中期経営計画 STS2030 Revision(2023~2030年度)

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 このページでは2023年度~2030年度の中期経営計画「STS2030 Revision」について紹介します。

 

 SHIONOGIは2020年6月に、SHIONOGI Group Vision(2030年Vision)を掲げ、実現に向けた戦略である中期経営計画「STS2030」を策定し、取り組みを進めてきました。

SHIONOGI Group Vision

新たなプラットフォームでヘルスケアの未来を創り出す

 

SHIONOGIファミリーが一丸となって

  • 創造力と専門性の進化でイノベーションを起こし、プラットフォームを協創する核となる
  • 革新的な製品を創製し、適正な品質と価格で、正しい情報と共に世の中に届ける
  • SDGsの達成に取り組み、誰もが病気や苦しみに困らない日々の実現に貢献する
 従来の医療用医薬品のみを提供する「創薬型製薬企業」から、ヘルスケアサービスを提供する「ヘルスケアプロバイダー」へと自らを変革し、患者さまや社会の抱える困り事をより包括的に解決していきます。

2030年Vision実現に向けたSHIONOGIの新たな方向性

ヘルスケアサービスとしての価値提供
Healthcare as a Service:HaaS

  • 多様なパートナーと協創する事で、新たな付加価値を産み出し、患者さまや社会の困りごとを解決する
  • 「医療用医薬品」の創製で培った強みをさらに強化し、その強みを活かして協創の核となる

 

自社の創薬型製薬企業としての“強み”を磨き続け、異なる強みを持つ他社・他産業から選ばれる存在となり、ヘルスケア領域の新たなプラットフォームを構築し、ヘルスケアプロバイダーとして、新たな価値を社会へ提供する

 SHIONOGIは、変化を恐れず、多様性を受容し、既成概念を超えて「Transform」することで、Visionの実現に取り組んでまいります。

STS2030 Revision(改訂)

 当社が目指す方向性自体はSTS2030策定時より変更はありませんが、これまで取り組みによる成果や学びから、2030年 Vision実現に向けた道筋がより明確となったため、中期経営計画を「STS2030 Revision」として再策定しています。
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* Healthcare as a Service:医薬品の提供にとどまらず、顧客ニーズに応じた様々なヘルスケアサービスを提供すること

 STS2030 Revisionでは、STS Phase 1を2022年度までで前倒して終了、2023年度から2025年度を新たにSTS Phase 2と位置付けています。


STS Phase1の振り返り

 STS Phase1ではCOVID-19治療薬の国内緊急承認取得、ワクチン事業を含む医薬品にとどまらないヘルスケアサービスの開始、ガバナンスの強化を実現しました。
STS Phase1の3つの戦略
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STS2030 Revisionの全体戦略とKPI

 STS2030 Revisionでは「新製品/新規事業拡大」「COVID-19治療薬の成長」「HIVビジネスのさらなる伸長」を3つの柱としています。
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 STS2030 Revisionでは「売上収益」「海外売上高 CAGR」「EBITDA」を主要KPIに掲げています。

STS2030 Revisionの3つの柱

①HIVビジネスの更なる成長

 英国ViiV Healthcare Ltd.(以下、ヴィーブ社)によるHIVフランチャイズの売上が、Dovato等の経口2剤レジメン、Cabenuvaなどの長時間作用型製剤の好調な立ち上がりによって非常に順調に推移しております。今後は、治療薬のCabenuva、長時間作用型の予防薬Apretudeの市場浸透が大きく前進すること、S-365598をはじめとした次世代新規治療薬/予防薬候補の創出により継続的な成長を実現いたします。その結果として、一部のHIV製品の特許切れによるパテントクリフは、STS2030公表時の想定より大きく縮小し、速やかに再成長することを見込んでいます。

②COVID-19治療薬の成長

 COVID-19パンデミックは収束に向かいつつありますが、今なお世界中の多くの人々の健康や生活に影響を与え続けています。今後も変異を繰り返しながら免疫を回避し、流行が継続することが予想され、治療薬へのニーズは引き続き存在すると考えています。当社では、エンシトレルビルの新たなエビデンスを集積し、グローバルで提供するとともに、より多くの方に使って頂ける優れた新規治療薬の創出に引き続き注力いたします。

