研究職
■ 研究員の思い
未来の社会にとって希望となる新薬を自分達の手で。創薬型製薬企業として成長してゆく上で大きな鍵を握るのは様々な専門パートに分かれて創薬プログラムの立ち上げ~仕上げ(企画・提案・運営・製品化を見据えた研究)を担当する研究職。医療の多様化、超高齢化など10~20年スパンで変化を予測し、未来の社会に求められる新薬を追求します。
■ 研究者の育成
■ どんな業務内容?
医薬化学(低分子・ペプチド)
■業務概要
【低分子】
「新薬の種」となる化合物に対して、様々な構造修飾を行い、薬理活性・薬物動態・安全性・物性を最適化して、患者さまの待ち望む医薬品へと成長させます。従来の経験・帰納法的な構造活性相関解析に加え、標的タンパク質との複合体構造解析、Structure-based Drug Design、ケミカルバイオロジー、インフォマティクスなどの技術も応用しながら化合物を論理的にデザインしています。最新の合成・精製機器やパラレル合成技術を用いて、短期間で質の高い候補化合物を創製しています。
【ぺプチド】
ペプチドをはじめとする中分子は、他の創薬モダリティでは狙えない創薬標的やメカニズムを介した薬効発揮が期待できます。シオノギの強みである低分子創薬のサイエンスと技術を、ペプチド分子のドラッグデザインや低分子化に拡張することで、新しい創薬のプラットフォームを構築します。そのためにケミストリーだけでなく、バイオロジーの視点も取り入れながらモダリティ特有の課題を解決し、今なお様々な病気と闘っている患者さまの困りごとを解決できる医薬品を提供します。
■求める研究者
・「自分の手で世界に貢献できる医薬品を生み出す」というモノ創りに対して強い情熱を持ち、それを実現すべく世界中に目を向け新しいものに挑戦できる熱い研究者。
・有機合成化学や創薬化学を軸として、患者さまに必要な薬を誰よりも早く創出するために、常に最善なアクションであるかを自問し、必要な最新情報、最先端テクノロジーにアクセスできる研究者。
・新しいことに挑戦する強い気持ちを持ち、何よりも研究が好きな研究員。
・常識・先例・先入観に捉われない、型破りな思考を持つ研究者。
・新薬創製を成し遂げたいとの強い意欲のある研究者。
プロセス化学(低分子・ペプチド)
■業務概要
・プロセス化学研究者のミッションは、創薬研究において見出された医薬品候補化合物に対して、経済性の高い原薬の製造法を確立し、迅速かつ確実な原薬の供給を達成することで、最終的に患者様のQOL(Quality of Life)や医療経済性に貢献することです。
・原薬の製造法開発は、総収率や総反応数のみではなく、プロセス安全(作業者保護、事故防止)、品質管理、製造コスト、サステナビリティ(廃棄物削減、グリーンケミストリー)、生産性(時間当たりの生産量)、法令対応等、多くの側面からの評価が必要となります。有機合成化学力をもとに、これらの側面を同時に成立できる合成ルート研究を行います。次に、見出された合成ルートを、プロセス化学技術を駆使しつつ、堅牢で再現性のある工業的製造法へ育てます。完成したプロセスを承認申請書にまとめ、各国の官庁に「医薬品の製造法」として承認されるまで、我々のチャレンジは続きます。
・原薬の製造法開発と並行して、非臨床および臨床試験に必要な原薬のタイムリーな供給、ならびに商用生産時における原薬の安定的な供給を達成すべく、ケイパビリティ、地政学リスク、サプライチェーン等を考慮したCDMO(Contract Development and Manufacturing Organization)を選定し、数kg~数百kgでの原薬製造の技術移転も担っています。
・SHIONOGI独自の強みを持ち、世界をリードし、世の中に貢献できる研究者集団を目指したチャレンジを行っています。
■求める研究者
・これまでの当たり前や慣習を打ち破り、新たな課題を見出して挑戦しながら、自発的に変化・成長していける研究者。
・周囲を巻き込み、相乗効果を引き出しながら、困難にもくじけず挑戦的な課題をやりとげられる研究者。
・有機化学およびプロセス化学の知識を元に、多様性を尊重し、その他多くの異分野の方と協力し、成果の最大化につなげることができる研究者。
■先輩社員の声
現在の業務内容:
私は現在、製薬研究所に所属し、低分子医薬品の原薬 (有効成分) 製造法開発業務に従事しております。端的に言えば、「高品質な原薬をいかにして効率よく、安全に、かつ低コストで製造するか」を極めるべく、日々研究をしております。私たちが開発した合成法に基づいて原薬が製造され、被治験者の方や患者様に実際に届くという距離の近さに、やりがいと責任感を感じます。
その他、製薬研究所では日々の開発業務以外にも、各人が自由に研究テーマを設定して研究できる「裁量研究」の制度があります。製造法開発のみならず、幅広いテーマで研究活動が行える風土があります。
学生へのひと言:
就職活動に不安を感じている方もおられるかもしれません。私から1つアドバイスができるとすれば、「ご自身が現在取り組んでおられる研究を、主体的かつ全力で楽しむ」ということです。その主体性は就職活動のみならず、入社後の日々の業務でも非常に大切な姿勢だと思います。
低分子創薬を強みとするSHIONOGIは、皆さんの有機合成化学力を遺憾無く発揮できるフィールドです。皆さんとともに研究できる日を心待ちにしています!
■主な学会賞
・ 有機合成化学協会賞 技術的なもの 2025年度、2023年度
・ 日本薬学会 関西支部 奨励賞(化学系薬学) 2025年度
・ 第78回「化学・環境技術賞」 2025年度
■主な論文発表
・ “Development of a Manufacturing Process for S-892216 Part II: Improvements Toward the Commercially Viable Process” Organic Process Research & Development 2025, 29, 6, 1383.
・ “Development of a Manufacturing Process for S-892216 Part I: A Novel Method for Constructing a Multi-Substituted Barbiturate Skeleton for Scalable Synthesis” Organic Process Research & Development 2025, 29, 6, 1373.
・ “Some Issues and Their Solutions in the Process Development of Ethyl 2-(4-Aminophenoxy)thiazole-5-carboxylate: A Key Intermediate of P2X3 Antagonist” Organic Process Research & Development 2025, 29, 3, 938
・ “Application of Taylor Vortex Flow Reactor Enabling Precise Control of Nucleation in Reactive Crystallization” Organic Process Research & Development 2024, 28, 5, 1752.
インフォマティクス研究
■業務概要
SHIONOGIは、「低分子創薬力グローバルNo.1」を目指し、AI/ITを活用した自社創薬力を継続的に強化しています。さらに、創薬にとどまらず、予防を目的としたワクチンやヘルスケアビジネスにおいても、データ駆動型アプローチを積極的に取り入れています。これらの活動の中で、具体的には以下の研究に取り組んでいます。
① AI創薬・ケモインフォマティクス研究
化学構造・活性/物性データ・タンパク質立体構造情報などのデータを統合し、AIにより分子設計や最適化を高度化します。
② バイオインフォマティクス研究
ゲノム・オミクス・タンパク質立体構造・画像・文献データを解析し、疾患理解や創薬ターゲット探索を推進します。また、ワクチン研究では生成AIを用いたタンパク質デザインにも取り組んでいます。
③ データ駆動型ニーズ探索研究
市場・特許・PHRなどのデータを活用し、患者様や医療現場の真のニーズを捉え、新たなヘルスケア価値を創出します。
■求める研究者
・ 最先端のデータサイエンス・AIを追い続ける探究心と、現場に実装して価値に変える実践力の両方を備えた研究者。
・ データから仮説を立て、ドメイン知識を貪欲に吸収しながら、実験・研究提案ができる研究者。
・ 薬理・化学・薬物動態・安全性・CMC等の異分野の専門家と密に連携し、共通目標に向けて研究を推進できる研究者。
■先輩社員の声
現在の業務内容:
ワクチン研究におけるバイオインフォマティクスおよびAI活用を中核としたデータ駆動型研究を担当しています。近年のワクチン研究では、最先端のAI技術は不可欠な基盤となっており、特に抗原となるタンパク質の設計・最適化においては、生成AIが研究を支える基幹技術となりつつあります。また研究現場では、非臨床試験や臨床試験を通じて日々膨大なデータが蓄積されます。これらの多様かつ大規模なデータを統合・解析し、新規ワクチン創製の可能性や薬効・免疫誘導メカニズムに関する有益な知見を見出すことも、重要なミッションの一つです。複数の研究テーマを並行して推進するため難しさもありますが、薬理研究者などの自分と異なる分野の専門家と密に連携し、SHIONOGIのワクチンをより早く、より多くの人々に届けるという強い思いとやりがいを持って、日々の業務に取り組んでいます。
学生へひと言:
SHIONOGIは入社年に関係なく自分の専門性を発揮できるフラットな会社だと感じています。私自身、入社直後からバイオインフォマティクスの専門家として様々な創薬研究に参画してきました。学生時代の経験や知識でついていけるか不安に感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、様々な分野の専門家が自分の周りにたくさんいるので、何か困ったことがあっても気軽に相談しながら研究を進めることができます。また、専門性を深めたり新しいスキルを習得したりするための制度も整っているので、日々挑戦し成長したい方にはぴったりの会社です。
■主な論文発表
・ Longitudinal analysis of immune responses to SARS-CoV-2 recombinant vaccine S-268019-b in phase 1/2 prime-boost study. Front Immunol. 2025 Mar 5:16:1550279.
