研究技術職(動態・安全性評価)
職種:研究技術職_動態・安全性評価
入社:2016年度新卒
出身:総合生命科学科 動物生命医科学科
仕事内容
『薬物動態・安全性のin vivo評価』
私の所属するグループでは新薬候補化合物の探索段階から承認されるまで、様々なステージにおける薬物動態及び安全性のin vivo評価データを提供しています。その中でも私はスクリーニングを経て選抜された化合物の詳細な薬物動態データを得る試験、致死性の副作用のリスクとなる心毒性を評価する試験を主に担当しています。定量分析のための血液や臓器等の試料の採取が多いですが、それに加え、投与化合物の状態や動物の状態も注意深く観察し、実験者として提供できるデータの一つであることを意識して評価を実施しています。また、薬物動態・安全性のデータはあらゆる疾患領域の化合物の評価に必要とされるので、様々な薬の種の成長に関わることが出来る点にもやり甲斐、面白みを感じています。
やりがい/うれしかったエピソード
『構築に携わった試験系が採用された時』
ここ最近で嬉しかった出来事は、1年以上もの時間をかけてグループのメンバーと開発してきた試験系が新薬候補化合物の評価に採用され、塩野義製薬の創薬の一端を担うようになったことです。この系は化合物の排泄経路等々を明らかにすることを目的としていますが、その難易度の高さからかつて塩野義製薬では確立に至りませんでした。それを私達の技術力とたゆまぬ努力で成し遂げ、その結果、動物愛護に沿い、旧系より確度の高いデータを得ることが出来るようになりました。 系の妥当性の確認のために、その試験系を実施可能な数少ないCROのデータと比較し、遜色ない結果が得られた時は本当に嬉しかったです。自分たちの技術力は、塩野義製薬の創薬の質・スピード向上に貢献できると実感しました。
入社した理由
『やりたいことを納得できる環境でやれると感じたから』
人生の長い時間を預けることになる場所だからこそ、「好き」や「納得」が結びつく選択を大切にしたいと考えました。就職活動の際、私は「動物を扱う仕事」そして「社風」をポイントとして企業を探しており、その中で、STARは両方の条件を満たす企業でした。特に「社風」に関しては、合同説明会の頃から説明に訪れていた方の雰囲気がとても良く、また、その後開催された交流会でも話を聞いたベテラン・若手社員様々な方と話しやすい雰囲気を感じました。入社後、その時のことを覚えて下さった方がいて、改めて入って良かったなと素直に思うことが出来ました。話しやすい雰囲気という印象も変わらず、動物を扱うため、チームで実験を実施することが多いグループですが、縦・横の風通しが良く、トラブルが起きても自然にフォローし合える職場だと思います。
私のとある1日
5:30 起床
7:30 出社・検体調製
投与後8時間の試料採取がある日は大体これくらいに出社します.
簡単にメールチェックを済ませたあとは試験計画書を見ながら投与する検体を調製します.
8:00 体重測定・個体選別
飼育室の点灯時間に合わせて飼育室内の作業を開始します.
一匹ずつ体重測定し,投与量を計算します.
8:30 投与,実験開始
体重測定や投与準備をしているとこれくらいの時間になります.
投与後異変が認められたり,気になる点がある場合は速やかに上司や依頼側に報告しています.
投与や試料採取を実施し,一段落するまでは飼育室に入りっぱなしで実験します.
11:30 昼食・休憩
昼食はグループのみんなで食べに行くことが多いです。
12:30 試料採取
食堂から戻り,休憩したら午後一番の試料採取の時間です.
定量分析用の試料が必要な時は,それも次のサンプリング時間までに実施します.
15:00 デスクワークやミーティング
メールチェックやミーティング,次の会議用の資料作りや新規評価系構築の情報収集等は試料採取時間の合間を縫って実施します.
月にいくつもの試験を実施するので,次回の試験の準備や前回の試験結果の確認もします.
16:30 試料採取,片付け,実験室点検
8時間の試料採取がある時はこれくらいの時間になります.
終わったら,片付けをし,採取した試料を出検,実験室を点検して終了です.
17:30 退社
デスクに戻ったら一通りのメールチェックをし,明日の予定を確認し,退社します.
フレックス勤務を利用して翌日遅めの出社にすることもあります.