知っておきたい!こどもの感染症ロタウイルス感染症(ウイルス性胃腸炎②)

ロタウイルス感染症(ウイルス性胃腸炎②)
特徴

症状
おう吐、下痢(しばしば白色便)
流行性おう吐下痢症をおこす感染症。
5歳までの間にほぼ全てのこどもが感染する。
経過
脱水がひどくなる、けいれんがみられるなどにより、入院を要することがしばしばある。
多くは2~7日で治癒する。
合併症
まれではあるが、脳症を合併して、けいれんや意識障害を示すこともある。

ロタウイルス感染症(ウイルス性胃腸炎②)
治療・予防

治療
特異的な治療法はなく、下痢、腹痛、脱水に対して水分補給、補液(点滴)等を行う。
予防
非常に感染力が強いため、手洗いの励行等の一般的な予防法を徹底する。
加熱が必要な食品を取り扱う際には十分に加熱する、食品を調理した調理器具で生食の食品を扱わないなどの注意を徹底することが重要である。
日本では、乳児に対する定期予防接種として経口生ワクチンの接種が可能である。

ロタウイルス感染症(ウイルス性胃腸炎②)
感染経路等

 
感染経路
経口感染、接触感染、飛沫感染
患者の便には多量のウイルスが含まれているが、10~100 個程度の少ないウイルス量でも感染する。
たとえ十分に手洗いをしても、手や爪に多数のウイルスが残っていることがある。
病原体
ロタウイルス
潜伏期間
1~3日
登園・登校の目安
おう吐、下痢等の症状が治まり、普段の食事がとれること。
登園・登校を再開した後も、ウイルスは便中に3週間以上排出されることがある。

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