シオノギは、2015年に制定した「シオノギグループリスクマネジメントポリシー」に基づき、社内の体制整備を推進しています。シオノギファーマが新たに設立されたことに伴い、グループ全体として事業継続に向けた体制の強化を図りつつ、既存グループ会社も含め上記ポリシーを周知徹底しています。
また、企業の事業継続を脅かすようなリスクを洗い出した上で、様々な情報が部門・組織より迅速に経営層へ報告される体制の構築と風土の醸成に努めています。その一環として、経営戦略本部長を責任者とする経営戦略会議において経営に関わる全社リスクを定期的に議論の対象とし、グループのリスクマネジメント活動を統括しています。
シオノギでは引き続き、全社的にリスクマネジメント活動を推進し、常にリスクと隣り合わせであるという意識をグループ全従業員が高く持つことで貴重な経営資源の保全と有効活用に努めていきます。

危機管理体制

シオノギでは、危機管理の基本的な方針である「危機管理規則」に基づき、総合的な危機管理体制を構築するとともに、各種対策要綱やマニュアルを整備し、緊急時に迅速に対応できる体制を整えています。なかでも、甚大な自然災害発生時における従業員の安否確認を危機管理の最優先事項と考え、定期的な安否確認訓練を実施するとともに災害備蓄品の棚卸、中央および事業所災害対策本部体制の見直しを行っています。

事業継続計画(BCP)

危機発生時においては、医療機関への安定的な製品供給やサービスの提供を通じて社会的責任を遂行するために、バリューチェーンごとに事業継続計画(BCP)を策定しています。
特に医薬品の安定供給においては、2018年度のシオノギファーマの設立に伴い、BCP体制を見直し、リスクマネジメントシステムおよび事業継続マネジメントシステムを再構築しました。また、定期的に経営層や各部門を対象とした訓練を実施することで、事業継続に向けた体制構築を図っています。

リスクマネジメントシステムおよび事業継続マネジメントシステム体系図

体系図

新型インフルエンザ等対策

シオノギは新型インフルエンザ等対策特別措置法(平成24年成立)第3条に基づき指定公共機関の指定を受け、重篤な健康被害とこれに伴う大きな社会的影響の発生が懸念される新型インフルエンザあるいは未知の感染症が世界的に大流行(パンデミック)した際に、可能な限り従業員等の感染を防止し、また、職場における感染拡大の防止に努めるとともに、流行期間中においても重要業務の維持に努めることが求められています。シオノギが担っている社会的責任を遂行するため、平成26年「新型インフルエンザ等対策業務計画」を策定しております。

事業等のリスク

シオノギの事業に影響を及ぼす可能性のある主なリスク項目およびその概要は次の通りです。下記以外にも、事業活動に関連して政治的要因・経済的要因のほか、ITセキュリティおよび情報管理等の様々なリスクがあります。
なお、文中の将来に関する事項は、2019年3月末において判断したものです。
リスク項目 リスク概要
制度・行政に関するリスク 医療用医薬品業界は、医療保険制度の見直しが検討されており、薬価基準制度も含め、その動向は業績に影響を与える可能性があります。また、医薬品の開発、製造等に関連する国内外の規制の厳格化により、追加的な費用が生じる可能性や製品が規制に適合しなくなる可能性があり、業績に影響を与える可能性があります。
医薬品の副作用等に関するリスク 医薬品については、予期せぬ副作用等で販売中止、製品回収等の事態に発展する可能性があり、業績に影響を与える可能性があります。
医薬品の研究開発に関するリスク 医療用医薬品の研究開発には、多大な経営資源の投入と時間を必要とします。さらに、新薬が実際に売上となるまでには様々な不確実性が存在します。
知的財産に関するリスク シオノギが創製した医薬品は知的財産(特許)により保護されて利益を生み出しますが、種々の知的財産が充分に保護できない恐れや第三者の知的財産権を侵害する可能性も存在します。また、シオノギ創製の医薬品の知的財産(特許)の満了およびそれに伴う後発品の発売により、業績に影響を与える可能性があります。
特定製品への依存に関するリスク 「ゾフルーザ」、「サインバルタ」の製品売上高、および「テビケイ」、「トリーメク」、「ジャルカ」のロイヤリティー収入が、売上高合計の約48%(2019年3月期現在)を占めています。これらの品目において、予期せぬ要因が発生して売上減少や販売中止となった場合には、業績に影響を与える可能性があります。
他社との提携に関するリスク シオノギは、研究、開発、販売等において、共同研究、共同開発、技術導出入、共同販売等様々な形で他社と提携を行っています。何らかの事情により提携関係が変更・解消になった場合、業績に影響を与える可能性があります。
自然災害やパンデミックに関するリスク 突発的に発生する自然災害や不慮の事故あるいはパンデミック等により、工場、研究所や事業所の閉鎖、あるいは工場の操業停止に追い込まれた場合、業績に影響を与える可能性があります。
金融市場および為替動向に関するリスク 予測の範囲を超える株式市場や為替市場の変動があった場合には、業績、財産に影響を与える可能性があります。
訴訟に関するリスク 事業活動に関連して、医薬品の副作用、製造物責任、労務問題、公正取引等に関して訴訟を提起される可能性があり、その動向いかんによっては、業績に影響を与える可能性があります。

環境リスクマネジメント

シオノギは環境の変化が事業活動に与えるリスクを抽出し、事業への影響を評価したうえで各々の課題への対策を検討し、不測の事態が発生した場合にその被害を最小限にするための管理と対応のレベル向上に取り組んでいます。