Mother to Mother SHIONOGI Projectは、アフリカの母親と子どもたちが必要な保健医療サービスを受けられるよう支援する社会貢献活動です。サブサハラ・アフリカでは、医療施設や人材の不足などにより、必要な保健医療サービスを十分に受けられない人が多くいます。私たちは2015年から、塩野義製薬およびSHIONOGIグループ社員からの寄附をもとに、企業やNGOなど多様なパートナーと協働しながら、母親と子どもの健康を支えるとともに、地域の保健サービスへのアクセス向上に取り組んでいます。
日本からアフリカへ ~愛はめぐり、広がる~ Mother to Mother SHIONOGI Project 社会の繁栄の基となる子どもとお母さんの健康を応援します

考え方

一人の社員の想いから始まったプロジェクト

Mother to Mother SHIONOGI Projectは、アフリカで青年海外協力隊としてHIV対策活動に携わった社員の経験から始まりました。

無償で治療を受けられる環境があるにもかかわらず、医療従事者や相談支援体制の不足などにより、多くの患者が治療を継続できない状況がありました。そのような中でも、最後まで治療を続けていたのは「子どものために健康でありたい」と願うお母さんたちでした。

私たちの活動は、お母さんと子どもの「予防可能な死」を防ぎたいという想いからスタートしました。

サブサハラアフリカの母子保健課題

サブサハラアフリカでは、妊産婦死亡率や5歳未満児死亡率が依然として高い状況にあります。死亡原因の多くは出産時の合併症や感染症であり、その多くは適切な保健医療サービスによって予防・治療できるとされています。
サブサハラ・アフリカが全体の半分以上を占めている
妊産婦死亡、サブサハラ・アフリカ:72%。5歳未満児死亡、サブサハラ・アフリカ:58%
死亡要因の多くは出生と感染症に関係
5歳未満児の死亡要因、感染症:43%、出生関連:30%、その他
  1. ※1
    unicef THE STATE OF THE WORLD ’S CHILDREN 2023
  2. ※2
    持続可能な開発目標(SDGs)指標仮訳(総務省)
  3. ※3
    Child Mortality Report 2023

Mother to Mother SHIONOGI Projectを通じたヘルスケアシステムの強化

人々の健康を守るためには、誰もが必要なときに必要な保健医療サービスを受けられることが重要です。これは、すべての人が必要な保健医療サービスを受けられる状態を目指す「UHC(ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ)」の考え方にもつながります。しかし、サブサハラアフリカでは、医療施設や人材の不足、保健教育や地域支援体制の不足など、ヘルスケアシステムの脆弱性により、多くの人が必要な保健医療サービスを十分に受けられない状況があります。Mother to Mother SHIONOGI Projectでは、こうしたヘルスケアシステムの課題の解決を通じて、UHCの実現に貢献し、母親と子どもたちが必要な保健医療サービスを継続的に受けられる社会の実現を目指しています。そのために、保健施設や水衛生設備の整備、医療従事者や地域住民への教育・啓発、地域の保健活動を支える仕組みづくりなどに取り組んでいます。

目標と実績

Mother to Mother SHIONOGI Projectが目指す姿

Mother to Mother SHIONOGI Projectは、アフリカの母親と子どもたちの医療アクセスを改善するとともに、地域の人々が自ら健康を守り、支え合いながら、必要な保健医療サービスを継続的に利用できるコミュニティの実現を目指しています。そのために、保健施設の整備や医療従事者の能力強化に加え、地域における保健教育や支援体制の強化に取り組んでいます。また、地域の母親同士が学び合い、支え合う「Mother to Motherグループ(M2Mグループ)」を通じて、母子保健に関する知識の普及や相互支援を促進し、地域全体で母子の健康を支える仕組みづくりを進めています。さらに、地域住民、保健人材、行政と連携し、支援終了後も地域主体で活動が継続・発展していく体制の構築を目指しています。

活動の全体像

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インフラ整備

  • 保健施設の整備
  • 機材および備品の整備
  • 巡回診療の実施
  • 水供給施設の整備等
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教育・啓発

  • 医療従事者の能力強化
  • コミュニティ保健人材の育成
  • 地域住民への啓発(保健・栄養・衛生)
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地域支援体制強化

  • 地域住民による保健サービス課題解決への参画
  • 政府・パートナーとの定期会合
  • モニタリング・評価の強化
  • コミュニティ保健人材から地域住民へ持続的に教育啓発がなされている
  • 地域住民が保健サービスの意義を理解して、医療サービスへアクセスしている
  • 適切な栄養・水衛生行動が習慣化されている
  • 地域住民が主体となって保健サービスの改善に取り組んでいる
  • 政府・パートナーが連携し、事業のモニタリングができている

プロジェクト目標

妊産婦・授乳婦および5歳未満児の健康を改善する

プロジェクト目標

自立的な保健サービス運営ができる

プロジェクトビジョン

お母さんと子どもたちの健康管理を自立的かつ持続的に行えるコミュニティの実現

プロジェクトの歩み

Mother to Mother SHIONOGI Projectは、2015年の開始以来10年以上にわたり、地域課題に応じて活動内容を発展させながら取り組みを継続してきました。母子保健を切り口に、施設整備や人材育成から、地域支援体制の強化、水・衛生環境の改善、デジタル技術の活用へと取り組みを広げています。

