研究技術職(2014年度入社)
職種:研究技術職_薬理評価
入社:2014年度新卒
出身:環境生命科学研究科
仕事内容
『感染症領域における新規及び既存化合物の in vitro 薬理評価』
私は感染症領域での創薬を目指し、シオノギで合成した新規化合物の in vitro 抗菌活性を評価しています。抗菌活性の評価方法は様々あり、目的に応じた実験を精度、再現性、スピード等を意識しながら実施しています。使用する細菌はバイオセーフティーレベル2以下で使用可能な細菌を全般的に取り扱っています。シオノギから薬効薬理評価の依頼という形で試験を実施しますが、実験の目的やその結果が何を意味するかを理解した上で実験することを大事にしています。また、試験を実際に実施した者でなければ聴くことができない細菌や化合物等の“声”を聴いてあげられるように、試験開始から結果解析まで集中し、楽しむことも大事にしています。
やりがい/うれしかったエピソード
『自分が実施した試験で、有望な新規化合物を見出したとき』
私は入社2年目から社内合成した新規化合物の in vitro 抗菌活性評価を任せてもらえるようになりました。評価する新規化合物は未だかつて誰も評価したことのない化合物です。そこから2年ほどかけて多くの新規化合物の抗菌活性評価を実施し、その中から目的の特徴を有し、高い抗菌活性を示す化合物をスクリーニングしていきました。そこで私が評価した化合物のいくつかが in vivo 抗菌活性評価や安全性評価等の高次評価に進んでいき、現在も進行中です。創薬における種 (新規化合物) から芽 (目的の活性を示す化合物) が出る瞬間を最初に見ることができるのは、この仕事ならではの楽しみだと思っています。
入社した理由
『学生時代の経験や技術を活かし、成長できる』
入社前の会社説明会を通して、既存の技術だけでなく、新規の技術の開発にも積極的な会社だと感じました。私は大学時代に試験系の構築や効率化にも力を入れていたことから、ひとつひとつの操作の意味や、その試験の原理を理解するように努力してきました。そういった自分の経験や技術を活かすことができ、技術者としても研究者としても成長することができると思ったため、この会社を選びました。実際、業務上で気になることがあれば、その検証については個人の裁量に任されている点もあるので、時間を見つけては検証のための実験をしており、成長を実感しています。