研究技術職(化学)
職種:研究技術職_ペプチド合成
入社:2015年度新卒
出身:工学部 材料科学科
仕事内容
『塩野義製薬の中分子創薬のひとつ―ペプチド合成―』
私は化学技術領域に所属し、ペプチド固相合成により、塩野義製薬の注力するペプチド創薬の推進に貢献しています。ペプチド合成機を駆使して少量多検体のペプチドの固相合成を行うとともに、ニーズに合わせて合成機では出来ない特殊合成や反応条件検討、新規合成処方設定などの技術開発も行っています。 対象としているペプチドは、創薬初期段階であること多く、迅速な合成が求められていますがその中で私は、スピードを意識するだけでなく、純度や収量などの品質を落とさないように誠意をもって業務を遂行することを心がけています。
やりがい/うれしかったエピソード
『難易度の高い化合物が合成出来たとき、それによる創薬貢献』
私たちが合成している化合物の殆どが新規化合物であり、中には合成法が確立されておらず合成自体が困難な化合物や合成後の後処理工程で分解してしまう化合物もあります。これらの化合物に対し、今までの経験と知識を用いて反応条件の見直しや新規処理方法の模索検討を行い、収率良く合成できる手法を見出しました。現在ではその手法が広く活用され、今まで提供が出来なかった化合物を安定的に提供することができています。化合物が無事に提供できることもうれしいですが、さらに創薬推進に繋がっていることを聞くと、創薬へ貢献できているというやりがいを感じます。
入社した理由
『実験ができる!高い研究技術を持った研究者と仕事ができる!』
私は大学時代、有機合成の研究室に所属しており、実験が面白い!モノづくりって楽しい!と感じていました。そこで、就職活動時には“実験ができる会社“に注目して探していたところ、STARと出会いました。STARには長年研究に関わってきたベテラン社員が多く働いていると聞き、自分も技術力を身につけて一緒に働きたいと思ったのが入社のきっかけです。入社してからは実験スキルだけでなく、創薬プロセスやプログラムの進捗などSHIONOGIグループとして創薬関連の内容も学ぶことができ、勉強の日々を過ごしています。
私のとある1日
9:30出社・メールチェック・実験内容確認
フレックス制度を活用して朝はゆっくり出社しています。
合成予定の案件を確認後、 合成条件設定を行います。
10:00 会議出席
各グループの進捗状況や課題抽出・解決について議論します。
最近ではWeb会議も積極的に活用しています。
11:20 昼食・休憩
昼食はグループのみんなで食べに行くことが多いです。
食堂はメニューが豊富で何を食べるか迷います!
12:00 実験準備など
合成に使用する試薬の調達・秤量・溶解を行います。
合成条件を設定し直したりする場合があるので臨機応変に対応しています。
溶解の時間を活用してデータ整理・解析も並行して行います。
14:00 データ解析
前日までに合成が終わった別案件の化合物の解析を行います。
目的物を確認するだけでなく、副生成物の解析も行います。
16:00 合成最終チェック・合成開始
全ての準備が整ったら最終チェック後、合成を開始します。
終夜で反応を行うので人がいない時間帯に事故が起こらないよう安全対策・最終点検は念入りに行います。
18:00 退社
翌日の予定を確認し、退社します。