③新製品/新規事業の拡大

  医療用医薬品事業における新製品は、現在の開発パイプラインの中から2030年度までに10製品以上の上市を予定しており、既存アセットの成長や製品導入等を通じてグローバルで成長してまいります。ワクチン事業は、実績を積み上げ、競争力を獲得しながらグローバル展開を目指します。

STS2030 Revision KPI

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STS phase2の概要

 2023年度から始まるSTS Phase 2の基本方針は「感染症領域を中心としたグローバルでのトップラインの成長」と「積極投資による成長ドライバーの育成を実現すること」です。

 

 そのためにSHIONOGIは以下の社会課題に取り組んでいきます。

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ヘルスケア社会課題解決を通じた価値創造

 当社は事業活動を通じて社会課題やアンメットニーズに応え、社会から必要として頂ける企業として成長し、その成果をステークホルダーの皆さまと共有することを目指しています。その実現のため、SHIONOGIを取り巻く環境の変化やそこから抽出されるリスクと機会、SHIONOGIの現状や課題などを分析して最優先に取り組む重要課題(マテリアリティ)を再特定し、これらの実現に向けて活動していきます。

① 感染症の脅威からの解放

 マテリアリティの中で特に重視している社会課題は「感染症の脅威からの解放」であり、その実現こそが感染症のリーディングカンパニーとしてのSHIONOGIの使命であると考え、STS Phase2では感染症領域における種々のヘルスケア課題の解決と収益性成長を確保できる持続可能なビジネスモデルの構築を目指します。

② 健やかで豊かな人生への貢献

 「健やかで豊かな人生への貢献」についても特に重視するマテリアリティの1つに据え、将来も解決されず、増加すると予測される社会的影響度の高いQOL疾患の領域で、従来の医療用医薬品の枠にとどまらない製品や医療サービスの提供ならびに社会環境の改善に取り組むことで、誰もが自分らしく生き生きとした生活を送ることができる社会の実現に貢献いたします。

③ 医療アクセスの向上

 医薬品をはじめとした「医療アクセスの向上」は、世界中の多くの人たちにとって重要な課題であると認識しています。自社のみならず様々なパートナーとも連携し、LMICsを含む世界中の人々の健康に対する責任意識をより明確にすることで、ユニバーサル・ヘルス・カバレッジの実現に貢献してまいります。

経営基盤の強化と持続可能な社会への貢献

 さらなる成長フェーズに移行するためには、新たな価値を創造することができる組織にTransformすることが必要です。『構造』を変え、構造を動かす『プロセス』を変え、プロセスを運営する『人材』を育てる事で、価値を創造する」ことを経営基盤構築の基本方針として、変革を進めていきます。また、ステークホルダーの皆さまとの対話を通じたサステイナビリティに関する諸課題への対応を強化することで持続可能な社会へ貢献いたします。

④ 注力する戦略

 STS Phase2の基本方針に則り、グローバル展開に向けた戦略とそのための投資/財務戦略を「注力する戦略」として策定し推進することで、SHIONOGI Group Heritage(SHIONOGIの基本方針)で掲げる「常に人々の健康を守るために必要な最もよい薬をグローバルに提供」してまいります。

⑤ 変革の取り組み

 グローバル展開を加速するために、あらゆる面でのビジネススピードの向上が必要です。当社は、COVID-19創薬を通じた業務プロセスのスピードの向上、意思決定プロセスの刷新により意思決定の迅速化、透明性を実現してまいりました。今後は、コーポレート機能のグローバル化に向けた取り組みも推進しています。

⑥ ESG経営の強化

 HaaS企業としてグローバルでヘルスケアソリューションを提供していくためには、これまで培ったCapabilityに加えて新たなCapabilityが必要です。当社は、人材力、DE&I(ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン)、エンゲージメントの3点を強化ポイントとして人的資本マネジメントを強化することで2030年Vision実現に向けた成長シナリオを遂行いたします。

 また、事業の成長と社会の持続可能性の両立のためには、顧客・社会への負の影響の軽減に向けた取り組みの推進が重要であると認識しています。当社は、自社にとっての重要性および社会・地球環境にとっての重要性の観点から、特に対処すべき事項として「環境」、「人権」を認識し、取り組みを推進しています。

財務/投資戦略

 STS2030 Revisionでは3年間で3,000億円規模の研究開発費を予定しており、事業投資については、案件の価値を見極めながら、金額規模にとらわれず実行してまいります。
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プレスリリース

説明会資料

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