職種:研究技術職_薬理評価

入社:2015年度新卒

出身:理学部 生命科学学科

 

仕事内容

 

『ワクチンの効果を調べる』

私の仕事はワクチンの効果を調べることです。具体的にはワクチンを接種した実験動物から、血液や臓器を採取して、in vitro 評価をしています。ELISAやELISPOTという評価系によってワクチンによる抗体産生、サイトカイン産生の有無を調べています。

ワクチンは治療薬と違って、病気になっていない人に使ってもらう製品になるので、抗体産生やサイトカイン産生が効果(薬効)として評価されます。ワクチンの効果に直結する実験なので、実験ミスが起こらないように細心の注意を払って実験しています。また、部署内の実験動物へのワクチン投与、採血や臓器採取を担当している方と連携し、私がサンプルを評価しています。ワクチン効果の評価に必要な一連の実験を部署内で実施することで、創薬への貢献を身近に感じながら日々業務に邁進しています!

やりがい/うれしかったエピソード

 

『自分が出したデータが論文のfigureに』

STARはマテリアルやツールを提供すると共に、それらを活用した研究活動を行い正確で信頼性の高いデータを創出しています。つまり、我々は研究活動に必要なマテリアルやツール、データを提供することで対価をもらうビジネスモデルになっているのです。なので、提供したデータがどう活用されているかは分からないこともありますが、塩野義製薬の研究員が投稿した論文を読んでいると、自分たちが出したデータがfigureとして掲載されていることがあります。縁の下の力持ちとしてSHIONOGIの研究を支えているという実感と共にやりがいが湧いてきます。同時に自分たちのデータは世界中の研究者に見られることを実感し、正確なデータを取ろうと襟を正しています。

入社した理由

 

『人の生命を守ることに貢献したい!』

私は、当初‘人の役に立つ仕事がしたい!’というざっくりとした自分軸で就職活動を始めました。活動中に業界分析や自己分析を重ねる中で、人が一番大事にしている命や健康に貢献できる医薬品、医療機器の会社に惹かれていき、人の命を救う最後の砦は薬だ!という考えに至りました。学部卒の自分でも医薬品開発に貢献できる会社はないだろうか?と悩んでいたところSTARに出会い、運よく入社させていただくことになりました。

 

私のとある1日

 


  6:30起床 

 


  8:00 出社・業務スケジュールの確認

  自分の業務スケジュールはもちろんですが、一緒に働くグループメンバーや派遣社員さんの予定も確認し、必要な時はフォローにも入ります。

 


  9:30 解剖後の臓器から目的細胞の分離

  実験室で午前中の実験です。同部署の方が解剖してくれた臓器から細胞を分離します。

 


  12:00 昼食・休憩

  昼食は社内食堂で取ります。食堂の営業時間は11:20-14:00です。

  万が一営業時間に間に合わなかったときは併設のcafeteriaに軽食(菓子パン)があるので、そこで済ませることもあります。

 


 13:00 目的細胞を使った実験

  午前中に採取した目的細胞を使って、新たに実験を行います。

  解剖した臓器の細胞を使った実験は、自分たちの手元に来るまでにたくさんの時間と手間がかかっているので、間違わないように慎重に。

 


 16:00 実験記録の確認

  電子ノートを使って、実験中に付けた記録に誤りが無いか確認します。ALCOA*の原則に則った記録になっているかを意識しながら確認しています。

 *:FDA(Food and Drug Administration)が公式化しているガイダンスの中で、データの 品質を保証するために重視されている5つの項目(Accurate:正確である、Legible:判読・ 理解できる、Contemporaneous:同時である、Original:原本である、Attributable:帰属 (責任)の

 所在が明確である)のこと。

 


  17:00 退社

  会社の最寄り駅(JR加島駅、阪急神崎川駅)までは通勤バスが出ていますが、健康維持のために駅まで歩きます。

  春には桜、夕暮れ時には神崎川に沈んでいく夕陽など映えスポットもたくさんある自慢の帰り道です。

  フレックス勤務制度なので、業務予定に合わせて早めに帰る日もあります。