結核
主に肺に病変が生じ、咳やたんなど、かぜのような症状があらわれる感染症
です。
進行すると全身の臓器に影響を及ぼすことがあります。
過去の感染症と思われがちですが、毎年新たに1万人以上の患者が発生し、
約2千人が命を落としています。
症状
- 結核菌は主に肺の内部で増えますが、全身に影響を及ぼすことがあります。
- 主な症状は、長引く咳、たん、微熱といったかぜのような症状や体のだるさ、食欲不振、顔色の悪さなどです。
- 症状が進行し、結核菌が全身に広がると、呼吸困難、全身が青紫色になる
チアノーゼなどがみられるようになることがあります。 - 結核性髄膜炎を併発すると、高熱、頭痛、嘔吐、意識障害、けいれんなどが
みられます。 - 特徴的な症状がなく、早期には目立たないことが多いため、特に高齢者では
気づかないうちに症状が進行してしまうことがあります。
感染経路
主に空気感染
予防
- BCGワクチンの接種が感染症を防ぐために重要です。
- 咳やたんなど、かぜのような症状が2週間以上続く場合は、早めに申し出
ましょう。 - 早期発見のためには、日頃から結核の定期の健康診断を受けておくことが
大切です。
治療
抗結核薬
治療を始めれば1~2か月でまわりの人に感染させることはなくなり、6~9か月の
治療期間、医師の指示どおり毎日きちんと薬を飲めば治ります。
病原体
結核菌
潜伏期間
3か月~数10年(感染後2年以内、特に6か月以内に発病することが多い)
- 文献
- 厚生労働省: 保育所における感染症対策ガイドライン(2018年改訂版).
- 厚生労働省: 結核(BCGワクチン).
- 厚生労働省: 結核は、過去の病じゃありません。(リーフレット).
- などを参考にして作成