・ Targeted amplicon sequencing of wastewater samples for detecting SARS-CoV-2 variants with high sensitivity and resolution. Sci Total Environ. 2023 Oct 1:893:164766.
薬理研究ーワクチン・免疫領域
■業務概要
SHIONOGIの社会的使命の一つである「感染症の脅威から人々を解放する」に対し、治療薬以外での新たなアプローチとして、我々は有効性や安全性にすぐれたワクチン創製による貢献を考えています。社会が必要とするワクチンを迅速かつ確実に創出するため、外部連携を積極的に活用しつつ、研究基盤と競争優位性となる技術・強みの構築・高度化を推進しています。これらを最大限に活用して、SHIONOGIの基盤事業を支える魅力的なワクチンポートフォリオと持続可能なパイプラインの構築を目指しています。具体的には、COVID‑19筋注ワクチンに続き、広域コロナワクチンや経鼻などの粘膜ワクチンの研究開発を重点的に進めています。このように、社会の期待に応えるために高いレベルのサイエンスに裏付けられつつも、前例にとらわれない柔軟な発想でのワクチン創製を目指し、研究員一同チャレンジを続けています。
■求める研究者
・ 「自分たちが生み出す製品で世界を救う」という高い使命感を持ち、そのための研究には努力を惜しまない研究者。
・ 研究対象に対し、常に「なぜ・どうして・どうなっているのか」を考え続ける「サイエンスマインド」と、直面する課題に対し「どのようにして」解決するかを考え実践できる「エンジニアリングマインド」を併せ持つ研究者。
・ 目標を高く掲げ、その達成のために自ら粘り強く動き、また周囲を巻き込んでコトを動かせるようなリーダーシップを発揮できる研究者。
■先輩社員の声
現在の業務内容:
動物を用いたワクチン開発品の薬効・薬理評価試験や、ワクチン接種後の臨床試験検体を用いた薬理学的な解析試験の計画・実施に携わっています。免疫応答の評価やその作用機序の解釈など、科学的根拠に基づくデータ創出を通じて、ワクチン開発の意思決定を支えることが主な役割です。開発品を対象としているため、研究段階にとどまらず、臨床開発、薬事、品質保証部門や社外機関と密に連携しながら業務を進めています。基礎研究の専門性を活かしつつ、非臨床から臨床へとつながる開発全体を俯瞰できる点は、この業務ならではの魅力です。
学生へひと言:
学生時代の研究内容がSHIONOGIでの創薬研究にどのように生かされるのか、あるいは専門が違うのではないかと不安に感じている方もいらっしゃると思います。私自身も理学部出身であったため、就職活動の際はその点をずっと心配していました。しかし実際には、入社後に学ぶことで十分にキャッチアップできますし、分野が異なっても、学生時代の研究経験や、そこで培った思考プロセスが生きていると感じることが多くあります。ぜひ皆さんにも、専門分野にとらわれすぎず、安心して応募していただければ嬉しいです。また、ワークライフバランスの面で無理なく働き続けられる環境が整っている点も、SHIONOGIの魅力の一つです。
■主な論文発表
・ Yoshioka Y, et al. IL-1 delineates squalene-based adjuvant efficacy and reactogenicity in a cell-type-specific manner. NPJ Vaccines. 2026 Mar 30;11(1):67.
・ Fujitani M, et al. Longitudinal analysis of immune responses to SARS-CoV-2 recombinant vaccine S-268019-b in phase 1/2 prime-boost study. Front Immunol. 2025 Mar 5;16:1550279.
・ Hashimoto M, et al. A-910823, a squalene-based emulsion adjuvant, enhances robust and broad immune responses of quadrivalent influenza vaccine in ferrets. Vaccine. 2025 Mar 7;49:126780.
・ Iwata S, et al., A phase 3 randomized controlled trial of a COVID-19 recombinant vaccine S-268019-b versus ChAdOx1 nCoV-19 in Japanese adults. Sci Rep. 2024 Apr 29;14(1):9830.
・ Sonoyama T, et al. Safety and immunogenicity of a booster dose of S-268019-b: Interim findings of a Phase 3, open-label clinical study in Japan. Vaccine X. 2023 Sep 18;15:100390.
・ Yoshioka Y, et al. A-910823, a squalene-based emulsion adjuvant, induces T follicular helper cells and humoral immune responses via α-tocopherol component. Front Immunol. 2023 Feb 20;14:1116238.
薬理研究ー感染症領域
■業務概要
・ 2020年初頭から世界的に流行したCOVID-19によって、人類は改めて感染症の恐ろしさを認識しました。今後も新たな感染症によるパンデミックが発生する可能性も十分に考えられます。
・ 人々の生活を一変させ、社会経済も停滞させる感染症の脅威からの解放を目指して、SHIONOGIは感染症領域における長年の創薬研究を通じて培った知見や技術を活かし、日々、最も必要とされる治療薬の創製に力を注いでいます。
・ 具体的には、HIVや結核といった慢性感染症、さらにはマラリアを含む世界三大感染症、AMR(薬剤耐性菌感染症)、COVID-19やインフルエンザなどの急性呼吸器感染症などを対象としています。病原微生物のライフサイクルや、疾患の発症メカニズムを解明し、薬の効き目を調べる独創性の高い評価系を構築することで、最適な創薬標的分子を探索・評価する薬理研究を進めています。
・ アカデミア、バイオベンチャー、医師とのコラボレーションにより、画期的な新薬のアイデアを探索し、育てています。
■求める研究者
・ SHIONOGIの感染症に対する想いに共感し、感染症に対する新薬の創製を通じて社会へ貢献することに誇りとやりがいを感じることができる研究者。
・ SHIONOGIの感染症研究者と一緒に、困難な状況においても粘り強く解決策を考えることができ、そのために自ら行動を起こせる研究者。
・ SHIONOGIの感染症研究において、常に新しいアイデアを求め、自ら情報収集ができ、それを周囲の仲間とシェアしチームワークを発揮できる研究者。
■先輩社員の声
現在の業務内容:
入社から現在まで、ウイルス感染症の薬理研究に携わっています。
現在は、創薬コンセプトの立案や、様々な手法を用いた化合物の薬効評価に取り組んでいます。
他部署との連携は不可欠ですが、その中でも薬理は疾患背景をもとに創薬の方向性を考える中心的な役割を担っています。患者さんにとって真に価値あるものとは何かを主体的に考え、それを形にしていける薬理研究にやりがいを感じています。
学生へのひと言:
当社には、若手であっても積極的にチャレンジできる風土があります。周囲のサポートを受けながらも、裁量を持って創薬に取り組める点は大きな魅力だと思います。
また、学生時代の専門分野がそのままキャリアを決めるわけではありません。私自身も学生時代は感染症の研究をしていませんでしたが、入社後に必要な知識を身につけ、現在はこの分野で研究に携わっています。
バックグラウンドにとらわれず、興味があればぜひ飛び込んできてほしいです。
■主な学会賞
・ 2023年度日本薬学会創薬科学賞「新規シデロフォアセファロスポリン抗菌薬セフィデロコルの創製」
・ 2025年度日本薬学会創薬科学賞「3CLプロテアーゼをターゲットとしたCOVID-19治療薬ensitrelvirの創製」
■主な論文発表
・ In vitro activity of cefiderocol against MBL-producing Gram-negative bacteria collected in North America and Europe in five consecutive annual multinational SIDERO-WT surveillance studies (2014-2019). 2023 Aug 2;78(8):2019-2027
・ In vitro efficacy of humanized regimen of flomoxef against extended-spectrum β-lactamase-producing Escherichia coli and Klebsiella pneumoniae. 2023 Sep 19;67(9):e0025823.
・ Understanding mechanisms of reduced cefiderocol susceptibility in pvdS and fecI mutants of Pseudomonas aeruginosa. .J Antimicrob Chemother. 2026 Jan 19;81(2):dkag004.
