塩野義製薬株式会社(本社:大阪市北区、以下「塩野義製薬」または「当社」)は、世界経済フォーラム(World Economic Forum)に2026年4月1日より参画したこと、および2026年4月28日に「AMRに関するダボス・コンパクト(Davos Compact on AMR)」に署名したことをお知らせします。
世界経済フォーラムは、1971年にスイスで設立された、世界の課題解決を目指す非営利の国際組織です。ビジネス、政治、経済、学術、市民社会など多様な分野のリーダーが集い、世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)を始めとする国際イベントの開催、産業・分野別の官民共同プロジェクト運営のほか、世界が直面する課題について議論する場を提供しています。
当社は、世界経済フォーラムへ参画することで、当フォーラムの協働プラットフォームの1つである Health and Healthcare Centreへ参加し、グローバルな官民リーダー層との対話を通じてAMR(薬剤耐性)を始めとするグローバルなヘルスケア課題への当社の立場や考え方を発信するとともに、そこで得られたヘルスケアに関するグローバルなトレンドや政策動向を、当社グループの事業展開に適切に反映してまいります。
また、当社は本日、「AMRに関するダボス・コンパクト(Davos Compact on AMR)1」(以下「本コンパクト」)に署名をいたしました。本コンパクトは、2024年の国連総会ハイレベル会合で採択された「AMRに関する政治宣言2」を受け、2050年までにAMRによる死亡を大幅に削減することで1億人以上の命を救うことを目標に、世界経済フォーラムのAMRに関する評議会(Global Future Council on AMR3)によって策定されました。
当社は、世界経済フォーラムへの参画と併せた本コンパクトへの署名を通じて、AMR関連の取り組みにも参画し、国内外の関係者と協力しながら、持続可能で実効性のあるAMR対策に積極的に貢献してまいります。
塩野義製薬は、取り組むべきマテリアリティ(重要課題)の一つとして「感染症の脅威からの解放」を掲げ、感染症のトータルケアの実現に向けた取り組みを進めています。今後もAMR(薬剤耐性)というグローバル課題に対し、研究開発・製造・供給・適正使用の各段階において責任ある役割を果たしてまいります。AMRに対する当社の取り組みは、当社ウェブサイトをご参照ください。
以 上
【薬剤耐性(Antimicrobial resistance:AMR)について】
AMRとは、抗菌薬の不適正使用などにより、細菌に対して抗菌薬が効かなくなる、あるいは効きにくくなる現象のことです。AMRは「サイレントパンデミック」と呼ばれ、人類が直面する世界的な公衆衛生上の脅威のひとつとされ、緊急に対処が必要な世界規模の重要課題です4。2021年には、AMRにより世界中で114万人が死亡したと推定されており5、国際的な連携により対策を講じなければ、今後25年間で3,900万人以上が命を落とす問題に発展するとの予測がなされています6。その一方で使用可能な治療薬は限られており、アンメットメディカルニーズが高い疾患領域の一つです。
【Health and Healthcare Centre について】
世界経済フォーラムには、世界が直面する課題ごとに11の協働・活動プラットフォームが設定されており、Health and Healthcare Centreはその1つです。Health and Healthcare Centreには世界各国のヘルスケア企業が参画し、AMR(薬剤耐性)をはじめ、ヘルスセキュリティ、気候変動と健康、デジタルヘルスなどの重要課題の解決に取り組んでいます。
参考
1. AMRに関するダボス・コンパクト(Davos Compact on AMR)
2. AMRに関する政治宣言(Political Declaration of the High-level Meeting on Antimicrobial Resistance)
3. AMRに関するグローバル・フューチャー・カウンシル(Global Future Council on AMR)
4. Antimicrobial Resistance Collaborators. Global burden of bacterial antimicrobial resistance in 2019: a systematic analysis. Lancet 2022; 399: 629–55.
5. GBD 2021 Antimicrobial Resistance Collaborators. Global burden of bacterial antimicrobial resistance 1990-2021: a systematic analysis with forecasts to 2050. Lancet. 2024 Sep 28;404(10459):1199-1226. doi: 10.1016/S0140-6736(24)01867-1. Epub 2024 Sep 16. PMID: 39299261.
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