肺炎球菌性肺炎

肺炎の主要な原因菌である肺炎球菌によって引き起こされる感染症で、こどもや
高齢者がかかることが多いです。

症状

  • 突然、発熱と体のだるさがあらわれます。
  • 肺炎を起こすと、咳、血の混じったたん、寒け、呼吸困難、胸痛などの症状が
    あらわれます。
  • 頭痛やけいれんが起こったり、首が動かしにくくなったりする場合があります。
  • 合併症には、中耳炎、敗血症、髄膜炎などがあります。
  • 高齢者では、インフルエンザや上気道感染後に、二次感染として発症する
    頻度が高くなっています。

感染経路

飛沫感染

予防

  • 肺炎球菌ワクチンの接種が重症化の予防に有効です。
  • こまめな手洗い、マスク着用などの一般的な予防法を実施することが大切です。
  • 喫煙者は肺炎球菌性肺炎になりやすいことが知られていますので、禁煙をお勧めします。
  • 高齢者及び慢性の病気にかかっている人は発病しやすいので、人ごみを避けるようにしましょう。

治療

抗菌薬

病原体

  • 肺炎球菌
  • 人の鼻や喉の奥に常在し、多くの人は肺炎球菌をもっていても、症状がない
    状態で日常生活を送っています。

潜伏期間

1~4日

文献
厚生労働省: 高齢者介護施設における感染対策マニュアル 改訂版. 2019年3月.
厚生労働省: 肺炎球菌感染症(小児).
厚生労働省検疫所 FORTH: 肺炎球菌感染症.
などを参考にして作成

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