・ Efficacy comparison of 3CL protease inhibitors ensitrelvir and nirmatrelvir against SARS-CoV-2 in vitro and in vivo. J Antimicrob Chemother. 2023 Apr 3;78(4):946-952.
・ Pharmacokinetic and Pharmacodynamic Analysis of the 3CL Protease Inhibitor Ensitrelvir in a SARS-CoV-2 Infection Mouse Model. Viruses. 2023 Oct 5;15(10):2052.
・ Prophylactic effect of ensitrelvir in mice infected with SARS-CoV-2. Antiviral Res. 2024 Apr;224:105852.
・ Oral 3CL protease inhibitor ensitrelvir suppressed SARS-CoV-2 shedding and infection in a hamster aerosol transmission model. Antiviral Res. 2024 Dec;232:106026.
・ Discovery of the Clinical Candidate S-892216: A Second-Generation of SARS-CoV-2 3CL Protease Inhibitor for Treating COVID-19. J Med Chem. 2025 Oct 23;68(20):21099-21119.
・ Ensitrelvir suppresses prolonged olfactory abnormalities derived from SARS-CoV-2 infection in hamsters. Antiviral Res. 2025 Nov;243:106270.
・ β-d-N4-hydroxycytidine, a metabolite of molnupiravir, exhibits in vitro antiviral activity against rabies virus. Antiviral Res. 2024 Sep;229:105977
・ A cap-dependent endonuclease inhibitor acts as a potent antiviral agent against La Crosse virus infection. Antimicrob Agents Chemother. 2025 Sep 3;69(9):e0018625.
・ Synergistic antiviral activity of a cathepsin B/L inhibitor and a TMPRSS2 inhibitor against SARS-CoV-2 in vitro and in vivo.
薬理研究ーQOL疾患領域(神経疾患、免疫・アレルギー、希少疾患、睡眠障害、難聴等)
■業務概要
・ 薬理研究として、「創薬(モノ創り)」、「市場分析(ニーズを知る)」、「基礎研究(疾患理解)」に関する仕事をしています。
・ 「創薬(モノ創り)」:新薬創製のための評価系の構築や疾患動物モデルの作製と、これらの評価系を用いた化合物スクリーニングなどを実施しています。
・ 「市場分析(ニーズを知る)」:様々な統計情報や臨床情報(患者数やカルテ情報など)を読み解き、人々の困りごとの本質となる背景事象について検証しています。
・ 「基礎研究(疾患理解)」:精神・神経系疾患の症状の背景にある個々のメカニズムの解明に挑戦し、メカニズムに基づく治療の実現を目指した研究を推進しています。臨床と非臨床の橋渡しを重視し、非臨床研究だけでなく臨床研究にも積極的に取り組んでいます。
■求める研究者
・ 世界中を探しても答えが無いような課題に対して、自分こそが道を切り拓いてやるという熱い想いを持った研究者。
・ 人々の困りごとの本質、将来の社会構造、環境変化による未来の困りごとをデータに基づき的確に捉え、ソリューションを提案したい研究者。
・ QOL疾患領域における研究経験を有し、製薬会社において治療薬創製を志している研究者。
・ QOL疾患領域における専門性はなくとも、他の人にはない尖った強み・経験を持っている研究者。
■先輩社員の声
現在の業務内容:
中枢神経疾患の治療薬創製を目指したプログラムで、薬理研究リーダーを担当しています。脳機能の不調で生じる中枢神経疾患は、その症状も要因も様々です。その中で、患者さんや家族、医療従事者の方がどういった症状に困っているのか、そこにアプローチするためにどのようなメカニズムをもつ薬を創ればよいのか、数多のシード化合物の中からどのように選ぶのか、といったことを考え、多くの部署と連携しながら最も良い薬を目指して仕上げていきます。未解明な病態メカニズムが多い中で、ベストを選び抜くにはアイデアが命です。難しさはある反面腕の見せどころとして、やりがいが大きい仕事です。
学生へのひと言:
夢をもって欲しいと思います。世界初の薬を創る、唯一無二の技術を構築する、創薬の仕組みを変える、十人十色だと思いますが、自分の人生において成し遂げたい夢を持つ、あるいは見つけて欲しいです。SHIONOGIには年次関係なく挑戦を推奨し、それをサポートしてくれる環境や風土があります。自身がどういう夢を叶えたいか、そのためにどんなキャリアを歩みたいか、どんなスキルを磨きたいか、どんなコミュニティを築きたいか、具体的であればあるほどSHIONOGIという環境を楽しめ、かつ大きく飛躍できると思います。ぜひ一緒にSHIONOGIで夢を実現しましょう!
■主な学会賞
・ 「電気生理学的評価を可能にする新規髄腔内投与法の開発」 ポスター優秀発表賞@生体機能と創薬シンポジウム2025 ,仙台
■主な論文発表
・ Immunotherapy Targeting CCR8+ Regulatory T Cells Induces Antitumor Effects via Dramatic Changes to the Intratumor CD8+ T Cell Profile J Immunol. 2023 Aug 15;211(4):673-682.
・ Neural-net-based cell deconvolution from DNA methylation reveals tumor microenvironment associated with cancer prognosis NAR Cancer. 2024 May 15;6(2):zcae022.
・ In situ analysis of CCR8(+) regulatory T cells in lung cancer: suppression of GzmB(+) CD8(+) T cells and prognostic marker implications. BMC Cancer. 2024 May 23;24(1):627.
・ Anti-CTLA-4 treatment suppresses hepatocellular carcinoma growth through Th1-mediated cell cycle arrest and apoptosis PLoS One. 2024 Aug 6;19(8):e0305984.
・ The immunosuppressive role of CCR8(+) Tregs in gastric cancer. J Cancer. 2025 Nov 3;16(15):4390-4399.
・ Dual 5-HT2A and 5-HT2C Receptor Inverse Agonist That Affords In Vivo Antipsychotic Efficacy with Minimal hERG Inhibition for the Treatment of Dementia-Related Psychosis. (J Med Chem. 2024 Aug 22;67(16):14478-14492.)
・ Allosteric inhibition of phosphodiesterase 4D induces biphasic memory-enhancing effects associated with learning-activated signaling pathways. (Psychopharmacology (Berl). 2024 Apr;241(4):805-816.)
・ The Alzheimer's disease-linked protease BACE2 cleaves VEGFR3 and modulates its signaling. (J Clin Invest. 2024 Jun 18;134(16):e170550.)
・ New Highly Selective BACE1 Inhibitors and Their Effects on Dendritic Spine Density In Vivo. (Int J Mol Sci. 2023 Jul 31;24(15):12283.)
・ Fine-tuning of dopamine receptor signaling with aripiprazole counteracts ketamine's dissociative action, but not its antidepressant effect. (Transl Psychiatry. 2025 Mar 8;15(1):77. )
・ Differential effects of allopregnanolone and diazepam on social behavior through modulation of neural oscillation dynamics in basolateral amygdala and medial prefrontal cortex. (Front Cell Neurosci. 2024 Jun 5;18:1404603.)
・ Distinct mechanisms of allopregnanolone and diazepam underlie neuronal oscillations and differential antidepressant effect. (Front Cell Neurosci. 2024 Jan 8;17:1274459.)
・ Brain region-specific neural activation by low-dose opioid promotes social behavior. (JCI Insight. 2024 Dec 6;9(23):e182060.)
・ Involvement of the vagus nerve in the anorectic effect of monoacylglycerol acyltransferase 2 inhibition in mice (Obes Sci Pract. 2023 Jul 6;9(6):601-608.)
・ Discovery and Hit to Lead Optimization of Macrocyclic Peptides as Novel Tropomyosin Receptor Kinase A Antagonists (J Med Chem. 2024 Jul 11;67(13):11197-11208.)
・ Discovery of anti-SARS-CoV-2 S2 protein antibody CV804 with broad-spectrum reactivity with various beta coronaviruses and analysis of its pharmacological properties in vitro and in vivo. (PLoS One. 2024 Dec 2;19(12):e0300297.)
・ Genetic deletion or pharmacological inhibition of acetyl-CoA carboxylase 2 enhances fatty acid oxidation and improves cardiac function and survival in the murine ATGL knockout model of severe heart failure (J Mol Cell Cardiol Plus. 2025 Jun 2:13:100459.)
・ Soluble form of Lingo2, an autism spectrum disorder-associated molecule, functions as an excitatory synapse organizer in neurons (Transl Psychiatry. 2024 Oct 23;14(1):448.)
・ Development of an in vitro compound screening system that replicate the in vivo spine phenotype of idiopathic ASD model mice (Front Pharmacol. 2024 Aug 29:15:1455812.)
