SHIONOGIは「常に人々の健康を守るために必要な最もよい薬を提供する」というSHIONOGI Group Heritage(SHIONOGIの基本方針)を具現化するため、「環境問題への取り組み」や「働き方改革、職場環境の充実」などEHS※1活動の推進を欠かすことのできない取り組みの一つと位置づけ、「SHIONOGIグループEHSポリシー」を定めています。

 

本行動規範は「SHIONOGIグループEHSポリシー」に基づき、SHIONOGIグループのEHS水準を維持・向上させるために必要な組織および個人の具体的な行動について定めています。

1. 組織の責任と権限を明確にした質の高い管理体制のもと、SHIONOGIグループの重要課題(マテリアリティ)を踏まえて優先的に取り組む事項を特定し、EHS行動目標の立案と責任ある実行を通じてその解決に取り組みます。

・執行役員の中からEHSマネジメントに関する全権を有する統括EHS責任者を任命

・EHS行動目標(単年および中長期)を設定し、EHSマネジメントサイクルを運用

・従業員が参加する会議などでEHS活動の状況を共有・議論

・上記のEHS推進に関する活動のなかで重要なものに関しては、経営会議で審議し、取締役会で決議

2. 環境、安全衛生に関連する法規制ならびに国際規格・規範などの遵守を徹底します。

・各国の法規制ならびに、OECD・WHO・ILOなどの国際機関による取り決めの遵守

・主要事業所におけるISO14001やISO45001ならびに、これらの規格に準拠した社内マネジメントシステムの運用

3. SHIONOGIグループ内はもちろん、ビジネスパートナーとも協働し、研究開発、生産、流通、販売などすべての事業活動において、環境負荷および職場における危険要因の低減に継続して努めます。

【環境負荷の低減】

気候変動への対策

2030年SBT※2達成および2050年排出ゼロを目指したサプライチェーンを含むCO2排出削減の推進

【2030年SBT:自社排出 46.2%削減、Scope3 カテゴリー1  20%削減(2019年度基準)】

・エネルギー使用量の削減およびエネルギー効率の改善

 - 年1%のエネルギー原単位低減にむけた省エネルギーの取り組みの推進

 - 高効率設備の導入促進

・ 温室効果ガスの排出削減

 - 再生可能エネルギーの導入促進

 - 高効率設備の導入促進

 

循環型社会への貢献

・廃棄物の削減

 - 3R(Reduce, Reuse, Recycle)+ Renewableの推進

 

環境汚染の予防

・化学物質の管理徹底

 - 製品製造過程における抗菌薬を含む化学物質の排出管理徹底

 

自然資本の保全

・水資源の保全

  - 節水の推進

・動植物資源の利用効率化

・希少植物の保全

 

【職場における危険要因の低減】

労働安全衛生マネジメント実施による継続的環境改善

・労働安全衛生に関する共有や議論を行う従業員参加型の会議体設置

・労働安全衛生に関する定量目標の設定と施策の実施

 - 業務上死亡災害・休業災害・業務上疾病ゼロを目指した施策の推進

・ 事故の発生予防や被害最小化による作業員および地域環境の安全確保

4. EHSに関する迅速な情報提供と計画的な教育・訓練、さらにはEHS監査や対話・エンゲージメントなどを通じて、従業員およびビジネスパートナーの意識高揚を図ります。

・従業員へのEHSに関する教育実施

・自社事業所やビジネスパートナーへのEHS監査や対話を通じた改善推進

5. EHS活動に関する情報公開などのコミュニケーションを充実するとともに、地域・社会の環境保護活動などに協力することで、社会との信頼関係を築きます。

・地域・社会のコミュニティへの参画

・情報開示および外部評価機関への対応実施

 - 各種開示媒体の作成(報告書・Web)やアンケートへの対応

 

 

  1. ※1
    EHS:Environment, Health and Safety(環境および安全衛生)
  2. ※2
    SBT(Science Based Target):パリ協定が求める水準と整合した企業の温室効果ガス排出削減目標

 

2023年 3月20日 制定