SHIONOGIグループデジタルガバナンスポリシー
1. 目的
SHIONOGIグループ(以下、SHIONOGI)がヘルスケアプロバイダーとして持続的に社会へ新たな価値を提供していくためには、従来のITの枠組みを踏まえつつ、研究・開発・製造・販売など各領域でのデジタル技術の活用と、取得/蓄積されたデータの有効かつ安全な利活用を通じて、既成概念を超えて自らを変革することが不可欠です。
その実現に向け、本ポリシーは、デジタル技術やデータの利活用による価値創出と変革、いわゆるデジタルトランスフォーメーション(DX)に対するSHIONOGIの姿勢と基本的な考え方を示し、その上で価値創出の過程に内在するリスクに備えるための信頼性・透明性・セキュリティ確保の方針を定めます。
2. 適用範囲
本ポリシーは、SHIONOGIで働くすべての役員・従業員(以下、従業員等)に適用されます。
3. 用語の定義
本ポリシーで使用する用語の定義は、次のとおりとします。
用語 |
定義 |
デジタルトランスフォーメーション(DX) |
SHIONOGIがビジネス環境の激しい変化に対応し、デジタル技術とデータを活用して、ステークホルダーのニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土をも変革し、競争上の優位性を確立すること。 |
デジタルガバナンス |
組織がデジタル技術とデータの活用の方針を定め、統制し、価値創出とリスク管理・法令遵守を両立させるための仕組みのこと。 |
エンタープライズアーキテクチャ |
組織を業務・データ・アプリケーション・テクノロジーなどの構成要素に分けて可視化・構造化し、全社の現状と将来像を設計して全体最適を図る手法。 |
デジタル/IT環境 |
安定稼働を担うITシステムと、変革や価値創出を推進するデジタル技術を支える、ハードウェア、ソフトウェア、ネットワーク等で構成される技術基盤の総称。 |
4. 責任
4.1 従業員等の責任
従業員等は、本ポリシーの趣旨を理解の上、デジタル技術・データ利活用による価値創出と変革を目指して行動します。また、その過程で特定したリスクに適切に対処し、関連法令および社内規程類に従った行動を実践する責務を負います。
4.2 経営者の責任
経営者は、デジタル技術・データ利活用による価値創出と変革を加速するため、適切な資源配分と必要な環境整備を主導し、各組織への適切な指導・支援を継続的に行います。
4.3 事業組織の責任
事業運営に関わる各組織は、SHIONOGIのデジタル技術・データの利活用の方針との整合を保ちながら、担当事業領域のビジネスオーナーとして事業の方向性を見極め、適切な判断を行います。
4.4 DX推進組織の責任
SHIONOGIは、DX推進のための組織を設置します。DX推進組織は、事業組織が示す事業の方向性を踏まえてDXビジョン・戦略を策定し、その実現に向けた最適な技術・ソリューションの選定やエンタープライズアーキテクチャの策定を行います。また、全体最適に基づくリソースの配分や実装・運用の方針決定と実行を通じて、事業組織と共同してDXを推進します。併せて、SHIONOGIのDX推進のガバナンス体制やルール整備、リスク評価、遵守状況の確認、助言などの統制機能を担います。加えて、DX推進組織は、開発したシステム・ソリューションを従業員等に定着させることを重視し、利用しやすくかつニーズを満たすものであることを実現します。これには、デジタルから得られる価値を効果的に活用し最大化するための、適切な教育とサポートが含まれます。
5. DXビジョン・戦略の策定・推進
SHIONOGIは、DXビジョンを策定し、その実現に向けて策定した戦略を推進します。DXビジョン・戦略を共有し、リソース配分、エンタープライズアーキテクチャの策定および管理を行います。
また、デジタルスキルを有する人材を獲得・育成するとともに、リスクテイクや変革への挑戦を支える文化・土壌を整えます。
6. DX推進における管理・統制
SHIONOGIは、DXビジョン・戦略を推進する上で、業務効率化、適切なリスク管理、セキュリティ管理、投資・コストの最適化を継続的に推進するためのガバナンス体制とプロセスを確立・維持し、モニタリングと定期的な評価・改善を行います。
SHIONOGIが一体となってDXビジョン・戦略を実現する上で、共通化すべき領域(基盤、標準、ルール等)と個別最適が必要な領域(各国の法規制、業務特性等)の適切なバランスを図ります。
DXビジョン・戦略の実現やデジタル技術・データの利活用にあたっては、法規制を遵守します。
7. DX推進に向けたデジタル/IT環境整備
SHIONOGIは、DXビジョン・戦略実現に資するデジタル/IT環境を整備し、周知・教育で現場のデジタル技術・データ活用を促進して、業務能力と生産性の向上に努めます。また、価値創出に資するデジタル/IT環境を迅速・安定的に提供する上で最適な開発・導入・保守・運用プロセスを確立し、インシデント管理を含む運用体制を整備するとともに、適切な業務委託先管理とユーザ支援を行います。