レジオネラ症(レジオネラ肺炎)

レジオネラ属菌に汚染されたエアロゾル(飛沫より更に小さな水分を含んだ状態の粒子)の吸入によって感染し、肺炎を引き起こします。
循環式入浴設備や加湿器の使用などで感染することが多いです。

症状

  • 全身のだるさ、頭痛、食欲不振、筋肉痛などの症状から始まり、乾いた咳、
    38度以上の高熱、寒け、胸痛、呼吸困難がみられるようになります。
  • 意識レベルの低下、幻覚、手足の震えなどの症状や、下痢がみられるのも特徴です。
  • 心筋炎など肺以外の症状が起こることもまれにあります。
  • 軽症で済む例もありますが、適切な治療が行われなかった場合には急速に
    症状が進行して死亡することもあります。
  • 高齢者、赤ちゃん、大量飲酒者、喫煙者、免疫機能が低下している人などは
    レジオネラ肺炎を起こす危険性が高いので、注意が必要です。

感染経路

  • 主に水循環設備から発生するレジオネラ属菌に汚染されたエアロゾルを吸い込むことで感染します。
  • 人から人へ感染することはありません。

予防

  • 加湿器を使用するときには、毎日水を入れ替えて容器を洗浄しましょう。
  • レジオネラ属菌は60度、5分間で殺菌されるので、水を加熱して蒸気を発生
    させるタイプの加湿器では感染源となる可能性が低いです。
  • 浴槽内に汚れやぬめりが生じないよう定期的に洗浄を行いましょう。
  • 免疫力が低下しているなど悪化する危険性の高い人は、ジャグジーなど
    水しぶきが生じる場所に入ることは避けましょう。
  • がれきの片付けを行うときなどは、防じんマスクを着用しましょう。

治療

抗菌薬

病原体

レジオネラ・ニューモフィラを代表とするレジオネラ属菌

潜伏期間

2~10日

文献
厚生労働省: レジオネラ症.
厚生労働省: レジオネラ症.
国立感染症研究所: レジオネラ症とは.
国立感染症研究所: 令和元年台風第19号関連・地域の感染症発生状況と感染症対策について
(2019年10月18日現在).
などを参考にして作成

関連リンク

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