ワクチンアジュバント

当社が保有するアジュバント

  • S-540956
  • A-910823

S-540956

S-540956 はB 型 CpG ODN2006 (別名CpG7909)を改良した新規Toll-like receptor 9 (TLR9) アゴニストのアジュバントで、ODN2006の相補配列に脂質が結合したユニットがODN2006とアニーリングされることでリンパ節移行性が向上した2本鎖CpGです。CpG ODNは、細菌 DNA を模倣する非メチル化 CpG モチーフを含む合成一本鎖 DNAです。CpG ODN は、形質細胞様樹状細胞 (pDC) および B 細胞のTLR9シグナル伝達経路を活性化させることで、自然免疫と獲得免疫の応答性を高めます。S-540956 の脂質ユニットはアルブミンに結合します。アルブミンは生体内でリンパ節に移行する性質をもつため、アルブミンに結合する分子は効率的にリンパ節へ移行されます。このため、S-540956 はアルブミンと結合することでリンパ節に効率良く移行できます。リンパ節は、自然免疫と獲得免疫の応答性を制御する重要な組織であるため、S-540956は効率良く、これらの免疫応答を高めます。これまでの研究から、S-540956は全身性の炎症応答を高めることなく、がんペプチドや組換えリコンビナント蛋白質のワクチンアジュバントとして強力なアジュバント効果を示すことが明らかになっております。
■ Product profiles of S-540956

 

Mechanism of Action

Activation of TLR9 signaling pathway

Application

• Vaccine adjuvant for infectious disease

• Cancer immunotherapy/vaccine

Administration Route

Intramuscularly or subcutaneously

Stage

IND application for Phase 1 trial

Schematic structure of S-540956

Schematic structure of S-540956
■ Characteristics of S-540956
Characteristics of S-540956
From the characteristics of S-540956, it is expected to serve as a vaccine adjuvant for infectious disease (especially, chronic infection such HBV, HPV, HIV, HSV-2, Mycobacteria, etc) and cancer immunotherapy/vaccine.
■ S-540956 efficiently accumulates at LNs as designed
S-540956 efficiently accumulates at LNs as designed
■ Therapeutic effect of the cancer peptide vaccine is significantly enhanced by S-540956
Therapeutic effect of the cancer peptide vaccine is significantly enhanced by S-540956

A-910823

A-910823は、スクワレンベースの水中油型エマルジョンアジュバントです。A-910823をアジュバントとして用いた試験では、忍容性、中和抗体の誘導、および抗原特異的T細胞応答の誘導が確認されています。これまでの研究から、ワクチンのアジュバントとして強力なアジュバント効果が期待されています。

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