知っておきたい!こどもの感染症腸管出血性大腸菌(O157等)感染症
腸管出血性大腸菌(O157等)感染症
特徴
- 症状
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無症状の場合もあるが、多くの場合には、主な症状として、水様下痢便や腹痛、血便がみられる。
- 合併症
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尿量が減ることで出血しやすくなり、意識障害をきたす溶血性尿毒症症候群を合併し、重症化する場合がある。
まれではあるが、脳症を合併する場合がある。
腸管出血性大腸菌(O157等)感染症
治療・予防
- 治療
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発症した場合、下痢や腹痛、脱水に対しては水分補給、補液(点滴)等を行う。
抗菌薬は時に症状を悪化させることもあるため、使用するかどうかについて慎重に判断されることとされている。
- 予防
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ワクチンは開発されていない。
経口感染や接触感染により感染するため、肉類は十分に加熱すること、肉類を調理した調理器具で生食の食品を扱わないこと、手洗いを徹底すること等が大切である。
腸管出血性大腸菌(O157等)感染症
感染経路等
- 感染経路
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菌に汚染された生肉や加熱が不十分な肉、菌が付着した飲食物からの経口感染、接触感染
- 病原体
- ベロ毒素を産生する大腸菌(O157、O26、O111 等)
- 潜伏期間
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ほとんどの大腸菌が主に10時間~6日
O157 は主に3~4日
- 登園・登校の目安
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医師において感染のおそれがないと認められていること
5歳未満:2回以上連続で便から菌が検出されなくなり、全身状態が良好であれば、登園可能
5歳以上:無症状の場合、トイレでの排泄習慣が確立しているこどもは登園を控える必要はない
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