ダニ・蚊媒介感染症-ツツガムシ病-
ツツガムシ(ダニの一種)を介して感染し、発熱、発疹、ダニの刺し口の跡が
あらわれる感染症で、一部の地域を除いて全国で発生がみられます。
症状
- 発熱、発疹、ダニの刺し口の跡が主要な3徴候です。
39度以上の高熱とダニの刺し口の跡が見られ、その後数日で顔や胴体を中心に発疹が出るようになります。 - 刺し口に近いリンパ節は発熱する前頃から次第に腫れます。
- 全身のだるさ、食欲低下、頭痛、寒けなどを伴います。
- 重症化すると肺炎や脳炎を起こすことがあります。
- 治療が遅れると播種性(はしゅせい)血管内凝固を起こすことがあり、
致死率が高いです。
感染経路
ツツガムシにかまれることで感染します。
予防
- ツツガムシが生息するような草むらには立ち入らないようにしましょう。
やむを得ず立ち入る際には、肌の露出が少ない服装をし、ツツガムシに
かまれないように気をつけましょう。 - 虫除けスプレーを使用しましょう。
- 屋外活動後は入浴し、吸着したダニを洗い流しましょう。
治療
抗菌薬の投与により劇的に症状が改善します。
病原体
オリエンティア・ツツガムシ(リケッチアと呼ばれる細菌の一種)
潜伏期間
5~14日
- 文献
- 厚生労働省: つつが虫病について.
- 国立感染症研究所: ツツガムシ病とは.
- などを参考にして作成