VUCAの時代と称されるように、社会の変革のスピードが増す中で事業の不確実性が高まっています。SHIONOGIグループはサステイナビリティの観点から、事業機会の創出とリスクの回避ならびに低減などのビジネスリスクの適切なマネジメントを行うとともに、グループ全体のリスクを統括する全社リスクマネジメント(Enterprise Risk Management:ERM)体制を経営戦略・経営基盤の重要な仕組みとし、その推進を図っています。

 環境リスクを「SHIONOGIグループ中央EHS委員会」ならびにその傘下の「省エネ委員会」における審議事項(気候変動問題に関する目標設定、進捗確認、法規制の遵守状況評価など)として抽出し、その発生時期や確率、財務的影響などを評価するとともに、優先順位に応じて対策を立案し、その実施状況を確認しています。特に経営に大きな影響を及ぼす重要リスクについては、全社リスク管理機能を介して経営会議および取締役会に報告し、その対応方法を審議・決定しています。

 リスクマネジメントについての詳細はリスクマネジメントのページをご覧ください。

全社リスクマネジメント(ERM)体制

全社リスクマネジメント体制の図です。
[特定]SDGs、ダボス会議などのグローバルな枠組み、外部評価の主要な項目、業界団体方針などの社外環境変化から課題を抽出[評価]課題による事業への影響を特定し、影響の規模、発生確率、課題の将来性を考慮し重大性を評価[対応]各々の課題に対し、対策を検討[有効性評価]シオノギグループ中央EHS委員会にてレビューを実施。必要事項は経営会議を通じて取締役会へ報告

特定、評価結果とその対応

評価基準

 評価基準については下表を基本とし、SHIONOGIグループ中央EHS委員会による詳細な議論を行った後に評価を確定しています。
レベル 影響度 発生頻度
操業停止 周囲で頻繁に発生
設備投資 過去事例有り
過去事例無し