知っておきたい!こどもの感染症ノロウイルス感染症(ウイルス性胃腸炎①)
ノロウイルス感染症(ウイルス性胃腸炎①)
特徴
- 症状
- おう吐、下痢
-
流行性おう吐下痢症の原因となる感染症。
乳幼児のみならず、学童、成人にも多くみられ、再感染もまれではない。
- 経過
- 多くは1~3日で治癒する。
- 合併症
- 脱水
ノロウイルス感染症(ウイルス性胃腸炎①)
治療・予防
- 治療
-
特異的な治療法はなく、下痢や腹痛、脱水に対して水分補給、補液等を行う。
- 予防
-
ワクチンの開発は行われているが、現在使用可能なものはない。
経口感染、接触感染、空気感染(飛沫核感染)により感染するため、
手洗いの励行等の一般的な予防法を実施すること。
また、おう吐物等に迅速かつ適切に対応することが大切である。
ノロウイルス感染症(ウイルス性胃腸炎①)
感染経路等
- 感染経路
- 経口感染、飛沫感染、接触感染
-
汚物処理が不十分な場合、容易に集団感染を引き起こす。
ウイルスに感染している調理者を介して食品が汚染されたことによる食中毒が多く起きている。
-
感染者の便には、多くのウイルスが排出されている。
また、おう吐物の中にも多量のウイルスが含まれている。
感染力が強く、乾燥してエアロゾル化したおう吐物を介して、空気感染(飛沫核感染)することもある。
- 病原体
- ノロウイルス
- 潜伏期間
- 12~48時間
- 登園・登校の目安
-
おう吐、下痢等の症状が治まり、普段の食事がとれること。
登園・登校を再開した後も、ウイルスは便中に3週間以上排出されることがある。
TOP