診療による遠隔地への保健医療サービスの提供
診療所の建設

産科棟の建設

医療従事者のアクセシビリティ改善のため、診療所近辺にスタッフ宿舎を建設

巡回診療による遠隔地への保健医療サービスの提供

保健医療サービスの質の向上
コミュニティの保健人材の能力強化・研修
村落保健員に対して、健康指導、衛生教育などを実施

成長モニタリングを通じて子どもの栄養状態を確認する準医師

指導を受けた村落保健員からMother to Motherグループ(母親グループ)へ、水の浄化方法の研修を実施

住民の啓発・行動変容
コミュニティレベルのアドボカシー活動やMother to Motherグループ(母親グループ)による啓発

支援地からの声:
「施設で出産した妻は自宅出産に比べて産後の回復が早かったです」
施設分娩の重要性を理解し、妻を積極的に診療所に連れて行くようになりました
