外傷後の創部感染
被災時または被災後の片付けなどのときにけがをし、それをきっかけに感染することがあります。
小さなけがでもすぐに処置し、深い傷は直ちに受診が必要です。
予防
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野外作業の際には、長袖・長ズボン、厚底の靴、手袋を着用し、肌の露出を
少なくしてなるべくけがをしないように注意することが大事です。 -
けがをした場合には、ただちに傷を流水で十分に洗った後、消毒薬などを
塗りましょう。 - 傷が土などで汚染された場合は、大量の流水で土などを洗い出しましょう。
- 深い刺し傷は、水で洗った後、ただちに医師の診療を受けましょう。
治療
- 汚染が目立っている場合は、抗菌薬の投与が行われます。
- 軟膏などで傷をふさぐとかえって危険なことがあります。
病原体
黄色ブドウ球菌、レンサ球菌、腸内細菌など
- 文献
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“狭義の外傷(けが)の種類”, 松田剛明. “刺創”. 六訂版
家庭医学大全科. 法研, 2010,
p2787, 2795. -
国立感染症研究所:
令和元年台風第19号関連・地域の感染症発生状況と感染症対策について
(2019年10月18日現在). - などを参考にして作成