知っておきたい!こどもの感染症水ぼうそう(水痘)

水ぼうそう(水痘)
特徴

症状
発しんが顔や頭部に出現し、やがて全身へと拡大する。
経過
発しんは、斑点状の赤い丘しんから始まり、水ほう(水ぶくれ)となり、最後はかさぶたとなる。
これら各段階の発しんが混在するのが特徴で、全ての発しんがかさぶたとなれば、感染性がないものと考えられる。
合併症
脳炎・小脳失調症・肺炎・肝炎・発しん部分からの細菌の二次感染 等

水ぼうそう(水痘)
治療・予防

治療
一般的には予後が良好な疾患であり、基礎疾患がない小児が感染した場合には、特に治療を行わなくても自然経過で治癒する。
重症化する可能性がある場合には、治療薬として、抗ウイルス薬が投与される。
発症後、早期に治療を開始することで、臨床症状が早期に改善することが期待される。
予防
水痘は空気感染し、感染力が非常に強いため、発症者の隔離等のみにより感染拡大を防止することは困難である。
このため、水痘ワクチンの接種が極めて有効な予防手段となる。

接種スケジュール

定期A:合計2回
1回目:生後12 か月から15 か月に達するまで(標準的な接種期間)
2回目:1回目接種後、3か月以上(標準的には6~12か月)の間隔をおく

水痘未罹患者が水痘患者と接触した場合、接触後72時間以内に緊急的にワクチン接種をすれば、発症を予防できる可能性がある。

水ぼうそう(水痘)
感染経路等

感染経路
飛沫感染・空気感染
感染力が強い
免疫がない場合はほぼ100%の人が感染
病原体
水痘・帯状ほうしんウイルス
潜伏期間
14日〜16日
登園・登校の目安
全ての発しんがかさぶた化していること

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