・ Gamma-modulated human speech-originated sound evokes and entrains gamma wave in human brain. (Applied Acoustics. 2023. 211(2):109518)
・ Pharmacokinetics, safety, and tolerability of single and multiple doses of zuranolone in Japanese and White healthy subjects: A phase 1 clinical trial. (Neuropsychopharmacol Rep. 2023 43(3):346–358.)
・ The nociceptin/orphanin FQ receptor partial agonist sunobinop promotes non-REM sleep in rodents and patients with insomnia. (J Clin Invest. 2024 Jan 2;134(1):e171172.)
・ Evaluation of an Integrin αvβ3 Radiotracer, [18F]F-FPP-RGD2, for Monitoring Pharmacological Effects of Integrin αv siRNA in the NASH Liver. (Nucl Med Mol Imaging. 2023 Aug;57(4):172-179.)
・ Safety, Tolerability, and Pharmacokinetics of a Novel Anti-obesity Agent, S-309309, in Healthy Adults with or Without Obesity (Clin Drug Investig. 2025 Feb;45(2):85-99.)
・ Allosteric inhibition of phosphodiesterase 4D induces biphasic memory-enhancing effects associated with learning-activated signaling pathways (Psychopharmacology (Berl). 2024 Apr;241(4):805-816. doi: 10.1007/s00213-023-06510-8. Epub 2023 Dec 19.)
・ Neuroimmune Dysfunction in Alzheimer’s Disease and Other Forms of Dementia(Chemical and Pharmaceutical Bulletin,2024 Volume 72 Issue 7 Pages 618-629)
・ Development of a Novel Method of Spinal Electrophysiological Assessment via Intrathecal Administration at Analgesic Doses(Neurol. Int. 2025, 17(5), 78)
・ In Vivo Assessment of Peripheral and Spinal Neuronal Activity in the PSNL Model: Insights into Neuropathic Pain Mechanisms(Int. J. Mol. Sci. 2026, 27(1), 124)
・ Generalizable stratification based on thalamo–somatomotor functional connectivity predicts responses to antidepressants in patients with depression(Molecular Psychiatry, 2025)
・ Computational mechanisms of neuroimaging biomarkers uncovered by multicenter resting-state fMRI connectivity variation profile(Molecular Psychiatry, 2025)
・ Comprehensive evaluation of pipelines for classification of psychiatric disorders using multi-site resting-state fMRI datasets(Neural Networks, 2025)
・ Generalizable and transportable resting-state neural signatures characterized by functional networks, neurotransmitters, and clinical symptoms in autism(Molecular Psychiatry, 2024)
・ The status of MRI databases across the world focused on psychiatric and neurological disorders(Psychiatry and Clinical Neurosciences, 2024)
・ Discovery of Highly Selective HDAC2 Inhibitors in Cells That Elevate Histone Acetylation In Vivo without Adverse Effects from Dual Inhibition of HDAC1 and 2 (J Med Chem. 2026 Mar 26;69(6):6429-6439.)
薬理研究ーその他の領域(基盤技術、バイオマーカー研究等)
■業務概要
SHIONOGIが現在中心的に取り組んでいる疾患領域にかかわらず、重篤な疾患に苦しむ患者さんを救うための、画期的な医薬品(抗体やペプチドなどのバイオ医薬品を含む)の創製研究を行っています。また人々がより健康で充実した生活を過ごすために必要な製品を生み出すための基盤となる、オリジナリティの高い技術構築研究を行っています。具体的には、先進的な化合物・バイオ医薬品のスクリーニングやアッセイ系の構築、さらにはインフォマティクスを駆使した研究インフラの構築や、医薬品をその効果が期待できる患者さんに正しく届けるためのバイオマーカー探索といった、探索的かつチャレンジングな業務に従事しています。
■求める研究者
・ 何よりも研究が好きで好奇心や知識欲にあふれ、知りたいことに対する知的探求心を抑えられず、ついトコトン追及してしまう、マニアックな研究者。
・ 研究対象に対し、常に「なぜ・どうして・どうなっているのか」を考え続ける「サイエンスマインド」と、直面する課題に対し「どのようにして」解決するかを考え実践できる「エンジニアリングマインド」を併せ持つ研究者。
・ 新しいことに取り組むことに抵抗感がなく、前例にとらわれずに積極的に知識やアイデアを取り入れつつ、思いついたことをすぐに試してしまうようなフットワークの軽い研究者。
■先輩社員の声
現在の業務内容:
私は現在、酵素や細胞を用いた in vitro 評価系の構築に取り組んでいます。近年、創薬標的となる分子メカニズムはますます複雑になっており、それに伴い評価系の難易度も高まっています。一方で、技術革新の進展により、これまで実現できなかった新しい評価手法も次々と生まれています。
そうした変化をいち早く捉え、既存の手法にとらわれることなく、新しい技術も柔軟に取り入れて評価系を構築することが私の役割です。自ら構築した評価系が化合物の選抜や創薬コンセプトの検証に活用され、研究全体の前進につながったときには、大きなやりがいを感じます。
学生へのひと言:
大学での研究を通じて、「自ら考え、主体的に研究を進める力」をぜひ身につけてほしいと思います。
実際の研究現場では、複数のテーマを同時に進めたり、自分の専門とは異なる領域に取り組んだりする場面も少なくありません。その中で重要になるのは、「本当に解くべき課題は何か」を見極め、解決策の選択肢を広げ、その中から優先順位をつけて前に進めていく力です。
こうしたプロセスは研究分野に関わらず共通するものであり、自ら主体的に実行できる力は大きな強みになります。
皆さんがその力を培い、将来、新薬創出という大きな目標に向かってともに挑戦できる日を、心から楽しみにしています。
■主な論文発表
・ Generalizable stratification based on thalamo-somatomotor functional connectivity predicts responses to antidepressants in patients with depression. Mol Psychiatry. 2026 Jan;31(1):270-281.
・ Comprehensive evaluation of pipelines for classification of psychiatric disorders using multi-site resting-state fMRI datasets. Neural Netw. 2025 Jul;187:107335.
安全性研究
■業務概要
医薬品を患者さまに安心して使っていただくためには、何よりも高い安全性が求められます。私たちの職場は、医薬候補品が承認されるまでの過程で、規制要件に基づく各種毒性試験に加え、独自のin vitro/in vivo試験、毒性データベース解析、in silico予測を統合し、毒性発現機序や用量・曝露依存性などを多角的に評価し、医薬品開発の意思決定を支える専門チームです。入社後しばらくは、細胞試験や動物試験などの実験を中心に、安全性評価の基礎を身につけます。年次を重ねると、研究部門や臨床開発、薬事部門、さらには PMDA や FDA などの規制当局と議論しながら、安全性戦略を考え、判断する役割へと広がっていきます。最初から専門家である必要はありません。「薬を創りたい」という想いと、わからないことを解き明かしたいという好奇心があれば、実験から議論・交渉まで幅広く成長できる環境です。
■求める研究者
・ サイエンスへの興味を持ち続ける研究者。
・ 学生時代の専門領域にこだわることなく、新しいことに対するチャレンジ精神を持つ研究者。
・ 一つひとつの経験から素早く学び、成長する研究者。
・ 様々なところにアンテナをはり、チームや組織の中長期的な成長のために主体的に行動する研究者。
・ 医療環境が変化していく中で、必要とすべき安全性研究の未来を、私たちと共に開拓していく意欲のある熱き研究者。
■先輩社員の声
現在の業務内容:
私は安全性研究員として、探索段階から開発段階に至る新薬候補化合物の毒性評価を行っています。従来の動物試験に加え、ヒトへの外挿性向上や評価の効率化を目的として、細胞を用いた試験やコンピュータによる予測などの新しい手法も積極的に取り入れています。我々の研究所には多様な専門性を持つ研究員が在籍しており、それぞれの強みを活かしながら、創薬プロジェクトで生じる毒性課題に対して評価系の構築や毒性機序の解明に取り組んでいます。また、得られた成果を学会や論文として発信する機会もあります。毒性評価は限られた情報から仮説を立て検証する難しさがあり、患者さんの安全に直結する責任の重い仕事です。その一方で、安全な薬を届けるという社会的意義が大きく、やりがいを実感できる業務です。
学生へのひと言:
就職活動では、学生時代の専門性にこだわりすぎず、ぜひ幅広い分野に目を向けてみてください。仕事を続けるうえで、モチベーションは大切だと感じています。研究内容や知識がそのまま業務に活かせるか不安に思う方もいるかもしれませんが、研究で培った論理的思考力があれば、必要な専門性は入社後に身につけていくことができます。私は学生時代にバイオインフォマティクスの研究をしていたため、入社当初は生理学や病理学をはじめとした幅広い生物学・毒性学の知識が求められる安全性分野に苦労しましたが、先輩方の手厚いサポートのおかげで、現在もやりがいを持って働いています。ぜひご自身の興味を大切にし、SHIONOGIで新たにチャレンジしていただきたいと思います。皆さんと一緒に働ける日を楽しみにしています。
■主な学会賞
・ 第52回日本毒性学会学術年会(2025)優秀研究発表賞
in vitro 肝障害パネル評価を活用した臨床肝障害予測モデルの構築
・ 第52回日本毒性学会学術年会(2022)優秀研究発表賞
小児用医薬品の幼若ラットにおける社会性行動への影響
■主な論文発表
・ Human erythropoietin mRNA as an impurity from a mRNA-LNP vaccine induces immune-mediated anemia in rats. J Toxicol Sci. 2026;51(3):201-213.
