職種:研究技術職_薬理評価

入社:2016年度新卒

出身:農学部 生物資源環境学科

 

仕事内容

 

『抗ウイルス薬・ワクチン創薬に向けて』

現在、私はウイルスをターゲットにした薬やワクチンの薬効を、in vivo / in vitro で評価する仕事を行っています。In vivo 試験では、新薬候補化合物のウイルス抑制試験や致死抑制試験を行っています。またin vitro 試験では、in vivo 試験にて得られたマウスサンプル中のウイルス量や抗体価等の測定を行っています。創薬ステージの後期を担っているので、自身の評価した結果が臨床試験へ進むために必要なデータとなることもあり、間違いのない正確なデータの提供に努めています。

2014年入社 新卒

やりがい/うれしかったエピソード

 

『抗ウイルス薬の上市を体験できた』

塩野義製薬から上市された抗ウイルス薬(ゾフルーザ)の非臨床試験データ取得に携われたことです。一般的に薬が販売されるまでには、研究開発を始めてから9~17年の月日と数百億円の費用を必要とし、成功確率は3万分の1 とも言われています。研究者でも、1度も上市に関わることなく退社される方もいるほどです。そんな中、配属先とタイミングに恵まれ入社後1~3年目の間に非臨床試験のサポートを行うことが出来、薬が上市された際にはうれしさを感じました。今回は試験の担当者ではなかったため、次回は担当者としてコアな試験に従事し、新たな薬の上市に向けて日々試験を実施しています。。

入社した理由

 

『熟練者から技術を学ぶことができる』

私が入社を希望した理由は、企業説明会のブースで「学部生歓迎」という文字を目にしたからです。創薬研究の実験・研究員職を採用している企業の多くは修士課程以上という学歴のハードルがありましたが、そういった点がないことから入社へと気持ちが向き始めました。入社後の話にはなりますが、私が入社したのは設立6年目と会社としての歴史は浅かったのですが、塩野義製薬から技術・経験豊富なベテラン社員が出向していました。細胞培養や動物実験に関して全くの素人でしたが、その方々から技術を学ぶことができ、現在では担当試験を持つことができました。このように多くの熟練者から技術を学べるため、経験の有無にかかわらず興味ある分野であれば、積極的にチャレンジできる会社だと思います。

 

私のとある1日

 


 7:00起床

 


 8:30出社・メールチェック

 動物実験は朝から業務を行うことが多いため,出勤時間はいつもこの時間です.

 


 9:00 投薬・サンプル回収など

 動物試験は複数人で行うことが多く,先輩社員と協力しながら作業を行っています.

 


 12:30 昼食・休憩

 社員食堂があるので,グループのメンバーと時間を合わせて食べに行きます.

 日替わりメニューがあるなど,充実しています.

 


 13:15 サンプル評価の仕込みなど

 回収したサンプルの評価を実施するために,ウイルス量の測定などを行っています.

 


 15:30データ解析など

 作製したウイルス株等の遺伝子解析や,動物実験から得られた体重・生存率などから候補化合物の解析・評価を行っています.

 


 17:00 退社

 翌日の予定を確認し,退社します.

 最寄り駅までは会社のバスが出ているので,天気が悪い日でも快適に通勤できます.

 早く帰った日は,妻と一緒に夕食を作っています.