知っておきたい!こどもの感染症水いぼ(伝染性軟属腫)

水いぼ(伝染性軟属腫)
特徴

症状
1~5mm(まれに1cm 程度のこともある)程度の常色~白~淡紅色の丘しん、小結節(しこり)。
表面はつやがあって、一見水ほう(水ぶくれ)にも見える。
大き目の結節(しこり)では中心が凹になっている。
多くの場合では、数個~数十個が集まっている。
四肢、体幹等によくみられるが、顔、首、陰部等どこにでも生じる。
経過
軽度のかゆみがあるが、かいてつぶれることで、また、かかなくても個々のものは数か月から時に半年もの長期間をかけて自然経過で治癒することがある。

水いぼ(伝染性軟属腫)
治療・予防

治療
専用のピンセットでの摘除法(痛みと少量の出血があるため、局所麻酔薬テープを事前に貼ることがある)、外用療法、内服療法、冷凍凝固療法等がある。
皮膚の清潔を保ち、保湿剤等でバリア機能を改善する。
皮膚のバリア機能が未熟な乳幼児、アトピー性皮膚炎患者等では、水いぼ(伝染性軟属腫)を引っかいた手で別の箇所をさわることで、感染が拡大し、広い範囲に水いぼ(伝染性軟属腫)が生じる場合がある。
予防
伝染性軟属腫(水いぼ)を衣類、包帯、耐水性ばんそうこう等で覆い、他のこどもへの感染を防ぐ。
また、プール後は皮膚表面のバリア機能が低下しやすいので、皮膚の保湿を保つ。
接触感染により感染するため、日常的に手洗いの励行等の一般的な予防法を実施することが重要である。

水いぼ(伝染性軟属腫)
感染経路等

感染経路
接触感染(皮膚と皮膚の直接接触)
プールの水では感染しないが、タオル、浮き輪、ビート板等を介して感染する場合がある。
病原体
伝染性軟属腫ウイルス(ポックス ウイルスの一種)
潜伏期間
2~7週

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