アメーバ赤痢(赤痢アメーバ症)
症状はさまざまで、発熱、腹痛や下痢、イチゴゼリー状便、しぶり腹などの症状があり、肝臓などの臓器に膿瘍(のうよう)を形成することもあります。
食べ物や飲み物からだけでなく、性行為でも感染の可能性があります。
症状
アメーバ性大腸炎では、腹痛、下痢、イチゴゼリー状便、しぶり腹(排便しても少量で頻回に便意をもよおす)、発熱はあっても軽度です。
アメーバ性肝膿瘍(のうよう)では、発熱、腹痛、吐き気、嘔吐などの症状が出ます。
まれに肺や脳、心臓などにも病気による変化が起こります。
病原体
赤痢アメーバ原虫
潜伏期
2~3週間(数か月~数年のこともあります)
検 査
糞便検査、大腸内視鏡検査、CT、エコーにより診断します。
治 療
抗原虫剤を投与します。
膿瘍(のうよう)にドレナージが行われることがあります。
糞便中にシスト(嚢子〔のうし〕)が残存する場合には、腸管アメーバ症治療剤が投与されることがあります。
感染経路
シストは便中に排泄されます。
衛生水準が低い環境で、シストに汚染された飲み物や食べ物を摂取することでの感染や、肛門性交(アナルセックス)や口腔性交(オーラルセックス)などの性行為でも感染します。
免 疫
ワクチンや予防薬はありません。
・東京都福祉保健局: 性感染症ってどんな病気?(外部サイトへ)