・ Pathological features of the recovery phase in drug-induced vacuolar lesions caused by steroidogenesis disruption in the canine adrenal cortex. J Toxicol Sci. 2026;51(1):57-73.
・ Assessment of a baloxavir marboxil treatment protocol for high pathogenicity avian influenza in Okinawa Rails, an endangered species endemic to Japan. PLoS One. 2026;21(3):e0345055.
・ Report of the AI Pathology Task Force, Non-clinical Evaluation Expert Committee, Japan Pharmaceutical Manufacturers Association: an overview of recent publications about AI pathology. J Toxicol Pathol. 2025;38(3):191-198.
・ Polyorchidism in a young Sprague-Dawley rat. J Toxicol Pathol. 2024;37(3):127-131.
・ Analysis of reproducibility and robustness of OrganoPlate® 2-lane 96, a liver microphysiological system for studies of pharmacokinetics and toxicological assessment of drugs. Toxicol In Vitro. 2022:85:105464.
薬物動態研究・バイオアナリシス研究
■業務概要
薬物動態研究・バイオアナリシス研究のミッションは、医薬品候補化合物の吸収・分布・代謝・排泄特性および曝露−応答関係を定量的・定性的に評価し、ヒトにおける薬物動態と有効性・安全性の予測精度を高めることで、候補化合物の価値最大化と創薬開発の迅速化に貢献することです。
in vitro/in vivo薬物動態評価に加え、薬物相互作用・薬効分子バイオマーカーの把握、生体試料中薬物および関連分子の高感度定量分析を通じて、化学・薬理・安全性研究と一体となったトランスレーショナルな研究基盤を構築しています。
さらに、数理モデル解析やAIも活用し、レギュラトリーサイエンスの観点も踏まえながら、創薬初期から開発後期に至るまで一貫性のある薬物動態研究・バイオアナリシス研究を展開しています。
加えて、創薬課題の解決や創薬開発迅速化を支える基盤研究を推進するとともに、博士号取得支援を含む研究人材育成を通じて、継続的な研究力の向上にも取り組んでいます。
■求める研究者
・ 仲間想いで、明るく元気な研究者
・ 高い目標を設定し、それに向かって自主的かつ積極的に行動できる研究者
・ 数理モデルやAIの活用など、未来志向の薬物動態研究、バイオアナリシス研究、バイオマーカー研究における基礎知識および専門スキルを有し、それらを実務に応用しながら新たな研究領域の開拓に一緒にチャレンジしていただける研究者
・ 異分野の研究にも好奇心旺盛で、多様な変化にも対応できる研究者
■先輩社員の声
現在の業務内容:
私は、探索段階における薬物動態研究に携わっています。良好な薬物動態プロファイルを示す候補化合物を選抜し、ヒトでの薬物動態を予測するために、in vitro、in vivo試験による評価を行っています。また、評価に必要な分析法を構築し、試料中濃度を適切に測定することも重要な業務の一つです。近年はモダリティや投与経路が多様化しており、それぞれの特性に応じた分析法や薬物動態試験系で化合物を評価しています。他部署とも連携しながら創薬研究を推進できる、やりがいのある業務です。
学生へのひと言:
就職活動中や入社前は、製薬企業の研究職としてやっていけるのか不安を感じていました。しかし、SHIONOGIには、右も左もわからない私にも丁寧に指導してくださる温かい先輩が多くいます。創薬プロジェクトへの参画だけでなく、学術発表や社会人博士などの挑戦も後押ししてくれる風土があります。私自身も入社後に社会人博士として学び、博士号を取得することができました。SHIONOGIは、社会に貢献しながら自身の成長も実感できる職場です。皆さんと一緒に働けることを楽しみにしております。
■主な学会賞
・ 日本薬物動態学会 第40回年会 ベストポスター賞
「Utilization of endogenous biomarker 4β-hydroxycholesterol for quantitative prediction of CYP3A induction-mediated drug-drug interactions」
・ Discovery on Target 2025 Best of Show Poster Award
「A Novel Screening and Machine Learning Method for Cytochrome P450 Induction in Early Drug Discovery Using Advanced Biomimetic Chromatography Targeting the Pregnane X Receptor」
・ 第8回 医薬品毒性機序研究会 優秀発表賞
「ミエロペルオキシダーゼ由来の反応性代謝物を利用した特異体質性薬物性無顆粒球症のin vitro予測法」
・ 日本薬物動態学会 DMPK Editor's Award for the Most Excellent Article in 2024
「Prediction of drug-drug interaction risk of P-glycoprotein substrate in drug discovery. 2024, 56, 101008」
■主な論文発表
・ Evaluation of OATP1B inhibitory potential using an endogenous biomarker coproporphyrin-I in new drug applications: Case reports submitted by 2024. Drug Metabol. Pharmacokinet. 2026, 66, 101513
・ A novel screening method for cytochrome P450 induction in early drug discovery using advanced biomimetic chromatography targeting the pregnane X receptor. J Pharm Biomed Anal. 2026, 268, 117219
・ Downregulation of HepaRG Cell CYP Genes by Hypoxia Inducible Factor Prolyl Hydroxylase (HIF-PH) Inhibitor. Biol. Pharm. Bull. 2025, 48, 1794–1802
・ Prediction of CYP3A-mediated drug-drug interactions using endogenous biomarkers 6β-hydroxycortisol and cortisol. Drug Metab Dispos 2025;53, 100109
・ Current status of Imaging Mass Spectrometry in drug discovery and development: A survey highlighting technical challenges and future directions. Drug Metabol. Pharmacokinet. 2025, 62, 101485
・ Investigation of an OATP1B inhibitory effect by a cyclic peptide using the endogenous biomarker coproporphyrin-I in monkeys. Drug Metabol. Pharmacokinet. 2025, 63, 101497
・ A novel quantitative assessment of formed reactive metabolites by double trapping with [3H]glutathione and [14C]cyanide. Drug Metabol. Pharmacokinet. 2025, 65, 101504
・ Development of High-Throughput Quantitative Imaging Mass Spectrometry for Analysis of Drug Distribution in Tissues. J Mass Spectrom. 2025, 60, e5135
・ Quantitative prediction of drug-drug interactions arising from CYP3A4 induction using chimeric mice with humanized liver. Xenobiotica. 2025, 55, 317-328
・ Quantitative Prediction of Drug-Drug Interactions Caused by CYP3A Induction Using Endogenous Biomarker 4 β-Hydroxycholesterol. Drug Metab Dispos. 2024, 52, 1438-1444
・ Prediction of drug-drug interaction risk of P-glycoprotein substrate in drug discovery. Drug Metabol. Pharmacokinet. 2024, 56, 101008
・ Utility of Coproporphyrin-I Determination in First-in-Human Study for Early Evaluation of OATP1B Inhibitory Potential Based on Investigation of Ensitrelvir, an Oral SARS-CoV-2 3C-Like Protease Inhibitor. J Pharm. Sci. 2024, 113, 798-805
・ Minimal Involvement of P-gp and BCRP in Oral Absorption of Ensitrelvir, An Oral SARS-CoV-2 3C-like Protease Inhibitor, in a Non-Clinical Investigation. J Pharm. Sci. 2024, 113, 2871-2878
構造生物・タンパク質科学
■業務概要
構造生物学およびタンパク質科学の専門性を基盤に、創薬研究における標的タンパク質の構造解析および機能解明を通じて、構造情報に基づく創薬の加速を担います。具体的には、標的タンパク質の発現・精製・評価を行い、その特性に応じて適切な構造解析手法(X線結晶構造解析やクライオ電子顕微鏡解析など)を選択し、リガンドや複合体の立体構造を決定します。さらに、得られた構造情報をもとに、医薬化学、計算科学、薬理などの研究者と連携し、Structure-Based Drug Design(SBDD)を推進することで、創薬研究に貢献します。
