シオノギは、医薬品の価値及び購入しやすさを十分に考慮しつつ、各国の情勢及び医療制度に合わせた価格戦略を製品ごとに検討しています。

知的財産と医療アクセス

製薬企業にとって、知的財産は極めて重要な経営資源の1つです。シオノギは知的財産戦略として、化合物・用途・結晶形・製法・製剤、創薬ターゲット、基礎探索技術等の種々のイノベーションを保護し、導出入活動での知財デューデリジェンスとシオノギの活動に対する侵害予防に万全を期し、さらに、シオノギブランドの信頼担保と模倣防止を目的としたブランドデザイン活動を推進しています。シオノギの知的財産を侵害する恐れが生じた場合は、万全な法的対応を講じ、その保護に努めています。
シオノギは、必ずしも知的財産制度自体が医薬品アクセスの障壁であるとは考えていませんが、一定の配慮が必要な場合も存在すると考えています。そのため、医薬品アクセスの問題が解決されるまでは、LDCs「Least Developed Countries(後発開発途上国)」やLICs「Low Income Countries(低所得国)」に分類される、経済的な課題を有する開発途上国において特許出願および特許権の行使を行っていません。
ヴィーヴヘルスケア社に導出した抗HIV薬「テビケイ」(一般名:ドルテグラビル)およびその配合剤「トリーメク」、「ジャルカ」の全世界における供給数量シェアのうち、40%以上を開発途上国が占めています。ドルテグラビルは、Medicines Patent Pool(医薬品における特許プール)に登録されており、特許が無料で開放されることで、後発医薬品メーカーがドルテグラビルを単剤あるいは他の抗HIV薬との配合剤として製造し、それらを130ヵ国以上の低中所得国に供給することが可能になっています。シオノギは、ドルテグラビルの特許権者の一員として、本取り組みに貢献しています。