シオノギは、新薬を創出することに加え、プレゼンスのある領域で強みを持つことで持続的に成長できると考えています。多種多様な医療ニーズがある時代であることから、大きなインフラを持つこともインフラが小さいこともリスクだと考えています。大きなインフラを持つと、それを維持するために多くのパイプラインを維持する必要があり、自分たちでやるべき仕事の量も質も増えていきます。パートナーシップはシオノギの強みの1つであり、パートナリングにより、自分たちだけでは難しい分野は最適なパートナーとコラボレーションすることにより、生産性を高めたいと考えています。本社機能は小さく「持たざる形」にしながら、変化の大きい世の中で強みを残しつつ、柔軟に対処することで存在感を発揮していきたいと考えています。
感染症、疼痛·神経、フロンティア:創薬ハードルの克服、製品・パイプラインの拡充/開発の推進、製品価値の最大化 パートナー
新規イノベーション創出:モダリティの獲得/事業シナジー創出/IT変革、効率化

2020年度以降の持続的成長に向けた戦略的事業提携

シオノギは自社で創製したパイプラインの開発を進める一方で、他社との連携によるパイプラインおよび技術の拡充もイノベーション創出のためには必要であると考えています。2018年度は、中長期的なパイプラインの拡充を図るべく、通常の研究開発費に加え、200億円の特別枠を設け、戦略的事業提携を実施しました。
感染症領域では、これまでHIV、インフルエンザ、多剤耐性菌に注力してきましたが、近年三大感染症、難治性感染症の研究へと幅を広げています。そこで、三大感染症研究を加速するような研究アセットの導入および難治性感染症治療のための全く新しい創薬技術への出資を行いました。
疼痛・神経領域では、多様な治療オプションの提供につながるアセットの導入を行い、これにより、現在のパイプラインで手薄になっていた部分を補うことができました。
さらに、低分子では補えない領域にチャレンジするため新たなモダリティの拡充に取り組み、中分子創薬をさらに活かせる新しい技術を獲得しました。
今後も、低分子創薬の強みに競争優位性を持ちつつ、優先順位をつけて限られた資源を投下することにより、自社のみならずパートナリングも含めた効率的な研究開発を推進していきます。また、IT活用によるヘルスケア領域への新たな貢献に向けて、IT産業等の他業種との連携も深めることにより、デジタル治療用アプリ等の新たなモダリティの拡充にも挑戦し、多様な治療オプションの提供に向けた取り組みも進めていきます。

戦略的事業提携の概要

[感染症]抗酸菌症治療薬開発品候補(Hsiri社)、抗RSウイルス薬創製に関する共同研究(宇部興産)、マラリアの予防・治療に関する共同研究(長崎大学)、呼吸器感染症治療薬(Vast社)、薬剤耐性不活化技術(Nemesis社)→ 三大感染症(HIV、結核、マラリア)、難治性感染症研究を推進:グローバルで感染症のシオノギとしてのプレゼンスを確立[疼痛・神経]抗うつ薬候補S-812217(Sage社)、認知機能改善薬候補BPN-1477(Tetra社)、デジタル治療製品候補AKL-T01、 AKL-T02(Akili社)→多様な治療オプション獲得:新規メカニズムによる新たな治療選択肢の提供[モダリティ]PDC技術(ペプチドリーム社)、再生医療等製品候補ADR-001(ロート製薬)→新たなモダリティを獲得:低分子では補えないアンメットニーズの解決
2020年度以降の持続的成長に向け、新たに10件の事業提携を実施