知っておきたい!こどもの感染症風しん

風しん
特徴

症状
発しんが顔や頸部に出現し、全身へと拡大する。
発熱やリンパ節腫脹を伴うことが多く、悪寒、倦怠感、眼球結膜充血等を伴うこともある。
感染しても無症状なこと(不顕性感染)が30%程度ある。
経過
発しんは紅斑で融合傾向は少なく、約3日間で消え、色素沈着も残さない。
合併症
関節痛・関節炎・血小板減少性紫斑病・脳炎・溶血性貧血・肝機能障害・心筋炎 等
留意事項
特に妊婦への感染を防止することが重要である。
妊娠初期に母体が風しんウイルスに感染すると、胎児に感染して先天性風しん症候群を発症し、低出生体重児、白内障、先天性心疾患、聴力障害、小頭症、精神発達遅滞等を引き起こす。

風しん
治療・予防

治療
風しんは通常軽症であり、自然経過で治癒するが、先天性風しん症候群に注意する必要がある。
また、風しんに対する有効な治療法はない。
予防
発症予防には、風しん含有ワクチンの接種が極めて有効。
麻しん風しん混合(MR)ワクチン・麻しんワクチン
風しん含有ワクチンを2回接種することによる抗体の獲得率は99%とされており、風しん含有ワクチンは免疫原性および安全性の面から優れたものと考えられている。
原則として、麻しん風しん混合(MR)ワクチンを接種。
予防効果については不確実ではあるが、感染拡大防止のため、風しん患者と接触した後に未罹患者や未接種者へのワクチンの緊急接種が実施されることがある。

接種スケジュール

定期A:合計2回
第1期:1歳になったとき
第2期:小学校就学前の1年間の間

風しん
感染経路等

感染経路
飛沫感染(接触感染することもある)
病原体
風しんウイルス
潜伏期間
16日〜18日
登園・登校の目安
発しんが消失していること

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