塩野義製薬株式会社(本社:大阪市中央区、代表取締役会長兼社長CEO:手代木 功、以下「塩野義製薬」または「当社」)は、当社の完全子会社である株式会社UMNファーマ(本社:秋田県秋田市、代表取締役社長:形山 和史、以下「UMNファーマ」)に関して、2025年4月1日を効力発生日として、(1)当社の完全子会社であるシオノギファーマ株式会社(本社:大阪府摂津市、代表取締役社長:加藤 晃、以下「シオノギファーマ」)がワクチン生産機能を吸収分割により承継すること(以下「本吸収分割」)、(2)会社清算することについて決定しましたのでお知らせいたします。
1.本吸収分割の目的
当社は中期経営計画STS2030 Revisionにて、ワクチン事業を感染症のトータルケア*1の一環として強化することを掲げ、本年度よりワクチン事業本部を新設し、研究開発から生産、販売までを一貫して統括することで、迅速かつ柔軟に、ワクチンの創製から供給に対応できる体制を整えました。このたび、ワクチン生産機能の強化および効率化を図ることを目的に、シオノギファーマがUMNファーマのワクチン生産機能を吸収分割により承継することといたしました。
本吸収分割により、UMNファーマの生産、研究およびその他関連機能をシオノギファーマに組み込み、秋田工場についてはシオノギファーマの新たなワクチン生産拠点として承継し、秋田研究所、横浜研究所、東京本社の3拠点については閉鎖します。これにより、ワクチンの初期製法設定から治験薬製造、商用生産へのスケールアップを含めたワクチン生産体制を一元化し、機能間連携を強化してまいります。UMNファーマが持つBEVS*を活用した組み換えタンパクワクチン技術プラットフォームとシオノギファーマが持つ独自に開発した製造技術や、長年の製造実績で培った知識と経験、育んできた人材を融合して、ワクチン事業の取り組みを加速してまいります。
*1 治療薬の研究・開発にとどまらず、啓発・予防・診断・重症化抑制・流行予測を含む幅広いソリューションを提供すること
*2 BEVS: Baculovirus Expression Vector System
2.本吸収分割における当事会社の概要
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吸収分割継承会社 |
吸収分割会社 |
1. 商号 |
シオノギファーマ株式会社 |
株式会社UMNファーマ |
2. 事業内容 |
医療用医薬品等の製造および製造受託等 |
バイオ医薬品の研究・開発・製造・販売 |
3. 設立年月日 |
2018年10月1日 |
2004年4月20日 |
4. 所在地 |
大阪府摂津市三島2丁目5番1号 |
秋田県秋田市御所野湯本4丁目2番3号 |
5. 代表者 |
代表取締役社長 加藤 晃 |
代表取締役社長 形山 和史 |
6. 資本金 |
90百万円 |
90百万円 |
7. 決算期 |
3月31日 |
3月31日 |
8. 大株主および持ち株比率 |
塩野義製薬株式会社100.0% |
塩野義製薬株式会社100.0% |
3. 本吸収分割後の状況(2025年4月1日予定)
本吸収分割による当事会社の名称、所在地、事業内容、資本金に変更はありません。本吸収分割により、UMNファーマの生産機能はシオノギファーマに承継され、のれんや無形資産などの一部資産は当社に承継されます。なお、UMNファーマは2025年3月31日にUMNファーマ臨時株主総会にて解散決議後、同年6月上旬に清算結了を予定しています。
4.今後の見通し
本吸収分割は、当社の完全子会社を当事会社とするものであるため、当社の連結業績に与える影響は軽微です。
以上
[お問合せ先]
塩野義製薬ウェブサイト お問い合わせフォーム: お問い合わせ | 塩野義製薬 (shionogi.com)