国内DX人材育成の目的及び目指す人材像

  • SHIONOGIグループは新たな価値創造に向けたDX変革を実現するため、人事部とDX推進本部による協働体制を発足し、国内DX人材の育成に向けて、目指す人材像を定義しました。
  • 一人でも多くの従業員が目指す人材像に到達できるように、IT/データサイエンス (以下、DS)のスキル向上を全社教育の重点領域に指定し、全従業員を対象とした必須教育、希望者を対象とした選択型教育並びにITパスポートの取得支援等の各種施策を実施しています。
IT・DS人材育成目的
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IT環境/DXリテラシー調査及び人材育成施策への活用・実施

  • SHIONOGIグループでは、社内の課題を仮説に基づいて設定し、経済産業省DXリテラシー標準及びDX推進標準を参考にしながら、仮説との整合性を踏まえて設問を設計しています。これを基に、国内従業員を対象に、年1回、IT環境やデータサイエンス、DXリテラシー状況を調査しています。
  • この調査結果は、IT環境の改善やシステムの活用促進に役立てるとともに、DXリテラシーに関する回答の経時変化を確認・分析することで,DX人材像各STEPの推移把握に活用しています。この分析結果を基に、次年度以降の育成施策を企画・実施しています。

【主な施策】

  • 「DXの何を、どのように学べばよいか難しい」という声が多く寄せられたことを考慮し、従業員のDXレベルに最適な学習内容を、分かりやすく説明した新たなサイトを設けました。このサイトでは、自己診断から始まり、必要項目の理解、学習計画の作成、そして実際の学習を支援しています。
  • 生成AI時代の変革は知識教育だけでは不十分であり、文化と仕組みの連動が必要であると考えています。そのため、発展が著しいAIについて実践的なワークショップを行い、すぐに業務に活かせる支援を開始しました。事業部門で生成AIを日常的に使いこなし、業務フローを見直し、AIソリューションを組み込んだ新たなプロジェクトを次々と創出できる状態を目指しています。その結果、社内の各部門で生産性が飛躍的に向上し、各事業におけるイノベーションが加速することを目的としています。
  • 加えて、Step2人材からStep3人材へ、そしてStep3人材のスキル向上を目的として、事業部門でDXを推進するための知識とスキル習得を今後より強化していく予定です。
  • また、ITパスポート試験の合格を促進し、資格取得を支援しています。2022年度から2023年度まで全従業員に対して、2024年度以降は新入社員(新卒・中途)に対して受験機会を提供しています。(取得人数:951名(2025年10月時点))。
  • その他、AI、業務フロー図、BI(Business Intelligence)、ETL(Extract, Transform, Load)等を学習できるeラーニングを提供し、スキル向上できる環境および情報を整備しています。
主な施策