ダイバーシティ&インクルージョン
トップメッセージ
企業が持続性のある経営を行い、社会に対する責任を果たし続けるためには、イノベーションの継続的な創出が不可欠です。SHIONOGIはイノベーションの創出がDE&Iと関連していることを重要視しています。互いが切磋琢磨しながら多様な価値観を尊重し融合することで、さまざまなイノベーションが生まれ、患者さまや社会に対して一層の貢献を果たすことが可能となり、それがSHIONOGIの持続性にもつながります。
そのために、SHIONOGIでは多様な人材の育成に注力しています。具体的には、社長である私が自ら講師役となり幹部層を育成する社長塾、本部長が講師役を務めて幹部層候補を育てる経営塾を設けています。さらに若手リーダーを多様な切り口から切磋琢磨させる場を提供し、将来の幹部層候補を育成するなど、さまざまなサクセッションプランを実施しています。このように次世代のリーダーを育てるためのさまざまな取り組みにより、人材の多様性と経営の持続性を担保しています。
また、女性の活躍に関しても積極的に推進しており、女性マネジャー比率も増加傾向にあります。ジェンダー(社会的な性区別)の枠を越えた多様な価値観の共有と融合がイノベーションを生み出す新たな原動力になっていくことに期待しています。
老若男女や人種、異なる文化などを越えたダイバーシティを有するSHIONOGIとして、今後一層、その融合を図り、継続的なイノベーション創出につなげ、持続性ある経営を推進し社会に対する責任を果たしていきたいと考えています。
ダイバーシティビジョン
ライフイベントに応じた柔軟な働き方の実現
SHIONOGIは、持続可能な経営と社会的責任の遂行を目指し、イノベーション創出の観点からもDE&Iを重要視しています。DE&Iにおいて働き方改革は重要な取り組みであると考えており、多様な従業員が性別や年齢、国籍などにかかわらず公平に働ける環境を整えています。結果的に、女性マネジャー比率や男性の育児休業取得率は年々上昇しています。
今後も、DE&Iの推進と働き方改革を進めることで、多様な人材が力を発揮できる労働環境の実現を目指します。
■ 人事制度改定
■ 多様な働き方
女性従業員の育児休業取得率・復職率は、ほぼ100%であり、男性の育児休業取得率も着実に漸増し2023年度末時点で65%を超えています。また、結婚や育児といったライフイベントに応じた勤務地選択制度の営業職での導入や、ボランティア活動休職、骨髄移植ドナー休暇、および学び支援休職制度の導入など、従業員の多様な生き方を推奨する制度を設けています。
そのほかにも2005年より継続して次世代育成支援対策推進法に基づく一般事業主行動計画を策定しています。年次有給休暇取得向上・育児休業の一部有給化・休業中の自己啓発支援等に取り組み、マネジャー研修の実施や、休業前面談、復職前面談制度の導入を実現しました。結果として、2013年、2015年、2018年と3期にわたり「子育てサポート企業」として厚生労働大臣からくるみんマークの認定を受けています。
人材の多様性を活かす
女性の活躍推進
SHIONOGIでは一人ひとりが強みを活かし、仕事の中で自分らしさを発揮することを大切に考え、性別にかかわらず活躍できる環境を整備してきました。
これまでの取り組みの結果として、女性マネジャー比率が継続的に上昇し、2023年度末時点の国内連結実績で14.7%となるなど、成果も顕在化してきています。また、平均勤続年数に男女間の差は無く、女性が活躍することが企業活動の中で定着しています。
SHIONOGIは女性活躍推進法に基づく一般事業主行動計画(2023年4月1日〜2026年3月31日)の中で、性別にかかわらず多様な人材が活躍できる環境を整え、能力を最大限に発揮し、やりたいことへチャレンジできるようにするため、下記の行動計画を策定しました。
①人事制度の改定と運用、適正な労務管理の実施および働き方改革を通じて、多様な人材が働きがいをもって活躍できる環境を整備し、性別等の属性にかかわらない従業員のキャリア開発を支援する、②動画配信や社内ツールなどを用いて、制度に関する周知を行うことで、男性育休取得に対する全社の理解向上と活用促進を行うなど、さらなる活動の推進に取り組んでいます。