■求める研究者
・ 「世界に貢献できる医薬品を創出する」という強い志を持ち、主体的に学び挑戦し続けることができる研究者
・ 関係者を巻き込みながらリーダーシップを発揮し、チームで課題解決に取り組める研究者
・ 構造生物学、生物物理学、分子生物学などの分野における修士または博士号を有する研究者
・ X線結晶構造解析やクライオ電子顕微鏡解析を用いた複合体構造解析の経験を有する研究者
・ タンパク質の発現・精製に関する実務経験を有する研究者
・ Python等のプログラミングスキル、またはデータサイエンスの基礎知識を有する研究者
■主な論文発表
・ Sci. Rep. 2026: https://doi.org/10.1038/s41598-026-40748-4
・ Preprint: https://doi.org/10.21203/rs.3.rs-5977541/v1
・ SLAS Discovery 2026: https://doi.org/10.1016/j.slasd.2026.100313
分析・物性評価研究
■業務概要
・ 創薬研究~医薬品承認まで製品品質の一貫性、安全性、有効性を担保するための分析・物性評価研究、品質マネジメントを戦略的に行う部署です。品質を創りあげるための分析研究力、レギュラトリーサイエンスの知識により新たな製品価値を創造します。優れた品質を持つ製品を世に出すためのアクションを、効率的かつスピード感を持って実施し、製品の価値を最大化することをミッションとしています。
・ 低分子、中分子(核酸・ペプチド)、抗体・ワクチンなどのバイオ医薬品まで、モダリティを問わず全ての製品の原薬・製剤に対し、特性解析や物性評価、分析法開発や品質規格設定を実施し、創薬を加速化させるとともに、品質を戦略的に創り込み、SHIONOGIの品質をリードする組織であることを念頭に、業務に携わっています。
・ 「外部環境の変化を敏感に捉え、常に世の中に求められている研究開発を推進したい」との想いを大切にしています。SHIONOGIが創製・開発する全ての製品の「品質設計に携わっているという使命感」と「品質を創りあげているという誇り」、他者に負けない科学力,すなわち,「分析研究力」と「レギュラトリーサイエンス力」を常に意識しながら、日々の研究に取り組んでいます。
■求める研究者
・ 薬学・工学・バイオサイエンスなど様々なバックグラウンドを持ち、主体的な行動と提案で研究をリードし、科学に興味を持って自分を成長させたい研究者。
・ グローバル開発品も多く、世界で活躍したい気持ちを大切にしている研究者。
・ 失敗を恐れず常にチャレンジ精神を持って「自らが研究開発した製品を患者さまにお届けしたい」という強い意思を持つ研究者。
■先輩社員の声
現在の業務内容:
私は入社後4年間、医薬品開発でのCMC領域における分析法の開発や物性評価を通じて、品質をデータから保証するための考え方や、データの信頼性を担保する重要性を学びました。
2026年度から、薬の主成分となる原薬の開発形態を決定するグループに所属し、医薬品原薬の結晶多形、塩・共結晶といった固体状態の評価・理解に基づき、最適な開発形態を選定する業務に従事しています。原薬の開発形態の決定は製剤特性や安定性に大きく寄与する重要な創薬プロセスです。この4年間で培った分析研究と、物理化学の視点を組み合わせながら研究を進めています。
分析研究と物理化学という異なる分野を経験したことで、単一の専門性にとどまらず、「なぜこのデータが必要なのか」「開発全体の中で今実施している実験がどのような意味を持つのか」を意識して研究に取り組むようになり、やりがいを感じながら日々業務に取り組んでいます。
学生へのひと言:
SHIONOGIには、多様な研究分野があり、入社後もさまざまな領域に挑戦できる環境があります。私自身、分析研究と物理化学という異なる分野を経験していますが、自身の考えや意思を明確に示し、周囲と対話しながら行動することが成長のきっかけになると強く感じました。
学生時代の専門がそのまま業務に直結しなくても、研究を通じて培った考え方や姿勢は必ず仕事に生きてきます。ぜひ、自分の興味や「やってみたい」という気持ちを大切にしながら、前向きにチャレンジしてください。SHIONOGIで皆さんと一緒に研究に取り組める日を楽しみにしています。
現在の業務内容:
現在、SHIONOGIが注力しているワクチン開発において、品質を適切に評価するための分析法開発、開発や申請に必要となる安定性や物性等に関するデータ取得を行っています。2年前までは低分子医薬品開発に従事していたためモダリティの違いによる難しさを感じることもありますが、低分子医薬品で得た知識や経験を活かして頑張っています。自分が取得したデータを基に品質が評価され、新薬申請用データとして使用されることも多く責任感とプレッシャーを感じることもありますが、SHIONOGIが注力しているワクチン開発において重要となる品質設計の面で携わっていることに大きな喜びと誇りを感じています。
学生へのひと言:
自身のバックグラウンドを気にせず様々な業界・職種に触れ、自分が本当にしたいことを見つけることができる就職活動を進めていただければと思います。私は農学研究科出身であり、多くが食品業界など製薬業界以外を志望する中での就職活動でした。しかし、興味を持ち製薬業界を志して就職活動を行ったおかげでSHIONOGIに出会い、現在は楽しく有意義な社会人生活を送っています。学生時代に薬学に触れてこなかった方の中には製薬業界に進むことに不安を感じる方もいると思いますが、根気強く相談に乗ってくださる先輩、頼りになる同期、後輩がSHIONOGIには多く心配無用です。社会や患者様の健康に貢献できる新薬をともにつくることができる日を心待ちにしています。
■主な学会賞
・ 2025年度 日本薬剤学会旭化成創剤開発技術賞 「共結晶設計によるCOVID-19治療薬エンシトレルビル フマル酸の創製」
■主な論文発表
・ Discovery of a New Polymorph, κ-form of Indomethacin. Cryst Growth Des. 2026.
・ Live-Cell Raman Imaging Elucidates Intracellular Distribution of Macrocyclic Peptides Designed as HIV Protease Inhibitors. Chem Biomed Imaging. 2025.
・ Longitudinal analysis of immune responses to SARS-CoV-2 recombinant vaccine S-268019-b in phase 1/2 prime-boost study. Front Immunol. 2025.
・ Carboxymethyl Ethylcellulose Acts as a Solid Dispersion Carrier with a Remarkably Higher Improvement Effect on Dissolution-Permeation of Itraconazole. ACS Omega. 2025.
・ Formation of drug–drug salt crystals and co-amorphous forms of levofloxacin and 4-aminosalicylic acid for pulmonary applications. RSC Pharm. 2025.
・ Discovery of anti-SARS-CoV-2 S2 protein antibody CV804 with broad-spectrum reactivity with various beta coronaviruses and analysis of its pharmacological properties in vitro and in vivo. PLoS One. 2024.
・ Cocrystallization Enables Ensitrelvir to Overcome Anomalous Low Solubility Caused by Strong Intermolecular Interactions between Triazine-Triazole Groups in Stable Crystal Form. Mol Pharm. 2024.
・ Co-Amorphous Solid Dispersion System for Improvement in Dissolution Profile of N-(((1r,4r)-4-((6-fluorobenzo[d]oxazol-2-yl)amino)cyclohexyl)methyl)-2-methylpropane-2-sulfonamide as a Neuropeptide Y5 Receptor Antagonist. Pharmaceutics. 2024
・ The Continuous and Reversible Transformation of the Polymorphs of an MGAT2 Inhibitor (S-309309) from the Anhydrate to the Hydrate in Response to Relative Humidity. Pharmaceutics. 2024.
・ Specific intermolecular interaction with sodium glycocholate generates the co-amorphous system showing higher physical stability and aqueous solubility of Y5 receptor antagonist of neuropeptide Y, a brick dust molecule. Eur J Pharm Biopharm. 2024.
・ Differential second messenger signaling via dopamine neurons bidirectionally regulates memory retention. Proc Natl Acad Sci U S A. 2023.
・ Improvement in Inhalation Properties of Theophylline and Levofloxacin by Co-Amorphization and Enhancement in Its Stability by Addition of Amino Acid as a Third Component. Mol Pharm. 2023.
・ Dissolution-permeation of hot-melt extruded amorphous solid dispersion comprising an experimental grade of HPMCAS. ADMET DMPK. 2023.
・ Formation of Hemihydrate Crystal form Overcomes Milling Issue Induced by Exposed Functional Groups on Cleavage Plane for a Y5 Receptor Antagonist of Neuropeptide Y. J Pharm Sci. 2023.
