2021/01/20

Nature Outlook 誌への薬剤耐性の脅威に対処するための提言の日本語版の掲載について

 塩野義製薬株式会社(本社:大阪市中央区、代表取締役社長:手代木 功、以下「塩野義製薬」または「当社」)は、Nature誌のOutlook*に掲載されたAntimicrobial resistance(薬剤耐性、以下「AMR」)の脅威に対処するためのイノベーションの継続と政策変更の導入の必要性を強調する提言1(以下、「本提言」)について、このたび日本語版が掲載されたことをお知らせいたします。

 *:科学的、臨床的、社会的に興味の高い分野に焦点をあてた特集企画

 

 AMRは、細菌、ウイルス、真菌および寄生虫によって引き起こされる感染症に対して効果的な予防・治療を行う上で深刻な脅威となっています。本提言は、AMRの脅威への対処として最も重要な新規抗菌薬の継続的なパイプラインを支える収益体制、抗菌薬の価値を決定する評価プロセスの刷新、実効性のある健全な市場形成のための保険償還制度の導入といった、開発から商業化までをトータルで奨励する仕組みの確立を支援するとともに、この取り組みを通じて、当社が社会に貢献することに使命感を持ち、個々の患者さんだけでなく社会全体が継続的に抗菌薬の恩恵を受けられるよう邁進していくという意志を表明したものです。

 

 塩野義製薬は、取り組むべきマテリアリティ(重要課題)として「感染症の脅威からの解放」を特定し、抗菌薬の研究、開発、製造、販売・流通、疾患啓発、適正使用と幅広くAMRに対する取り組みを進めております。これまでのAMRに対する取り組みは以下のとおりです。

・AMR対策に関するダボス共同宣言に署名(2016年1月)

AMR対策の進展へ向けた産業ロードマップの策定(2016年9月)

AMRポジションペーパー公開(2019年4月)

新規注射用シデロフォアセファロスポリン抗菌薬セフィデロコルを米国で発売   (2020年2月)

AMR Action Fundへの参画(2020年7月)

 

当社は引き続き、感染症薬開発のリーディングカンパニーとして、AMRに対する取り組みを強化、推進してまいります。

 

 

以 上

参考:

1.     AMRの脅威に対処するためのイノベーションの継続と政策変更の導入の必要性を強調する提言

 

プレスリリース2020年10月26日:  

増大する薬剤耐性の脅威に対処するためのイノベーションの継続 および政策変更の必要性に関する提言のNature Outlook誌掲載について

 

Nature OutlookのAMRに関するその他の日本語版の記事はこちらを参照ください。

https://www.natureasia.com/ja-jp/collections/antimicrobial-resistance

 

当社のAMRへの取り組み詳細についてはこちらを参照ください。

https://www.shionogi.com/jp/ja/sustainability/amr.html