 

第1期(2015~2021)

ケニア・ナロク県において、1つの診療所を対象に保健施設や水供給施設の整備、医療従事者や地域保健人材への研修、巡回診療などを実施しました。

 

第2期(2020~2023)

ケニア・キリフィ県において、複数の診療所を対象に支援を拡大し、地域包括的なヘルスケアシステム強化に取り組みました。

 

第3期(2023~)

 ケニア・ガーナでの医療アクセス改善の取り組みに加え、タンザニアにおいて、母親向けの下痢症予防教育アプリを活用し、下痢症予防に関する知識の普及や適切な衛生行動の促進にも取り組んでいます。

事業の特徴

主な実績

母子の健康改善に向け、保健施設整備や人材育成、地域保健体制の強化に取り組んでいます。これにより、母親や子どもたちが産前健診や施設分娩、予防接種などの基礎的な保健医療サービスを受けられる環境が整備されるとともに、地域が主体となって保健サービスを継続・発展できる基盤づくりが進んでいます。

* 医療サービスの主な内容

産前・産後健診、適切な母乳育児 、新生児ケア 、各年齢で必要とされる予防接種の完全接種、鉄分やビタミンAの摂取 、脱水症状予防のための経口保水塩及び亜鉛の摂取、マラリア予防、駆虫など

** 各地域で結成された、母子保健や栄養、衛生に関する知識や経験を母親同士で教え合い、学び合う母親同士のグループ。

取り組み

Mother to Mother SHIONOGI Projectは、ケニア、ガーナ、タンザニアで活動を展開しています。母子保健を切り口に、医療アクセス向上とヘルスケアシステム強化に取り組んでいます。ケニア・ガーナでは、診療所や水衛生設備の整備、人材育成、保健教育などを実施しています。タンザニアでは、母親向けアプリを活用した健康情報提供を通じて、衛生行動の改善と子どもの下痢症予防を目指しています。
活動地域の地図

ケニア

ケニヤ
ケニアでは、診療所や給水施設の整備、医療従事者・地域保健人材への研修、巡回診療、水衛生教育などを実施しています。また、お母さん同士が学びを共有する「Mother to Motherグループ」の活動を通じて、地域全体で保健サービスの利用促進に取り組んでいます。

ガーナ

ケニヤ
ガーナでは、妊婦待機所や産科棟の整備、地域保健人材の育成、コミュニティ活動の支援などを行っています。出産前から安心して滞在できる環境を整備し、妊産婦と子どもが必要な医療サービスを受けられる環境づくりを進めています。

タンザニア

タンザニア

タンザニアでは、母親向けアプリを活用し、下痢症予防に関する衛生教育コンテンツを提供しています。母親に下痢症予防や衛生に関する知識を届け、適切な衛生行動を促進しています。

 

第3期事業タンザニア連合共和国

Coming Soon!

多様なパートナーとの連携

Mother to Mother SHIONOGI Projectでは、母子保健や医療アクセスの課題は一つの組織だけでは解決できないという考えのもと、多様なパートナーと協働しています。それぞれの専門性や強みを活かしながら共通の目標に向かって取り組む「コレクティブ・インパクト」の考え方に基づき、医療アクセス向上とヘルスケアシステム強化を推進しています。
World Vision

特定非営利活動法人

ワールド・ビジョン・ジャパン

SHIONOGIからの寄附を活用したケニアでの母子保健事業を推進しています。

JOICFP

公益財団法人ジョイセフ

SHIONOGIからの寄附を活用したガーナでの母子保健事業を推進しています。

African Mothers株式会社

AfricanMothers株式会社と連携し、タンザニアの母親を対象に、アプリを活用した衛生教育を通じて、下痢症予防と適切な衛生行動の促進に取り組んでいます。

活動紹介動画

プロジェクト紹介

ケニア キリフィ県 活動紹介

Mother to Mother グループの紹介

プロジェクトおよびケニア キリフィ県活動成果紹介(ショートVer.)

従業員とともに取り組むMother to Mother SHIONOGI Project

本プロジェクトでは、従業員一人ひとりが社会の⼀員として、途上国における母子保健課題解決に取り組んでいます。

 

①寄附を通じた貢献(従業員による寄附)

SHIONOGI社会貢献支援会「ソシエ」を通じて、従業員から本プロジェクトへ寄附しています。

さらに、カフェテリアポイントや従業員の健康支援を行うWeb・アプリサービスで貯まるポイントを通じた寄附支援の仕組みも整備しています。

 

②従業員とともに進める活動 ~Mother to Mother アンバサダー~ 

325名の従業員がMother to Motherアンバサダーとして活動に参画しています。(2024年12月時点)

アンバサダーは、途上国における母子保健課題や医療アクセス向上、UHC(ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ)の実現に向けた取り組みへの理解を深め、プロジェクトの意義や活動内容を職場や周囲の方々へ共有しています。SHIONOGIでは、Webサイトでの情報発信や社内講演会などを通じて、従業員一人ひとりが社会課題を自分ごととして捉え、行動につなげる活動を推進しています。

社内オンライン講演会
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診療所の引き渡しセレモニーのライブ配信
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