下水疫学調査サービス
サービスの概要
既存の臨床検査との比較
既存の臨床検査 | 下水疫学調査 |
---|---|
基本的に発症後に検査 | 尿や糞便中に排出されれば、無症状でも検出可能 |
集団での感染状況を知るには時間と労力がかかる | 集団での感染状況を容易に把握できる |
個人情報を適切に取り扱う必要がある | 個人が特定されない |
インフォームドコンセントが必要 | インフォームドコンセントが必要ない |
一人一検体でコストがかかる | トータルコストが安い |
サービス提供方法
①北大・シオノギ法による定量解析
②(オプション)次世代シークエンサーによる変異解析
サービスの流れ
当社、下水疫学調査サービスについてのご質問、資料請求は以下のフォームよりお問い合わせください。
自治体向けサービス
各自治体の下水処理場より一定頻度で下水を採取し、サンプル受領後4~5営業日以内に新型コロナウイルスの測定結果をお返しします。採水施設の上流域における新型コロナウイルスの蔓延状況・流行の起点や収束の疫学調査指標として使うことができます。
オプションサービスでは、新型コロナウイルスの変異株特定を目的とした次世代シーケンサー(NGS)を用いた解析受託も承っております。本サービスにより地域内の変異株の蔓延状況の把握することができます。解析には一定量のRNA精製物が必要なため、通常の下水疫学調査サービス(定量解析)との併用のみ承ります。
下水処理場(サンプル採取 100ml程度)
▼ 1日
シオノギ
- 研究センターで解析
- データ分析
- レポート作成
▼ 4~5営業日
地方自治体
- 感染対策・経済対策など都市機能維持のための判断材料
- 医療体制整備・医療資源確保などの判断材料
▼ 要相談
地方自治体
- 新たな変異株の動向監視
- 早期対策体制構築の判断材料
各種施設向けサービス
施設ごとの新型コロナウイルス陽性者発生状況を調査することが可能です。下水疫学調査により発生を確認したのち、PCR検査をすることにより感染者およびクラスターの発生を早期に検知することができ、感染の拡大を未然に防ぐことが可能となります。
・病院
・老人介護施設
・寮など集団生活を行う施設
・ビル
・イベント会場
・コンサートホール
※現時点では、浄化槽・原水槽のある施設に限ります。
各種施設(サンプル採取 100ml程度)
▼ 1日
シオノギ
- 研究センターで解析
- データ分析
- レポート作成
▼ 4~5営業日
各種施設
- 感染者の特定(PCR検査等)
- 濃厚接触者の特定、健康観察
- 感染拡大予防策の実行
下水疫学について
下水疫学調査サービスに関する弊社のプレスリリース
1. プレスリリース: 2021年3月19日
下水中の新型コロナウイルスの自動解析体制構築へ
~ウイルス感染症流行及び変異株の早期検知・大量検査インフラの構築に期待~
2. プレスリリース: 2021年4月14日
大阪府で下水から新型コロナ流行状況のモニタリングを開始
~ウイルス感染症流行及び新規変異株の早期検知を目的とした社会実装~
3. プレスリリース: 2021年6月2日
新型コロナウイルスを含む感染症領域の下水モニタリングに関する塩野義製薬と島津製作所による業務提携の基本合意書の締結について
4 プレスリリース: 2021年6月11日
新型コロナウイルスを含むすべてのウイルスおよび細菌の高感度検出技術に関する 北海道大学と塩野義製薬の独占的ライセンス契約締結について
5. プレスリリース: 2021年6月14日
新型コロナウイルスの下水疫学調査サービスの開始について
6. プレスリリース:2021年12月7日
新型コロナウイルスの下水疫学調査における変異解析サービスの開始について