■その他
・ 超音波で薬剤の活性を制御する.ファルマシア. 2025年
・ 欧米規制/ICH Q3EをふまえたE&L(Extractables&Leachables)試験の分析手法・安全性評価/管理閾値とリスク管理.サイエンス&テクノロジー. 2025年
・ ICH M7(R2)・EMA・FDAガイダンスをふまえたニトロソアミン類の分析法/許容摂取量とリスク管理・評価.サイエンス&テクノロジー. 2025年
・ ICH M7(R2)・EMA・FDAガイダンスをふまえたニトロソアミン類の分析法/許容摂取量とリスク管理・評価.サイエンス&テクノロジー. 2025年
・ ICH Q3E医薬品の抽出物及び溶出物ガイドライン.第51回ICH即時報告会. 2025年
・ ICH M7(R2) - Risk-Based Assessment and Control Strategies for Genotoxic Impurities Using Real-World Case Studies (Including Manufacturing Processes).Training on ICH Guideline. 2025年
・ 最新のICHガイドラインについて.PHARM TECH JAPAN. 2024年
・ ICH Q3Eの経緯と状況について -品質の観点から-.第5回毒性評価値設定講習会. 2024年
・ 規格試験・工程管理試験法としてのラマン分光法設定における技術的要件記載のあり方に関する考察 その1.PHARM TECH JAPAN. 2023年
・ ICH Q3E EWG: 医薬品及び生物製剤の溶出物及び滲出物の評価と管理.第48回ICH即時報告会. 2023年
製剤技術研究
■業務概要
・ 製剤研究機能は、社会が求める医薬品をグローバルに届けるため、適切な投与経路・剤形選択に基づく最適な製剤設計、生産性・経済性を重視した製造プロセス構築、早期承認申請に向けた活動を、国内外のグループ会社や共同開発先と連携し、戦略的かつ迅速に推進することで開発期間短縮と早期上市に貢献しています。
・ 患者さんや医療現場に最も近い研究所として、顧客ニーズやQOL向上を重視し、徐放性製剤や小児用の飲みやすい製剤、経肺・経鼻・経皮など投与経路の最適化による有効性・安全性の最大化、使いやすい投与デバイスの開発により、医薬品としての付加価値向上を目指しています。
・ 従来の低分子薬に加え、組換えタンパク質、抗体、mRNAなど新規モダリティにも対応した製剤化研究を推進しています。Drug Delivery Systemをはじめ、先進技術との融合により、革新的な製品創出に挑戦しています。
・ 入社3年目までは先輩社員の指導の下、基礎知識・技術を習得し、製剤開発の流れを学びます。4年目前後から開発品目を主体的に担当します。また、年次に関わらず自ら提案した技術開発テーマにも取り組めます。さらに、海外グループ会社への研修、ダブルジョブ制度や人材ローテーションによる企画部門、品質保証部、薬事部、サプライ部門での経験、学位取得など、多様なキャリア形成の機会があります。
■求める研究者
・ 薬学・工学・バイオサイエンス・データサイエンスなど多様なバックグラウンドを基盤とし、Global志向を持ちながら、更なる専門性・独創性を高めるために常に自己研鑽を続ける強い意志を有する研究者。
・ 専門領域や既成概念に捉われず柔軟な思考ができ、常に探求心をもって外部環境変化にも高い感度でアンテナを張り、真に必要とされる社会ニーズを掘り起こし、失敗を恐れずに新しい提案・挑戦ができる研究者。
・ 自ら深く考察し、仮説を立てながら自律的に研究を推進できるとともに、自身の強み・弱みや求められる役割を理解し、仕事を通じて個人と組織の成長を結び付け、「医療に関わる者の使命」を理解して責任と覚悟をもって社会貢献に邁進できる研究者。
■先輩社員の声
現在の業務内容:
私は現在、感染症などに対するワクチンの製剤化研究・開発に携わっています。感染症に対するワクチンの創出および市場への供給は、昨今の新型コロナウイルスの例からも分かりますように、大きな社会的課題となっています。有効性・安全性・品質の担保されたワクチンをより早く、より安定的に届けるために、私たちのグループでは、ワクチンの製剤処方の検討・安定性改善検討、堅牢な製造方法の設定・供給体制の構築などに取り組んでいます。その他にも私たちのグループでは、様々な技術研究を行っており、PJ適用・製品価値向上を目指して、日々研究開発に取り組んでいます。
学生へのひと言:
SHIONOGIには様々な研究開発のテーマがあり、チャレンジする機会が幅広く・たくさんあります。また、私の所属する組織に限らず、組織間をまたいで、様々なアイデアを提案・議論し、進めていくことができる組織風土があると思います。自らで創意工夫し、新しいことにチャレンジできる環境は、自社創薬比率の高いSHIONOGIだからこそ、より充実しているのではないかと私は思います。ぜひ皆様と一緒に研究開発に取り組めると幸いです。SHIONOGIでお会いできることを楽しみにしております。
現在の業務内容:
私は現在、感染症を対象とした新規治療薬の上市に向けて、固形製剤および長期持続型注射剤の製剤研究・開発に従事しています。原薬物性に基づく製剤設計から、工場における製造条件の最適化、当局申請資料の作成、特許出願まで一貫して担当し、化合物を「最もよい薬」へと価値転換し、患者さんに届ける役割を担っています。また、私は若手のうちから海外の製造委託先へ赴き、現地の技術者との対面で議論しながら製造技術の移転業務や治験薬製造業務も経験しました。責任ある業務を任されるとともに、自ら挑戦できる環境があり、実務を通じて成長を実感できる点もSHIONOGIの製剤研究所の大きな魅力です。
学生へのひと言:
製剤研究所には、「薬学」や「製剤」に限らない多様なバックグラウンドを持つメンバーが在籍しています。私自身も学生時代は分子生物学を専攻しており、製剤という分野を知らないままSHIONOGIに入社しました。常に向上心を持って自己研鑽に励む先輩方に支えられ、日々刺激を受けながら成長できる環境があります。製剤研究は、研究成果を単なる知見にとどめるのではなく、患者さんが実際に手に取る姿を思い描きながら「製品」として形にしていく点に大きなやりがいがあると感じています。SHIONOGIファミリーとして、皆様と研究できる日が来ることを楽しみにしています。
■主な学会賞
・ 日本薬剤学会第50回製剤・創剤セミナー Postdoctoral Presentation Award 「ビーズミルを用いたコンタミレスナノ粉砕技術の開発に関する研究」
・ 日本薬剤学会第49回製剤・創剤セミナー Postdoctoral Presentation Award 「透過型ラマン分光法を用いた製剤の非破壊定量分析に関する研究」
・ 第23回 製剤機械技術学会 仲井賞 「ビーズミルを用いたコンタミレスナノ結晶製剤の製造法開発
■主な論文発表
・ Dissolution-permeation of hot-melt extruded amorphous solid dispersion comprising an experimental grade of HPMCAS. ADMET DMPK 11(3), 373–385 (2023)
・ Development of sustained-release system based on high water‑absorbable gel formation using croscarmellose sodium, alkaline excipients and HPMC (ACSH SR system): Novel application of croscarmellose sodium as a gel former. Pharm. Res. 40, 3073–3086 (2023)
・ Crystallization of amorphous nifedipine under isothermal conditions: Inter-laboratory reproducibility and investigation of the factors affecting reproducibility. J. Pharm. Sci. 112, 2703–2716 (2023)
・ Palatability evaluation of sulfamethoxazole/trimethoprim with sweetener using the two-bottle choice test. Chem. Pharm. Bull. 71, 906–908 (2023)
・ Effects of wet granulation process variables on the quantitative assay model of transmission Raman spectroscopy for pharmaceutical tablets. Eur. J. Pharm. Biopharm. 191, 276–289 (2023)
・ Formulation and evaluation of mini tablets of sulfamethoxazole/trimethoprim for the Japanese market. J. Pharm. Sci. Technol. Jpn. 84(2), 117–122 (2024)
・ Application of manufacturing classification system to manufacturing method selection for oral solid dosage forms in Japan. Adv. Powder Technol. 35, 104470 (2024)
・ Specific intermolecular interaction with sodium glycocholate generates the co-amorphous system showing higher physical stability and aqueous solubility of a neuropeptide Y5 receptor antagonist. Eur. J. Pharm. Biopharm. 202, 114395 (2024)
