2025/09/19

鳥居薬品による皮膚疾患治療薬「ワイキャンス®外用液0.71%」の伝染性軟属腫を適応症とした 日本国内における製造販売承認取得に関する発表について

 塩野義製薬株式会社(本社:大阪市中央区、代表取締役会長兼社長CEO:手代木 功)は、SHIONOGIグループの鳥居薬品株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:近藤 紳雅)が、皮膚疾患治療薬「ワイキャンス®外用液0.71%」について、伝染性軟属腫を適応症とした日本国内における製造販売承認取得に関する発表をしたことをお知らせいたします。

 

 以下が、鳥居薬品株式会社による発表内容です。

 

 鳥居薬品株式会社(以下「当社」)は、皮膚疾患治療薬ワイキャンス®外用液0.71%について、伝染性軟属腫を適応症として、本日、日本国内における製造販売承認を取得しましたことをお知らせいたします。

 

 ワイキャンス®外用液0.71%は、カンタリジンを有効成分とする皮膚疾患治療薬(外用剤)です。国内で実施した2歳以上の伝染性軟属腫患者を対象とした第Ⅲ相臨床試験において、有効性の主要評価項目について、プラセボに対するワイキャンス®外用液0.71%の優越性が確認され、安全性及び忍容性に特に問題は認められませんでした。

 

 当社は、ワイキャンス®外用液0.71%が伝染性軟属腫に対する新たな治療の選択肢になるものと期待しています。

 

 また、YCANTH®は、Verrica Pharmaceuticals Inc.(以下「Verrica社」)が米国において2023年7月に成人及び2歳以上の小児患者を対象として伝染性軟属腫の適応症で製造販売承認を取得し、2023年8月より販売しております。さらに、尋常性疣贅について、米国において第Ⅱ相臨床試験が終了しております。加えて、適応追加に向け、さらなる臨床試験が計画されており、米国における被験者登録開始は2025年末を予定しております。

 

<承認内容の概要>

製品名

:ワイキャンス®外用液0.71%

一般名

:カンタリジン

効能又は効果

:伝染性軟属腫

用法及び用量

:通常、成人及び2歳以上の小児に、3週間に1回、患部に適量を塗布する。塗布16~24時間後に、石鹸を用いて水で洗い流す。

<伝染性軟属腫について>

 伝染性軟属腫は,ポックスウイルス科の伝染性軟属腫ウイルスの感染によって小児に多く生じる疾患であり、一般に「水いぼ」と呼ばれています。体幹や四肢に直径1~4mm程度の光沢のある丘疹が多数みられます。

 

<尋常性疣贅について>

 尋常性疣贅は、ヒトパピローマウイルスの感染によって小児から成人まで生じる疾患であり、一般に「いぼ」と呼ばれています。主に手足に数mm~1cm程度の角化した隆起性病変がみられます。

 

以 上

 

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