研究技術職(薬理評価)
職種:研究技術職_薬理評価
入社:2016年度新卒
出身:農学部 生物資源環境学科
仕事内容
『抗ウイルス薬・ワクチン創薬に向けて』
現在、私はウイルスをターゲットにした薬やワクチンの薬効を、in vivo / in vitro で評価する仕事を行っています。In vivo 試験では、新薬候補化合物のウイルス抑制試験や致死抑制試験を行っています。またin vitro 試験では、in vivo 試験にて得られたサンプル中のウイルス量や抗体価等の測定を行っています。創薬研究ステージの後期を担っているので、自身の評価した結果が臨床試験へ進むために必要なデータとなることもあり、間違いのない正確なデータの提供に努めています。
やりがい/うれしかったエピソード
『抗ウイルス薬の上市を体験できた』
塩野義製薬から上市された抗ウイルス薬(ゾフルーザ・ゾコーバ)の非臨床試験データ取得に携われたこと。
一般的に薬が販売されるまでには、研究開発を始めてから9~17年の月日と数百億円の費用を必要とし、成功確率は3万分の1 とも言われています。製薬企業の研究者でも、1度も上市に関わることなく退社される方もいるほどです。そんな中、配属先とタイミングに恵まれ非臨床試験データ取得に携わった薬が上市された際にはうれしさを感じました。特に新型コロナウイルス治療薬のゾコーバでは、これまでの研究と比べ物にならないスピードで試験が進み大変な時期ではありましたが、世の中で必要とされている仕事に携われ非常にやりがいを感じました。
入社した理由
『熟練者から技術を学ぶことができる』
私が入社を希望した理由は、企業説明会のブースで「学部生歓迎」という文字を目にしたからです。創薬研究の実験・研究員職を採用している企業の多くは修士課程以上という学歴のハードルがありましたが、そういった点がないことから入社へと気持ちが向き始めました。入社後の話にはなりますが、私が入社したのは設立6年目と会社としての歴史は浅かったのですが、塩野義製薬から技術・経験豊富なベテラン社員が出向していました。細胞培養や動物実験に関して全くの素人でしたが、その方々から技術を学ぶことができ、現在では担当試験を持つことができています。このように多くの熟練者から技術を学べるため、経験の有無にかかわらず興味ある分野であれば、積極的にチャレンジできる会社だと思います。
私のとある1日
6:00 起床~出社
朝は子供が起きるまでに朝食を準備し、食べさせてから出社しています。
8:00 出社・メールチェック
動物試験が始まるまでにメールチェックを行い、1日の流れを再確認します。
8:30 実験動物からサンプル回収
動物試験は複数人で行うことが多く、グループメンバーと協力しながら実験動物からサンプルを回収します。
12:00 昼食・休憩
社員食堂があるので、グループのメンバーと時間を合わせて食べに行きます。
日替わりを含めて常時7種類ほどメニューがあり、充実しています。
13:00 サンプル回収
回収したサンプルの評価を実施するために、ウイルス量の測定などを行っています。
15:30 データ解析など
得られたサンプル中のウイルス量やウイルス感染後の体重変化・生存率などから候補化合物の解析を行っています。
17:00 退社
翌日の予定を確認し、退社します。
18:00 帰宅
帰宅後は妻が夕食を作ってくれるまで子供と遊び、皆でご飯を食べます。
絵本の読み聞かせやおもちゃで遊んだ後、寝かしつけを行っています。