CDPより「気候変動」および「水セキュリティ」の両分野で最高評価「Aリスト企業」に認定、および「サプライヤー・エンゲージメント評価」において最高評価『サプライヤー・エンゲージメント・リーダー』に選出

 環境情報開示に取り組む国際的な非営利団体CDP*1よりSHIONOGIグループの気候変動や水に関する取り組みが引き続き高く評価され、「気候変動」「水セキュリティ」の両分野で最高評価である「A」の評価を2年連続で獲得しました。さらに「気候変動」分野で「サプライヤー・エンゲージメント評価(SER)」の最高評価である「サプライヤー・エンゲージメント・リーダー」に4年連続で選出されました。

 SHIONOGIグループは基本方針ならびに行動憲章のもと、取り組むべき重要課題(マテリアリティ)として「環境への配慮」を特定し、すべての事業活動において環境への取り組みを推進しています。加えて、「SHIONOGIグループビジネスパートナーに求める行動規範」を定め、協働するサプライチェーン上のビジネスパートナーに対してもその遵守に向けた活動を展開しています。昨年に引き続き、これらの継続的な取り組みが高く評価されたものと考えています。

ロゴマーク

*1 CDP

CDPは、環境問題に高い関心を持つ世界の機関投資家や主要購買企業の要請に基づき、企業や自治体に、気候変動対策、水資源保護、森林保全などの環境問題対策に関して情報開示を求め、また、それを通じてその対策を促すことを主たる活動としている非営利組織です。CDP は現在、環境問題に関して世界で最も有益な情報を提供する情報開示プラットフォームの1つとなっています。

詳細はこちらのWebサイトをご覧ください。(外部リンク)

環境先進企業として製薬企業初の「エコ・ファースト企業」に認定

 環境省が進める「エコ・ファースト制度*2」において、環境保全に関する取り組み目標をまとめた「エコ・ファーストの約束」を環境大臣に提出し、2023年4月5日に製薬企業として初めて「エコ・ファースト企業」として認定されました。
エコ・ファースト企業

 エコ・ファースト企業への認定は、SHIONOGIグループが感染症薬を取り扱う企業として責任をもって取り組んできた抗菌薬の環境排出管理や、気候変動への対応、グループ会社であるシオノギファーマ株式会社の「資源循環プロジェクト(ラベル台紙の水平リサイクル)」、ならびにシオノギヘルスケア株式会社の「昆布の森再生プロジェクト(天然ガゴメ昆布の保護)」などの活動実績および将来に向けた約束が、認定要件である「先進的、独自的でかつ業界をリードする事業活動」として評価されたことによるものです。
 提出した「エコ・ファーストの約束」の詳細は環境省_エコ・ファースト制度 | 企業毎の約束 (env.go.jp) (外部リンク)をご覧ください。

*2 エコ・ファースト制度

エコ・ファースト制度は、企業が環境大臣に対し、地球温暖化対策、廃棄物・リサイクル対策など、自らの環境保全に関する取り組みを約束し、その企業が、環境の分野において「先進的、独自的でかつ業界をリードする事業活動」を行っている企業(業界における環境先進企業)であることを、環境大臣が「エコ・ファースト企業」として認定する制度です。

ラベル台紙の水平リサイクルのスキームをアンプル注射剤用ラベルに初適用

 シオノギファーマ株式会社は、2023年3月に循環型のラベル台紙*3の水平リサイクル*4スキームを商用生産しているアンプル注射剤用のラベルに初めて適用し、使用済みラベル台紙の回収することを開始しました。これは、シオノギファーマ株式会社がラベル台紙の水平リサイクルを目指す「資源循環プロジェクト*5」に参画し、実証実験に取り組んできた成果となります。

 SHIONOGIグループのアンプル注射剤9品目へ順次適用を拡大することで、シオノギファーマ株式会社における廃棄物発生量の削減(約0.5トン/年)、廃プラスチック再資源化率の向上、CO2排出量の削減(約0.5トン/年)の貢献が期待されます。加えて、バイアルや梱包箱など他の医療用医薬品のラベルにも水平リサイクルスキームを展開することで、さらなる貢献へとつなげていきます。

水平リサイクル

*3 ラベルの糊面を保護するための裏紙(剥離紙、セパレーター)。ラベルの糊と接着しないように樹脂素材のコーティングを施すため、一般にリサイクルが困難

*4 使用済みの製品を原材料として、同一製品を製造するリサイクル

*5 これまで資源として回収・再利用されることなく廃棄・焼却されていたラベル台紙を再生PET製の「リサイクル専用台紙」に置き換えることで、ラベル台紙の廃棄をゼロにする環境に配慮した取り組みを検討・推進する異業種連携プロジェクト