省資源・資源循環
目標と実績
廃棄物各指標の推移と発生量種類別内訳
容器包装使用量、再資源化委託量(2024年度実績)(トン)
| 容器包装使用量 | 再資源化委託量 | |
|---|---|---|
| プラスチック | 584 | 202 |
| 紙 | 151 | 4 |
| ガラス(無色) | 35 | 6 |
| ガラス(茶色) | 23 | 7 |
省資源・資源循環に対する取り組み
プラスチック利用抑制への取り組み
■ 容器包装の3R+Renewableへの取り組み一覧
| 施策 | 項目 | 対象製品 |
|---|---|---|
Reduce |
通信販売の包装資材変更(プラスチックから紙に変更)* |
シオノギ健康通販の製品(一部除く) |
トレイの材質変更(プラスチックから紙に変更)* |
すべてのアンプル製剤、バイアル製剤、チューブ製剤 |
|
点眼容器の厚み変更(薄肉化) |
すべての点眼剤 |
|
PTPシートの厚み変更(薄肉化) |
フロモックス錠など |
|
ボトル包装のプラスチック緩衝材の廃止 |
イルベタン錠、バクタ配合錠、フルイトラン錠 |
|
| 個装箱バンディングフィルムの廃止* | ゾフルーザ錠、ゾコーバ錠、スインプロイク錠など | |
| 個装箱の廃止 | リンデロン軟膏など | |
| 個装箱の小型化* | ゾフルーザ錠、ゾコーバなど | |
| ロンドレーションの捺印廃止(インキ削減および不良品の廃棄物削減)* | 水溶性プレドニン注、リンデロン注、リンデロン懸濁注 | |
Reuse Recycle |
プラスチック製容器包装識別表示マークの表示* |
すべての製品 |
メカニカルリサイクルPETを使用したピロー |
スインプロイク錠 |
|
ラベル台紙の水平リサイクル 『資源循環プロジェクト』の推進 |
アンプル注射剤製品、出荷用梱包箱に貼付するラベルの台紙 |
|
| リサイクルPET(25%以上)を使用したラベル | 水溶性プレドニン注、リンデロン注、リンデロン懸濁注 | |
Renewable |
バイオマスポリエチレンを使用したボトル |
バクタ配合錠、バクタミニ配合錠、バクタ配合顆粒、シナールEX pro チュアブル錠、アルメタ軟膏、フルメタ軟膏、リンデロン-V軟膏など |
バイオマスポリエチレンを使用したPTPシート* |
サインバルタカプセル |
|
| 生分解性バイオポリマーGreen Planetを使用したPTPバンディングフィルム* | スインプロイク錠など | |
| バイオマスインキ* | 一部製品のラベル・個装箱など |
■ シオノギヘルスケア株式会社の取り組み
石油由来プラスチックの利用抑制
■バイオマスポリエチレン *2 を使用したボトル
SHIONOGIグループではシナールEX pro チュアブル錠、サインバルタカプセル、イルベタン錠、ピレスパ錠、バクタ配合顆粒、バクタ配合錠、バクタミニ配合錠、アルメタ軟膏、フルメタ軟膏、リンデロンDP軟膏、リンデロンVG軟膏、リンデロンV軟膏の容器にバイオマスボトルを採用しています。バイオマスボトル(植物由来ポリエチレンボトル)はサトウキビの製糖残渣を原料として製造されるポリエチレンを使った包装容器で、原料の90%以上にサトウキビ由来の再生可能ポリエチレンを使用し、日本バイオプラスチック協会が定めるバイオマスプラ識別表示基準に適合しています。(製品にバイオマスプラ・シンボルマークを表示しています)*3。
従来の石油由来ポリエチレンボトルからバイオマスボトルに変更することで化石資源の節約とCO2排出量の削減につながっています。現在、その他の製品の包装についても順次バイオマスポリエチレンを採用するべく技術検討を行っています。
■ バイオマスポリエチレン *2 を使用したPTPシート
*2 通常のポリエチレンが石油を原料とするのに対して、バイオマスポリエチレンはサトウキビの製糖残渣を原料として製造されます。原料のサトウキビは成長段階でCO2を吸収するため、廃棄物として焼却される際のCO2排出量をゼロとみなすことができます(カーボンニュートラル)。
*3 バイオマスプラ識別表示制度:バイオマスプラスチック製品(バイオマスプラ)とは、有機資源(植物など)由来物質を、プラスチック構成成分として所定量以上含む製品で、日本バイオプラスチック協会が基準に適合する製品を認証し、一般消費者がバイオプラスチックであることを容易に識別できるように、シンボルマークの使用を許可する制度です。
■ 生分解性バイオポリマーGreen Planet®を使用したPTPバンディングフィルム
スインプロイク錠などのPTPシートの結束用途として使用しているバンディングフィルムにGreen Planet®を使用しています。Green Planet®は、100%バイオマス由来の生分解性バイオポリマーで土壌中に加えて海水中でも容易に分解し、最終的に二酸化炭素と水に戻るため、ワンウェイ(使い捨て)プラスチックの流出等による海洋プラスチックごみを含む環境汚染問題の解決に貢献しています。
資源等の循環的利用
■ ラベル台紙の水平リサイクル 「資源循環プロジェクト」
シオノギファーマ株式会社は、製造工程でこれまで廃棄していたラベル台紙*4の水平リサイクル*5を推進する「資源循環プロジェクト」へ参画し、2023年から使用済みラベル台紙の回収・リサイクルを行っています。
これまでの取り組みにおいて、SHIONOGI グループの医療用医薬品に使用するラベル台紙(アンプル注射剤 9 品目、梱包箱用出荷ラベル)へ適用し、産業廃棄物の発生量およびGHG排出量の削減、廃プラスチック再資源化率の向上に貢献しています。
*4 ラベルの糊面を保護するための裏紙(剥離紙、セパレーター)。ラベルの糊と接着しないように樹脂素材のコーティングを施すため、一般にリサイクルが困難とされています。
*5 使用済みの製品を原材料として、同一製品を製造するリサイクル
■ メカニカルリサイクルPETフィルムを使用したピロー
スインプロイク錠のアルミピロー(アルミ袋)最外層に、回収された使用済みPETボトルを選別、粉砕、洗浄、高温減圧処理して製造される再生PET原料を80%以上使用したメカニカルリサイクルPETフィルムを使用しています。ピロー製品の品質を保ちながらCO2排出量を削減することができ、化石資源の節約にもつながっています。また、その他製品の包装資材についても、リサイクルPETなどの再生原料の使用や単一素材(モノマテリアル)化の技術検討を行っています。
紙資源の削減
SHIONOGIグループのオフィス系事業所をはじめ、シオノギビジネスパートナー株式会社や、塩野義製薬労働組合において、紙資源の節約を実施しています。
また、リンデロン軟膏(3製品)では、個装箱を廃止しシュリンク包装*6へ変更したことにより、従来品と比較してGHG排出量と廃棄物発生量の削減に貢献しました。
* 熱を加えると縮むフィルムの性質を利用して、容器の形に沿って収縮させる包装
清掃活動