職種:研究技術職_動物管理

入社:2017年度中途

出身:獣医学部 獣医学科

 

仕事内容

 

『実験動物獣医師として動物実験の信頼性を守るために』

創薬研究への信頼性を担保するために、実験動物の人道的な取り扱いはもちろん、動物福祉に配慮した実験施設であること、実験動物の健康管理をすること、施設の適正運用の遵守、などが求められています。医薬研究センターと油日研究センターの2施設は動物福祉に配慮した飼育管理と倫理的・科学的に適正な動物実験を行っている施設として、国際的な第3者認証機関であるAAALAC(The Association for Assessment and Accreditation of Laboratory Animal Care International/国際実験動物管理公認協会)の認証を取得してします。そこで私は、その方針に従って、獣医師として、適切な動物実験が行われているか日々チェックしたり、動物が不慮の怪我等をしている場合は治療を行ったり、実験の手技や動物に対する苦痛軽減措置などについて、研究者と都度相談をしながら、動物福祉に配慮しつつ、実験が遂行できるように、動物実験全般を管理しています。

やりがい/うれしかったエピソード

 

『AAALAC訪問調査での一言』

私は、入社後数年間、油日研究センターに所属しており、非げっ歯類を中心に担当していました。実験動物は様々な実験操作によりストレスを感じるため、人との接触機会を増やして、警戒心を解き、ストレスをあまり感じさせないようにする取り組みを行ってきました。この取り組み内容について、3年に1度行われるAAALACの施設調査があった際は、調査官の方から『動物が落ち着いていて、とても良い』と評価していただけました。日々実験動物のストレス軽減を図ることで、実験動物は多少の実験操作を行っても落ち着いており、ストレスによる試験への影響も最小限にとどめられていると思い頑張ってきただけに、努力していたことが報われた気持ちになりました。

入社した理由

 

『人々の健康を守るために必要なもっともよい薬を提供する』

私は、「人と動物の架け橋になり、人々の健康を守れるような仕事がしたい」と思っており、『常に、人々の健康を守るために必要なもっともよい薬を提供する』というSHIONOGIのHeritageに共感し、さらに国際的な第3者認証機関AAALACの認証を取得している施設を持つ会社であることに魅力を感じ入社しました。入社以来、自分の希望どおりに動物福祉に積極的に取り組めていますし、実験目的が達成でき、かつ動物福祉にも配慮できるような実験の提案もしています。グループメンバーとも協力しながら様々な議論を重ね、より良い実験動物施設の運用や、SHIONOGIの創薬研究が信頼性の高いものとして世界に認めてもらえるよう、日々業務に取り組んでいます。

 

私のとある1日


 8:30 出社・メールチェック・ミーティング

  朝のミーティングではグループで個人・全体の予定把握と連絡事項を共有します。

 


 9:00 施設運用等の見直し(手順書等の改訂)

  動物実験や動物施設に関わる運用について、改善点があれば運用を都度見直しています。

  動物実験や動物施設の運用は、規定やグループ内の標準作業手順書で決まっているため、手順書等を改訂する作業を行っています。

 


 11:00 スキルチェック

  実験操作の中には、実験動物獣医師の認定が必要な手技(外科的手術など)があります。

  きちんと操作ができているか、念入りに確認しています。

 


 12:45 昼食・休憩

 


 13:30 動物の確認

  実験中の動物の様子を見に行きます。

  実験処置によって動物に必要以上の苦痛等の負荷を与えていないか、塩野義製薬やSTARの研究者ともコミュニケーションを取りながら、

  治療や経過観察等の判断をしていきます。

 


 14:00 施設の巡回

  月に1回、施設の安全・衛生・実験の状況について見回りをします。

  飼育室や実験室は整理整頓されているか、実験は実験計画書通りに適切に行われているか確認します。

 


 16:15 退社

  翌日の予定の確認をし、退社します。

  趣味のフルート教室に行くため、フレックス勤務制度を利用し早めに帰宅です。