インフルエンザ
高熱などの全身症状が急激にあらわれるウイルス感染症で、乳幼児や高齢者などは重症化しやすいです。
毎年世界各地で流行がみられ、日本では冬になると流行します。
症状
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38度以上の高熱、頭痛、全身のだるさ、食欲不振、関節痛、筋肉痛などの
症状が突然あらわれるのが特徴です。 - のどの痛み、鼻水、咳などの症状もあらわれます。
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特に高齢者や免疫力が低下している人では、二次的な細菌感染による肺炎を
起こすなど、重症化しやすいです。 -
こどもでは中耳炎、熱性けいれん、気管支喘息、急性脳症などの合併症が
起こることもあります。
感染経路
- 主な感染経路は飛沫感染で、接触感染することもあります。
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感染者の咳やくしゃみなどで出た飛沫を直接吸い込んだり、飛沫が付着した
手で目、鼻、口をさわると感染します。
予防
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インフルエンザワクチンの接種が有効な予防手段で、発病や重症化の予防に
一定の効果があります。 -
こまめな手洗い、マスク着用、咳エチケットなどの一般的な予防法を実施することが大切です。
流水による手洗いができない場合には、手指消毒用アルコールなどを利用
しましょう。
感染者のだ液、たん、鼻水などが手に付着した場合には、可能な限り、流水で手洗いの後、手指消毒用アルコールなどで消毒しましょう。 -
空気が乾燥すると、気道粘膜の防御機能が低下し、インフルエンザに
かかりやすくなります。
室内の湿度が低くならないようにしましょう。 - 急な発熱があらわれた場合は、早めに申し出ましょう。
治療
抗インフルエンザウイルス薬
発症後、早期に使用すると、症状の早期改善が期待されます。
病原体
インフルエンザウイルス
潜伏期間
1~4日
- 文献
- こども家庭庁: 保育所における感染症対策ガイドライン(2018年改訂版)2023(令和5)年5月一部改訂<2023(令和5)年10月一部修正>.
- 厚生労働省: インフルエンザQ&A.
- 厚生労働省検疫所 FORTH: インフルエンザ.
- 国立感染症研究所: インフルエンザとは.
- などを参考にして作成