シオノギの感染症に対する本格的な取り組みは、終戦後ストレプトマイシンの輸入に始まります。そして、1952年のアイロタイシン(リリー社)の販売を経て、1959年にシオノギ研究所による初の自社創製品である持続性サルファ剤「シノミン」を発売するとともに、「シノミン」はグローバルにおいてはスイスのロシュ社に導出され、世界中の患者さまの感染症治療に貢献してきました。その後、「シノミン」と「トリメトプリム」との合剤として誕生した「バクタ」は今もなお世界中で広く使われています。これ以降、シオノギは単独あるいは他社との戦略的な提携により60年以上にもわたり感染症薬の研究・開発を続けており、長年の抗菌薬創製の経験から培ったシオノギの強みを活かして、今もなお、新しい開発品を創出し続けています。
また、耐性菌の動向や監視を目的としたシオノギ独自のサーベイランスは25年以上にもわたり継続して実施しており、抗菌薬の適正使用やAMR対策を推進するための貴重なデータとなっています。
外部からもシオノギのAMRへの取り組みは高く評価されており、直近のAntimicrobial Resistance Benchmark2018の調査において、日本の製薬会社で唯一、評価対象基準を満たし、他の研究開発型のグローバル製薬企業7社と並んで高く評価されました。また、対象企業の中で感染症薬の研究・開発分野への年間投資額比率(年間投資額/売上高)が最も高い会社であると評価を受けています。
また、抗ウイルス領域においても、抗HIV薬「テビケイ」や後続パイプライン、抗インフルエンザウイルス薬「ゾフルーザ」等の革新的な感染症薬を創製し続けています。
1959年 sulfamethoxazole、塩野義製薬によって発見、開発された最初のスルホンアミド系抗菌薬
1982年 latamoxef(moxalactam)、世界で最初の注射用オキサセフェム系抗菌薬
1988年 flomoxef、世界で2番目の注射用オキサセフェム系抗菌薬
1992年 ceftibuten、新規経口セフェム系抗菌薬
1997年 cefcapene、新規経口セフェム系抗菌薬
2005年 doripenem、新規注射用カルバペネム系抗菌薬
2010年 peramivir、新規注射用抗インフルエンザウイルス薬
2014年 dolutegravir、新規経口抗HIV薬
2018年 baloxavir、新規経口抗インフルエンザウイルス薬
2019年 cefiderocol、新規注射用シデロフォアセファロスポリン抗菌薬