【ゾフルーザについて】
塩野義製薬が創製したゾフルーザ(バロキサビル マルボキシル)は、キャップ依存性エンドヌクレアーゼ阻害作用によりインフルエンザウイルスの増殖を抑制し、1回の経口投与で効果を発揮します3。ゾフルーザは非臨床試験において、オセルタミビルに耐性を示すウイルスおよび、鳥インフルエンザウイルス(H7N9、H5N1)を含むインフルエンザウイルスに抗ウイルス効果を示しました4,5。
本薬の開発および販売は、Rocheグループとの提携下で進めており、日本と台湾における販売は塩野義製薬が、それ以外の国ではRocheグループが行っています。日米を含め70ヵ国以上でインフルエンザウイルス感染症治療薬として承認されています。日本においては、成人および小児に対する「A型またはB型インフルエンザウイルス感染症の治療および予防」を効能・効果とし、製品名ゾフルーザ®として販売されています6, 7。また、Rocheグループは、1歳未満の小児を対象としたグローバル第III相臨床試験、本薬のインフルエンザウイルス伝播抑制効果について検証するためのグローバル第III相臨床試験を実施中です。
参考:
1 プレスリリース:2019年11月25日(PDFファイル)
抗インフルエンザウイルス薬「紓伏效®(ゾフルーザ®)錠 20mg」の台湾における新発売について
抗インフルエンザウイルス薬「紓伏效®(ゾフルーザ®)」の 台湾におけるインフルエンザウイルス感染症予防に関する適応追加について
3 Hayden FG, et al. N Engl J Med 2018;379:913–923.
4 Noshi T, et al. Antiviral Res. 2018;160:109-117.
5 Taniguchi K, et al. Sci Rep. 2019;9:3466.
6 プレスリリース: 2018年3月14日(PDFファイル)
抗インフルエンザウイルス薬「ゾフルーザTM錠10mg・20mg」新発売のお知らせ
抗インフルエンザウイルス薬ゾフルーザ®の日本におけるインフルエンザウイルス感染症予防に関する効能・効果追加承認について