新型コロナウイルス感染症

発熱、呼吸器症状、味覚・嗅覚異常などさまざまな症状があらわれるウイルス感染症です。
2019年12月に中国で初めて確認されて以来、急速に全世界に感染拡大し、以後も世界中で流行の波を繰り返しています。

症状

  • 個人差がありますが、発熱、呼吸器症状、倦怠感、頭痛、消化器症状、鼻汁、味覚異常、嗅覚異常、関節痛、筋肉痛の順に多くみられます。
  • こどもでは、2歳未満と基礎疾患の有無が重症化の危険因子で、2歳未満の入院率は36.6%と高く、無症状の割合は20.2%と低かったとの報告があります。
  • 高齢者や基礎疾患(慢性呼吸器疾患、糖尿病、心臓病など)のある人では、
    肺炎が重症化することが多いです。
  • 多くの患者は発症から1週間ほどで治癒に向かいますが、一部の患者では感染が下気道(気管、気管支等)まで及ぶことがあります。

感染経路

  • 感染者から1~2m以内の距離で、病原体を含んだ飛沫・エアロゾルを吸入することが主な感染経路です。
  • エアロゾルとは、人の口や鼻から発せられる唾液や鼻汁が、会話や咳などで粒子化したもので、飛沫よりも軽い微細飛沫が含まれます。
  • 換気が悪い屋内では、感染者から遠い場所でも感染することがあるとされています。
  • ウイルスが付いたものに触った後、手を洗わずに目や鼻、口を触ることにより感染することもあります。
  • 発症の2日前から発症後7~10日の間、他の人に感染させる可能性があると
    されています。
  • 特に発症後5日間が他人に感染させるリスクが高いことに注意してください。

予防

  • 新型コロナワクチンの接種が有効な予防手段です。
  • 3密(密集、密接、密閉)を避けましょう。
  • 他の人との間隔は、できるだけ2m(最低1m)あけましょう。
  • 多人数での食事は避けましょう。
  • 窓やドアを開け、こまめに換気を行いましょう。
  • マスクをつけましょう。
  • 飛沫にふれた手を洗わずに、目、鼻、口などをさわらないよう注意しましょう。
  • 流水と石けんを使って丁寧に手洗いを行いましょう。
    流水による手洗いができない場合には、手指消毒用アルコールなどを利用
    しましょう。
  • 身の回りの物の消毒・除菌には、熱水や次亜塩素酸ナトリウム(いわゆる塩素系漂白剤)、アルコール消毒液による消毒が有効です。

治療

  • 新型コロナウイルスに対する治療薬(抗ウイルス薬、中和抗体薬、免疫抑制・
    調節薬など)の投与が行われます。
  • 症状を和らげる対症療法が行われます。

病原体

  • 新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)
  • 新型コロナウイルスは、プラスチックやステンレスの表面では3日程度、
    段ボールの表面では1日程度生存します。

潜伏期間

  • 1~7日
文献
厚生労働省: 介護現場における感染対策の手引き 第3版. 令和5年9月.
厚生労働省: 新型コロナウイルスに関するQ&A(一般の方向け).
厚生労働省: 新型コロナウイルス感染症診療の手引き(第10.1版).
厚生労働省: 講習会④ 新型コロナウイルス感染症に関する特別講習会.
などを参考にして作成

掲載している情報は、2024年5月時点のものです。最新の情報や詳しい情報は、下記のサイトをご覧ください。


厚生労働省:
新型コロナウイルスに関するQ&A(一般の方向け)
外部サイトへ

厚生労働省:
健康や医療相談の情報
外部サイトへ

厚生労働省:
新型コロナワクチンについて
外部サイトへ

関連リンク

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