・ Simultaneous overcoming approach for poor wettability and low stability in stomach by simple methods: Formulation design and development of monoacylglycerol acyltransferase 2 inhibitor, S‑309309. Chem. Pharm. Bull. 72, 894–898 (2024)
・ Co-amorphous solid dispersion system for improvement in dissolution profile of a neuropeptide Y5 receptor antagonist. Pharmaceutics 16, 1293 (2024)
・ In-situ monitoring of dissolution and crystallization processes of carbamazepine using low-frequency Raman spectroscopy and multivariate analysis. Chem. Pharm. Bull. 73, 58–62 (2025)
・ Selection of solubility enhancement technologies for S‑892216, a novel COVID‑19 drug candidate. Pharmaceutics 17, 1627 (2025)
・ Novel approach to pre-exposure prophylaxis (PrEP) of COVID‑19: Development of S‑892216 long-acting injectable suspension. Chem. Pharm. Bull. 73, 670–677 (2025)
・ Polyphosphate as a novel aggregation suppressor of gamma globulin. J. Pharm. Sci. 114(7) (2025)
・ One-step formation of plasmid DNA–loaded lipid–inorganic salt nanoparticles optimized via two-step design of experiments. Eur. J. Pharm. Biopharm. 219, 114955 (2026)
バイオ医薬研究(核酸・抗体等)
■業務概要
・ バイオ医薬研究では、患者様のニーズに応える画期的な医薬品の創出を目指しています。核酸・抗体等の基盤となるモダリティ技術だけでなく、Antibody-Drug Conjugate (ADC) 等の融合技術の研究開発を推進しています。これらの技術を基盤とし、標的探索から医薬候補創出まで一貫して創薬研究に取り組んでいます。
・ 核酸では、化学修飾siRNAを基盤技術とした多様な生理機能を制御できる核酸医薬創製プラットフォームと独自のドラッグデリバリーシステム (DDS) を強みとしています。
・ 抗体では、GPCRやイオンチャネルなどの高難易度標的に対しても効率的に阻害または中和抗体を取得できる技術を強みとしています。
・ バイオ医薬品の薬理作用を最適化するため、低分子、ペプチド、核酸、抗体を軸とした複数モダリティを組み合わせたDDS研究を進めています。
・ 核酸研究の中のmRNAワクチン研究では、ワクチンアジュバントおよび新規LNP技術の開発についても取り組みを進めています。
・ 低分子研究同様、バイオ研究においても、シオノギ独自の強みを持ち、世界をリードし、世の中に貢献できる研究者集団を目指しています。
■求める研究者
・ 研究に確固たる目的を持ち、研究を心から楽しめ、新たな研究領域に挑戦し、開拓できる研究者。
・ 真に必要とされる社会ニーズに対し新たなソリューションを提供するため、専門領域や既成概念に捉われず柔軟な思考で積極的に取り組むことができる研究者。
・ 薬理・化学・薬物動態・安全性・CMC 等の異分野の専門家と密に連携し、患者様にとってのベストなソリューションを提供するため、主体的に、不屈の精神で研究に取り組める研究者。
・ SHIONOGIのモダリティ研究では、薬学に限らず、理学、農学、工学などの多様なバックグラウンドの研究者が活躍しています。入社後も自身の専門性にとらわれず、一緒に専門性と研究力の向上に努めていける研究者を期待します。
バイオプロセス研究
■業務概要
塩野義製薬株式会社では、バイオプロセス研究の領域において、組換えタンパク質ワクチンや抗体医薬品の開発に力を入れています。我々の目標は、革新的なバイオプロセス技術を通じて、より効率的かつ安全な医薬品の創出を実現することです。
バイオプロセス研究のチームでは、以下のような業務を担当しています。
1. プロセス開発:新規医薬品の生産に向けた最適なプロセスを設計し、実験的に検証します。最新のバイオプロセス技術や装置を活用し、効率的で経済的なプロセスの開発に取り組んでいます。
2. 細胞培養:バイオ医薬品の生産には、細胞培養が欠かせません。我々の研究チームでは、細胞培養条件の最適化や細胞株の選定などを行い、高い収量と品質を持つ医薬品の生産を目指しています。
3. 精製工程:バイオプロセスの精製工程において、医薬品の純度と品質を向上させるための技術開発を行います。適切な分離・精製手法や条件を検討し、純度の高い医薬品の生産を実現させることに努めています。
4. 研究環境の最新化:常に最新のバイオプロセス技術や装置を導入し、研究環境を最適化しています。それにより、より高度な研究を行い、新しい医薬品の創出に貢献しています。
■求める研究者
・ 強い信念と情熱を持つ研究者:
私たちは、世界に貢献できる革新的な医薬品の創出を目指しています。強い信念と情熱を持ち、自身の研究に真摯に取り組むこと、また困難な課題にも立ち向かい、継続的な努力と向上心を持って研究に取り組むことが求められます。
・ ワクチン研究開発に興味のある研究者:
私たちは、組換えタンパク質ワクチンの開発に力を入れています。ワクチンの研究開発に情熱を抱き、人々の健康を守るためにワクチンを世に出すことに貢献したいと考えている方々を求めています。研究成果の社会的な影響を理解し、その意義を実感しながら研究に取り組むことが重要です。
・ 仲間と共にグローバルに目を向けられる研究者:
仲間との協力を大切にし、相互の知識や経験を共有しながら研究を進めることができる方を求めています。また、最新の研究情報や技術動向に関心を持ち、それを常に取り入れること、さらに、グローバルに通用する研究者に成長したいという野心を持ち、国内外の研究者との交流や国際会議への参加を積極的に行える方を求めています。
■先輩社員の声
現在の業務内容:
私は現在、抗体医薬品の探索業務に従事しています。低分子医薬品では出せない高い特異性と高い安全性を武器にして、抗体医薬ならではの戦略を描き、様々な疾患に対する医薬品を開発できるよう日々努力しています。また、製造に関する研究もしており、探索から製造まで幅広い知識を求められることに大変さを感じながらも、様々な業務に携わることができ、毎日楽しく研究をしています。医薬品になるような抗体を取得するのは非常に困難であり、苦労することも多々ありますが、高い専門性を持ったグループメンバーと協力し合い、課題を乗り越えていくことに喜びを感じています。
学生へのひと言:
私が学生の皆さんに伝えたいことは、常にぶれることがない軸をぜひ見つけてほしいということです。入社してからは、学生の時に比べて自分の業務に大きな責任が伴い、苦労する場面もあると思います。そんな時に、自分の中でぶれない軸があると、どんなことでも乗り越えてくことができます。就職活動は自身の人生を考えるいい機会だと思います。自分がこれまで何をしてきたかを思い出し、今後どんなことをしたいのかをしっかりと考え、自身の軸を見つけてほしいと思います。
■ 働く環境・風土
■ 研究所のPhilosophy
SHONOGIの創薬研究における強み
■ 低分子創薬エンジン
低分子化合物の多角的評価と迅速なフィードバックを高速かつ効率的に循環させ、短期間で最適化した開発候補化合物を創製する体制を確立しています。
■ 疾患ニーズに基づき、迅速・大胆にリソースを展開し、完遂する力
大胆なリソースシフトと非臨床・臨床試験の高速化を実現するプロセスを確立しています。疾患ニーズを同定し、次世代の開発候補化合物の創薬スピード向上に取り組んでいます。
■ 製造・販売を含め、一気通貫の創薬事業を行える基盤
研究開発から自社製造・市場展開の全情報を一貫して担う体制を通じ、上市後の医療現場からのフィードバックや潜在ニーズを即時に創薬サイクルへ反映させています。
■ パートナーリングなど、外部と連携・協業する力
大学・研究機関、ベンチャー・バイオ企業、製薬企業他社など多様なパートナーと戦略的に連携しています。共同研究や合弁会社など柔軟な協業モデルを駆使し、各疾患領域における革新的な創薬から開発までを一層迅速に推進しています。
■ 研究⼼を尊重する⾵⼟
画期的な新薬を創出するためには、研究者の純粋な探究心、情熱、実行力、そして研究者同士の連携が大切です。SHIONOGIには、研究者が主体的に新規研究テーマを提案する風土が根付いており、日々研究に没頭できる環境があります。また、最新研究設備を誇るSHIONOGI医薬研究センター(SPRC:スパーク)を拠点としたアカデミアとのオープンイノベーションを通じて、国内外の研究者との交流も行なっており、研究所内外の研究者と切磋琢磨できます。
どんな職場? 「先輩社員からのコメント」
■ 年次やこれまでの専門に関わらず、それぞれの強みを活かしながら活躍できる、風通しのよい職場です。
■ 周りにさまざまな分野の専門家がいるので、困ったときも気軽に相談しながら安心して仕事を進めることができます。
■ 入社後に新しい知識やスキルを身につけられる環境があり、専門外からでも少しずつ成長していけます。
■ 若手でもチャレンジしやすく、自分の考えで行動しながら成長できる風土があります。
■ 幅広い研究テーマがあり、自分の興味に合わせてさまざまな分野に挑戦できるのが魅力ですが、主体的に研究を推進するとともに、周囲や他部署と的確に連携しながら成果につなげていく力が求められます。
■ 学生時代の専門が異なっていても、研究で培った考え方や姿勢がしっかり仕事に活かされます。
■ ワークライフバランスにも配慮された環境で、無理なく長く働き続けることができます。
■ 社会に役立つ創薬研究に携わりながら、自分の夢や目標に向かって成長できる職場です。