第2期事業:ケニア共和国 キリフィ県ガンゼ準県

第1期事業の学びを進化へ ~ママの“ストーリー”を次のママヘ

第1期事業では、国際NGOワールド・ビジョンとともにケニア共和国ナロク県において、診療所の建設や、地域住民に保健医療教育などを行い、診療所来院者数や診療所での出産件数は着実に増加しています。

第2期事業では、この経験を活かし、引き続きワールド・ビジョンとともにケニアで母子の健康課題を抱えるキリフィ県ガンゼ準県において、「医療施設の整備」、「住民への啓発」、「保健人材の能力強化」に加え、地域の診療所を統括する上位層病院との連携を通じ、支援対象地域を拡大し、地域全体のコミュニティ保健システムの強化に取り組んでいます。

第1期事業を通じてナロク県のお母さんは、子どもを産み育てることについて様々な経験をし、学びを得てきました。第2期事業では、その学び(ストーリー)をキリフィ県のお母さんへ届けます。

支援地域(バンバ地域・ジャリブニ地域)

アフリカ、ケニア、地図
※地域の様子
地域の様子
地域の様子
地域の様子
キリフィ県は、ケニア国内でも貧困率が最も高い地域の一つです。干ばつが頻発し、食糧不足と貧困から抜け出せず、こどもの栄養不足も深刻です。保健施設や保健人材の不足、安全で清潔な水へのアクセスが限られており、妊産婦死亡率が高く、マラリアの感染率も高いなどの課題があります。

母子保健支援事業概要

事業地 ケニア共和国 キリフィ県ガンゼ準県 バンバ地域およびジャリブニ地域
事業目標 妊産婦・授乳婦および5歳未満児の健康を改善する
対象人口 77,506人(直接受益者:28,196人 間接受益者:49,310人)
実施期間 3年間:2020年4月~2023年3月
事業費 1億8千万円(6,000万円/年)

母子保健支援事業のアクション

事業目標

“妊産婦・授乳婦及び5歳未満児の健康を改善する”

事業活動の3本柱 

「母子の健康管理を自立的かつ持続的に行えるコミュニティの実現」

本プロジェクトでは、妊産婦の出産環境を整えるだけではなく、コミュニティへの教育・啓発や保健人材の能力強化、水衛生環境の整備、政府へのアドボカシー等を通じて、地域の健康管理の自走を目指しています。

妊産婦・授乳婦・5歳未満児の母子保健サービスへのアクセス向上
 

  • 保健施設の整備
  • 保健人材の能力強化
  • 巡回診療の実施等

コミュニティの栄養・水衛生行動改善の仕組み整備
 

  • 水供給施設の整備
  • 栄養・衛生教育
  • 栄養プログラムの実施
  • コミュニティと学校において適切な衛生知識と行動の浸透

保健システムマネジメントの強化
 

  • アドボカシー・グループ活動
  • 政府・パートナーとの定期会合
  • モニタリング・評価の強化

<3ヵ年の活動計画>

  第1年次 第2年次 第3年次
  2020年4月~2021年3月 2021年4月~2022年3月 2022年4月~2023年3月
主な活動 保健人材・システムの基盤整備 コミュニティ活動の強化・拡充 持続的な地域保健システムの確立
  • ベースライン調査
  • 保健施設の整備(産科棟)
  • 医療従事者の基礎技術研修
  • コミュニティ保健人材への研修
  • アドボカシー・グループの立ち上げ、研修
  • 保健施設の整備(産科棟・臨床検査室等)
  • 水供給施設の整備
  • 保健・栄養リフレッシュ研修
  • コミュニティの保健・栄養活動のモニタリング・指導強化
  • コミュニティの保健・栄養活動のモニタリング・指導体制の強化
  • 活動成果と課題の確認
  • 政府関係者との連携強化

<事業目標に対する主な指標>

目標の達成度は以下の指標(KPI)とターゲット(ベースラインからの変化)に対する達成度で評価します。

 

主な指標(KPI)

分娩時に合併症を発症する割合、5歳未満児の成長阻害の割合、5歳未満児の消耗症の割合、下痢の発症割合

キリフィ県ガンゼ準県における母子の健康を取り巻く課題

バンバ地域・ミドイナ診療所
看護師1名のみ、
出産件数6~10件/月、外来診療600件/月
ジャリブニ地域・ジャリブニ診療所
コミュニティによって建設が始まった陣痛室建設は中断したまま
表1.保健指標(参考値)
項目  ケニア全体※1 バンバ地域※2 ジャリブニ地域※2
人口 5,200万人 4.2 万人 3.4万人
妊婦の産前健診率(4回以上)(%) 57.6 44.1 23.3
保健施設での分娩率 (%) 61.2 77.5 15.4
予防接種完遂率 (%) 74.9 75.0 50.3
下痢の罹患率 (%) 15.2 27.6※3 -
マラリア罹患率 (%) 8.0 22.9 35.7
改善された水へのアクセス ナイロビ:83.7 18.7 -

※表1は参考データ。様々な情報源から抽出しているため、厳密には比較できない。

  1. ※1
    Kenya Demographic Health Survey 2014 
  2. ※2
    Kilifi CIDP 2018-2022
  3. ※3
    World Vision Survey 2013
ジャリブニ地域・ジャリブニ診療所
政府関係者・診療所スタッフ・コミュニティメンバーとのミーティング

活動報告

第2期のコンセプトイメージ