ダニ・蚊媒介感染症
-日本紅斑熱(にほんこうはんねつ)-
ダニを介して感染し、発熱、発疹、ダニの刺し口の跡があらわれる感染症です。
ダニの活動が盛んな春から秋にかけてみられますが、特に9月、10月に多く
なります。
症状
- 発熱、発疹、ダニの刺し口の跡が主要な3徴候です。
- ツツガムシ病との区別がつきにくいですが、ツツガムシ病では発疹は胴体に
あらわれ、刺し口の中心のかさぶた部分が大きいのに比べ、日本紅斑熱では
発疹は手足の末端部に比較的強くあらわれ、刺し口の中心のかさぶた部分は
小さいのが特徴です。 - 頭痛、体のだるさなどを伴います。
- 亡くなることもあります。
感染経路
病原体を保有するダニにかまれることで感染します。
予防
- ダニが生息するような野山には立ち入らないようにしましょう。
やむを得ず立ち入る際には、長袖・長ズボン、足を完全に覆う靴(サンダル
などは避ける)を着用し、肌の露出を少なくすることが大事です。 - ダニ忌避剤を使用しましょう。
- 屋外活動後は入浴し、ダニが付いていないか確認しましょう。
治療
抗菌薬
病原体
リケッチア・ジャポニカ(リケッチアという細菌の一種)
潜伏期間
2~8日
- 文献
- 厚生労働省: 日本紅斑熱について.
- などを参考にして作成