研究技術職(薬理評価)
職種:研究技術職_薬理評価
仕事内容
『in vitro 薬効評価において抗ウイルス薬の創製に貢献』
これまでSHINOGIで創製した抗インフルエンザ薬のラピアクタやゾフルーザ、抗新型コロナ薬のゾコーバの創薬に携わってきました。実際これら新規薬剤の開発のためのスクリーニングの試験系構築から、上市に向けた信頼性基準試験の実施まで担当しました。このように新薬で広い範囲で貢献できたことは、自身の宝となっています。
ウイルスはウイルス種や株毎で特性が変わることもあるので、宿主細胞の選抜から薬理効果の検出方法選定まで、目的に合致した試験系を確立することは難しいです。その中で経験を活かして再現性のある試験系にまで創り上げ、かつスピード感をもって評価しています。一方、既存薬の情報収集も実施し、他社との距離感も確認しつつ、データを提供しています。

やりがい/うれしかったエピソード
『若手技術者の考察から才能の芽を感じたとき』
立案した試験系で、結果を出すまでの工程はとにかく楽しい!(ただし、時には壁にもぶち当たりますが。)細胞の顕微鏡観察や測定機器で取得したデータには目的の試験系を仕上げるための情報がいっぱい詰まっているので、見逃しません。しかし、このような状態になるには、たくさんのウイルスや細胞を自分で扱って観察するといった、経験の蓄積が大切です。若手技術者にはその大切さを感じてもらえるよう促していますし、過去に経験したことを昔話で忍ばせて、知識やコツを伝承しています。その中で若手技術者がおっと驚くような考察をしてくることがあり頼もしく感じています。その時の若手技術者のキラキラと輝く目も、私は見逃しません。
私のとある1日
6:00 起床
8:00 出社・メールチェック
フレックス勤務制度で、少し早めに始業します。
実験室に入る前に、グループ員の1日のスケジュールを確認しておきます。
8:30 実験室へ
実験の準備は前日にしておくことが多いので、朝から実験します。午前中は集中力のいる仕事を重点的に行います。
11:45 昼食・休憩
食堂はメニューも多く、出来立てで提供され、癒されます。
12:45 解析・資料作成など
試験結果の解析・報告資料などを作成します。確認する人がわかりやすい資料作成を心掛けています。
15:00 会議出席
グループ員が分かれて各パートを担当する試験も多く、全体の流れや引き継ぎについて説明します。
全体を知ることで、各人が責務をしっかりと把握し、スピード感ある業務に結びつけています。
グループ員とデータについてのディスカッション等も行います。
16:00 翌日の実験準備・デスクワーク
翌日の実験準備やデスクワークを行います。実験の成功にはぬかりない準備が必須です。
グループ員のスケジュール管理も行います。
18:00 帰宅
翌日の予定の確認をし、退社します。
ここからは普通のお母さんに戻ります。