障がい者が働きやすい職場づくり
SHIONOGIは、以下の方針で積極的に障がい者雇用に取り組んでいます。
- 企業の社会的責任を果たす
- 健常者と障がい者が、ともに生き生きと働ける職場を広げ、ダイバーシティ、ノーマライゼーションを推進する
この方針のもと、積極的に障がい者雇用に取り組んでおり、2014年より障がいのある方が能力を発揮できる働きやすい職場環境の整備に取り組み、2018年4月にはさらなる雇用推進に向けて、シオノギスマイルハート株式会社(2018年7月 特例子会社認定)を設立しました。
また、2020年3月には障がい者インクルージョン推進の国際イニシアティブThe Valuable 500への賛同表明を行いました。
シオノギスマイルハート株式会社について
シオノギスマイルハート株式会社(※2018年7月 特例子会社認定)では、知的障がい者の雇用と育成・定着を使命とし、障がい特性に対する合理的配慮を基に“ゆっくり成長・焦らない運営”を継続しつつも、企業として自立したプランをもち、職務品質とサービスの向上に努め、コストセーブに注力した効率の良い事業運営を心がけ、SHIONOGIグループのCSR推進の一翼を担う企業として日々活動してまいります。
シオノギスマイルハート株式会社の業務・取り組み
1. 知的障がい者の職務能力に対応しルーチン化された、職務・職場環境づくり
・マニュアル化され標準化された事業所清掃業務の実施
・専用設備による集合化のメリットを生かしたユニフォームのクリーニング業務の実施
2. 知的障がい者が職務習得に集中できる、研修体制と教育訓練環境づくり
・専任管理者による能力・特性・理解レベルに合わせた教育・職務設計・伴走型支援
・研修用訓練環境の整備
3. 知的障がい者に応じた独自制度の適用による安定した雇用体制づくり
・知的障がい者の継続的な就労に適した独自の就業規定
・適切な評価・フィードバックによるモチベーションの維持と人材育成
ダイバーシティに関する表彰
D&I AWARD「ベストワークプレイス」認定
SHIONOGIグループでは一人ひとりが強みを活かし、仕事の中で自分らしさを発揮することを大切に考え、属性を問わず活躍できる環境を整備してきました。D&Iの社内理解促進と多様性を活かす組織構築に向けた取り組みが評価され、株式会社Job Rainbowが主催する「D&I AWARD」において、2年連続で最上位にあたる「ベストワークプレイス」の認定を受けました。
新・ダイバーシティ経営企業100選
SHIONOGIでは、多様な人材が自分の強みを活かし、個人の成長とともに組織の成長に結び付けることを目的としたキャリア支援の取り組み、医薬事業本部における女性活躍の取り組み等を行ってきました。上記のような取り組みが評価され、「2015年度 新・ダイバーシティ経営企業100選」に選出されました。
大阪市女性活躍リーディングカンパニー
女性にとって働きやすい職場環境の整備に積極的に取り組む企業として、2015年度に大阪市女性活躍リーディングカンパニーの認証を取得しました。また、2023年度には、これまでの取り組みが評価され、最高ランクである「三つ星認証企業」に認定されました。
くるみんマーク
「子育てサポート企業」として厚生労働大臣より2013年、2015年、2018年と3期にわたりくるみんマークの認定を受けています。
えるぼし(3段階目)の取得、男女いきいきプラス事業者の認定
SHIONOGIの国内グループ会社の1つであるシオノギテクノアドバンスリサーチは、従業員の約半数を女性が占めており、妊娠・出産・育児・介護のイベントを乗り越えながら、生き生きと活躍できる職場環境の実現に取り組んでいます。その活動として2016年度のモラールサーベイ等の分析をきっかけに「女性活躍推進WT」を立ち上げ、従業員主体の活動を実施してきました。2017年12月には、女性活躍推進法に基づく、最上位の「えるぼし(3段階目)」認定を取得し、2018年5月には、大阪府から男女いきいきプラス事業者の認定を受けました。