疼痛緩和についての啓発・教育
SHIONOGIは、がんをはじめとする様々な疾患による痛みやつらさの軽減に少しでも貢献できるよう、薬の研究開発のみならず疾患領域の啓発活動にも積極的に取り組んでいます。
WHO方式がん疼痛治療法が発表されて間もない1980年代後半、医療用麻薬によるがん疼痛薬がまだ普及していない中で、当時の厚生省(現厚生労働省)は、すでに世界で広く使用されていた持続性がん疼痛治療薬「MSコンチン錠」の開発をいくつかの製薬企業に要請しました。SHIONOGIは唯一その要請に応え、1989年に「MSコンチン錠」を発売しました。
以後、行政や学会、医療関係者の方々とともに、30年にわたり、医療用麻薬の適正使用、痛みを有するがん患者さんの鎮痛の重要性を訴求する啓発活動を行ってまいりました。
今後も医療用麻薬を提供する企業として、医療用麻薬をはじめとした医薬品の適正使用を推進するとともに、痛みを有する患者さんの自分らしい健やかな毎日に少しでも貢献できるよう、啓発活動に取り組んでまいります。
自治体との連携
地域社会において、緩和ケアや医療用麻薬・違法薬物についての正しい知識と適切な使用のための啓発活動を行っています。
●愛知県との連携
2018年5月に愛知県と「愛知県の薬物乱用防止協力に関する協定書」を締結し、薬物乱用防止の啓発、医薬品の適正使用の啓発を中心に連携し、様々な活動を進めてまいりました。活動は2023年で5年目を迎えました。
・愛知県主催の薬物乱用防止街頭啓発活動への協力
2018~2022年 | 2023年7月12日 | 2023年11月28日 | |
---|---|---|---|
内容 | 6・26ヤング街頭キャンペーン ドルフィンズアリーナ 大相撲名古屋場所にて |
街頭啓発活動 ドルフィンズアリーナ 大相撲名古屋場所にて |
街頭啓発活動 大須商店街 赤門ニッパチ祭りにて |
・県民公開講座
2019年 | 2021年 | 2022年 | 2024年 | ||
---|---|---|---|---|---|
開催日 | 10月5日 | 1月7日 | 11月27日 | 11月20日・12月25日 | 1月21日 |
開催方法 | 会場 | オンライン | オンライン | 会場・オンライン | 会場・オンライン |
テーマ | 医療用麻薬を適正に使用するための講習会 ~医療用麻薬を知って正しく使おう~ |
医療用麻薬を適正に使用するための講習会 がんの痛み我慢しない~医療用麻薬との正しいつきあい方~ |
医療用麻薬を適正に使用するための講習会 ~身近にある鎮痛剤としての医療用麻薬を正しく知る~ |
使っちゃいけない違法薬物と適正に使って欲しい医薬品のはなし | がん患者さんとそのご家族に向けて がんの痛み治療、そして鎮痛薬としての医療用麻薬の適正使用について |
参加人数 | 89名 | 162名 | 108名 | 231名 | 281名 |
・薬物乱用防止啓発動画
・医療従事者向け講演会
2018年~2022年にかけて、愛知県女性薬剤師会学術講演会等を実施しました。
メディア企画
大手メディアの方々を通して、一般市民(がん患者さまを含む)の皆さまへ、がんの痛みや医療用麻薬に関する正しい知識と適切な使用のための情報をお伝えいただく活動をしております。
2019年 | 2021年 | |
---|---|---|
開催日 | 9月20日 | 11月18日 |
テーマ | がん患者さんの痛みをとるために医療用麻薬について理解しておくこと~適正にご使用いただくために~ | 痛みを我慢せず自分らしい生活を送っていただくために~みんなで医療用麻薬を正しく知る~ |
参加メディア | 22社24名 | 26社30名 |
Webサイト・資材での啓発
一般市民の皆さまにもご理解いただきやすいような痛みに関するWebコンテンツや資材を作成し、情報提供をしております。
がんのつらさ~痛み・もやもやへの対処~
がんになってしまうと、身体的、精神的、社会的にさまざまな「つらさ」を伴います。
痛みをはじめとするさまざまな「つらさ」についてお伝えするとともに、「つらさ」を一人で抱え込まず医療者にしっかりと伝えていくための情報をWebサイトで提供しています。
できる・つづける腰痛セルフケア
慢性腰痛でお悩みの方向けに、皆さまのライフスタイルに合わせて、エクササイズを中心とした腰痛のセルフケアを提案しているWebサイトです。忙しい方にも実践していただきやすいようエクササイズを続けるためのヒントも取り揃えています。