水痘(水ぼうそう)

感染力が非常に強く、かゆみを伴った発疹があらわれるウイルス感染症です。
水痘ワクチンの定期接種が実施されているため、こどもの患者数は減少して
います。

症状

  • 発疹は、通常、最初に顔や頭部に出て、やがて全身へと広がっていきます。
    かゆみを伴い、皮膚の赤み、ブツブツから短時間で水ぶくれとなり、
    最後はかさぶたになることで治ります。
  • 一般的に軽症で、体のだるさ、かゆみ、38度前後の発熱が2~3日間続きます。
  • 免疫機能が低い場合には、生命の危険を伴うことがあるので十分な注意が
    必要です。

● こども

  • 通常、最初に発疹が出ます。

● 成人

  • 発疹が出る前に1〜2日の発熱と全身のだるさを伴うことがあります。
  • 重症化するリスクが高く、合併症の頻度も高いです。
    合併症には、発疹部分からの二次性細菌感染、脱水、肺炎、脳炎、無菌性
    髄膜炎などがあります。

感染経路

  • 接触感染、飛沫感染、空気感染
  • 感染力が非常に強いので、免疫をもたない人はほぼ100%が感染します。

予防

  • 水痘ワクチンの接種が有効な予防手段です。
  • 空気感染するので、感染力が非常に強く、感染者の隔離だけでは感染拡大を
    防止することは難しいです。

治療

  • 基礎疾患がないこどもが感染した場合には、治療を⾏わなくても⾃然に
    治ります。
  • 重症化する可能性がある場合には、抗ウイルス薬の投与が行われます。

病原体

水痘・帯状疱疹(すいとう・たいじょうほうしん)ウイルス
: ヘルペスウイルスの一種

潜伏期間

14~16日

文献
厚生労働省: 保育所における感染症対策ガイドライン(2018 年改訂版).
厚生労働省: 水痘.
国立感染症研究所: 水痘とは.
などを参考にして作成

関連リンク

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